2024年7月から9月まで放送されたTVアニメ
『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』(まほあく)
今週火曜の夜放送の第12回が最終回でした
最終回はほぼミラと白夜 2人だけの世界で
お決まりの悶デレ空間に溢れた甘く幸福な時間が流れる
『まほあく』らしいとても良い最終回だったと思います
そして
この回のエピソードはほぼ原作通りだけど
現在(いま)製作したアニメだからこそのアニオリ追加演出が
個人的にとても心に染みるものでした
この作品は同名漫画が原作ですが
原作者の藤原ここあ先生が本作の連載途中の2015年に急逝されてしまい連載が途切れてしまった原作未完の物語です
本作のアニメ化についてはまだ連載が続いていた頃に制作会社ボンズで企画が動き始めたものの、藤原先生が亡くなられたことで企画が止まってしまい、
それを原作の連載開始10周年を機会にアニメ化企画再始動して作られたのが今回のTVアニメ
という経緯があります
それを踏まえた上で先日放送されたアニメ最終回のラストを見れば
エンディング前のエピソードラストシーンに出てくるこの花束はアニオリ
花言葉から想像すれば
ミラが白夜へ贈るという意味合いだけではないものが感じられるし
さらにその場面にインサートされた夜空の月もアニオリで
このカットをわざわざ入れたところからも
アニメ製作陣の特別な想いが感じられるし
そしてエンディング後の
通常の30分枠であればCパートとなるけど
本アニメは15分枠なのでBパートになるのかな?
その最後のパートは最終回本編の原作該当エピソードにはないアニメオリジナルの追加パートで
そこの最後に出てくるミラと白夜の描き方
空から舞い降りてくる魔法少女の白夜を見上げるミラという構図自体は、PVにも登場するくらい本作のメインイメージとも言える絵面で
その象徴的なカットを入れることでこの物語は「ENDLESS」であることを表現した
という表面的な意味合いももちろんだけど
最終回の一番最後にアニオリでこの構図を入れてきたことのもっと深層的な意味合いを考えれば
このときの白夜を見上げているミラ
そして天(そら)から微笑みかけている白夜という構図からは
私にはもっと特別な意味がこのシーンに込められているような気がしてならないのです
まるでミラがアニメ製作陣の方々や我々視聴者を
そして白夜は天国の藤原ここあ先生を
それぞれイメージしているかのように
最終回だけでなく
アニメ全話が原作者先生へのレクイエムでもあると言っていいほどの
原作へのリスペクトに満ちた
とても素晴らしい作品だったと思います
最終回ラストのシーンも入っているミラと白夜だけのフルEDムービー ↓