現在公開中の映画
『ガールズ&パンツァー最終章 第4話』
それを極上爆音上映(極爆)で上映している立川のシネマシティで
その極爆をさらに超える(!)
立川リアルタイムミックス重低音特化型センシャラウンド極上爆音上映 (立川特爆)
という特別上映が
先日の日曜日12月17日に行われました
「極爆」というだけでも他の映画館では味わえない超絶な重低音上映であるのを
上映中のリアルタイム音響調整でさらに重低音マシマシに特化して上映するという
ある意味反則的な(笑) 特別上映
しかもこの作品の音響監督の岩浪音響監督自らが
観客のいる上映中の観客席に座って、
映画の進行に合わせてその場で調整するという
もう完全にとち狂った特別上映ですw
(最大限にリスペクトして称賛してます)
まずはシネマシティの熱がダイレクトに伝わってくるシネマシティニュース告知から
それは、奇特な作り手だけが踏み込める、劇場側の人間には許されない、禁断の領域。
上映中、座席に座りながら音響調整卓を操作して、会場の空気感を感じながら、その時だけの音を作るという「ライブ音響調整」、
シリーズ屈指の、目眩くとんでもないスピードアクションで圧倒する『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話にて開催。
岩浪音響監督命名「立川リアルタイムミックス重低音特化型センシャラウンド極上爆音上映」(立川特爆)。
場面場面によって音をいじることは、完成された作品に対しての「演出行為」に踏み込むため、映画館には認められないスタイルだが、作った本人がやるというなら、誰から文句が出ようか。
岩浪音響監督の、もはや弟子のひとりと言っても過言ではない、シネマシティのChief Projectionist雨宮によって、師匠のそそのかしによりシネマシティでも一度だけ行ったことがある『ガルパン』シリーズの「ライブ音響調整」だが、ついに今回は御大ご本人降臨。
繰返しの再生装置であるはずの映画館に「一回性」を持ち込む、特別な上映スタイル。
もちろん上映前後には軽妙で毒舌で、ためになるかもしれない岩浪音響監督のトークもありで、ガルパンファンはもちろん、映画音響に興味がある方も、見逃し厳禁の超レア上映。
引用元のニュースページ
ところがですね、、
アンテナの低い私はこのイベント告知を予約開始翌日に初めて知って
早速WEB予約を開いたら
とっくの昔に満席完売なのでした
で一旦は諦めたら
即完売につき急遽2回目公演決定!
…ということになったけど
またしても2回目の告知も予約開始後に知ったので
私が予約画面を見た時にはすでに満席完売済み
あ~あ、、、
と落胆していたら
なんと3回目公演が追加で決定して
(シネマシティニュースより引用)
スタッフA「例の岩浪さんのヤツ、2回目もすぐに完売だよ、すごいね」
スタッフB「おお、良かった良かった。盛り上げてこ」
スタッフC「ヤバいじゃん。語りぐさになるぞこれ」
岩浪音響監督「3回公演ぜんぜんOKです」
スタッフA「…え?」
スタッフB「…マジで?」
スタッフC「…え?」
というわけで、ウソでしょの3回目の追加公演決定。
海外のビッグアーティストかよ、とつっこまずにはいられない、この連続追加公演決定の知らせよ。
3回目も完売したらド派手な演出をかます、と意気込んだ岩浪音響監督からスタッフ戦々恐々の宣言も飛び出し、そのヴァイタリティにも圧倒される、今後語り継がれること確定のリアルタイムの伝説に、ぜひご参加を。
※冗談抜きでこの日最後の追加です。スケジュールの都合上、4回目の追加は不可能です。
引用元のニュースページ
このラストチャンスの3回目追加公演告知だけは予約開始前に知ることが出来た
シネマシティのWEB予約は午前0時からで
予約開始前からスタンバイして
0時00分00秒に予約ボタンポチッ!
…無事に席を確保することが出来ました\(^o^)/
もちろん3回目のこの回の予約も
すぐに満席完売となってましたね
席の中央が2列6席分黒くなっているところが
当日リアルタイムで音響調整される岩浪さんの作業スペースです
・・・ほんとに観客のいる上映の中でリアルタイムでその時だけの音響調整をするわけ
しかも作品の音響監督が自ら
凄すぎます
ともあれこうしてラストの3回目上映の席は無事にゲット出来て
晴れて私も観に行くことが出来たのでした(ホッ)
上映はもちろんシネマシティで一番大きい箱
そして極爆といえばここ、のaスタジオ
上映開始前からスクリーンでは注意事項その他が映し出されていて
録画・録音は禁止だけどイベント中の撮影はOK
前もって告知してくれるのはホント助かる
そして同時に開始までのカウントダウンも表示されて
こういう表示が出るということは
予告編CM無しで始まりますよー
っていうことですね
予告編無しもありがてえー、 神w
そしていよいよイベント上映の開始
シネマシティによるガルパン極爆上映のこれまでの軌跡の特別映像が流れて
その最後に今回のイベントのタイトル画面が表示されたと思ったら
いきなり横から岩浪さん像がスライドインしてきて
会場中大爆笑
これ
岩浪さんの事前了解なしにシネマシティ側でサプライズで(?)作成した演出だということをあとで説明してたけどw
事前に断りもなくこんな大画面で自らの肖像を映し出された岩浪さんご本人が
さすがに若干照れながら登場
音響監督界の大御所に対してこんな仕打ち(w)がまかり通るのも
岩浪さんとシネマシティの信頼関係があってこそですね
それだけの歴史と実績がある関係ということが
このサプライズ(?)から十分すぎるほど伝わってきます
そんなイジリを仕掛けたシネマシティの中の人
それにしても岩浪さんは大御所で名前もお顔も有名だからか
『SHIROBAKO』には音響監督でないにも関わらずそっくりさんが登場したりして
ある意味いじられて(?)たけどw
特にDOLBY ATMOSやDTS:Xのような
日本の映画作品が世界から遅れていた先端音響技術の導入など
とても大きな貢献と実績をあげていらっしゃる
音響監督として間違いなくレジェンド的存在の方なのです
そんな大御所が上映中に直々に
我々来場している観客のためだけに音響調整
しかもこの日は3回公演に出ずっぱりでやるのだから
この日の特別上映がどれほどレアなことなのか
ありがた過ぎて拝みたくなる気分です
そして岩浪音響監督が登場後
事前告知の無かったサプライズゲストとして
本作の音響効果の小山恭正さんもご登壇
岩浪さんのご説明では
「近くを自転車で通りかかったから呼んだ」
との冗談めいた紹介だったけど
確かにそう言われても違和感のないw
ラフな恰好での飛び入り参加
小山さんのお名前も
アニメをよく見る方ならクレジットで度々目にすると思うけど、色んな作品で活躍されている音響技師のスペシャリストの方で
ガルパンでは例えば戦車の砲撃音や履帯のきしむ音とか
声優さんの声と音楽以外のおよそすべての音はこの方が作ってます
なので実は制作の裏側としてはアニメーターの方々と肩を並べるくらいスケジュールに追われて地獄の日々を送っているような方
なにしろフイルムが出来上がって来てからそのフイルムの一コマ一コマに調整して音を作って入れていくそうで
・・・という、小山さんからはそんな苦労話も
小山さん曰く
「この中で一番多く繰り返し何回も映像を見ているのは自分のはず」
とのことでw
そりゃそうだ
一コマずつ音を調整してるのだから
などなど
岩浪さんと小山さんのお二人からガルパンの音響制作秘話のあれこれのお話しで30分のスペシャルトークショーが終了
そんなサプライズだらけのトークショーが終わって
岩浪さんは観客席中央の作業スペースに着席されて
いよいよ待ちに待ったリアルタイム音響調整の本編特別上映の始まりです
上の動画は本編冒頭映像だけど
本編開始早々の この動画で20秒のところの着弾音から
もはや次元の違い過ぎる爆音
それは音というより完全に爆風
ショックウェーブの風圧を感じる
まさに爆発音なのです
これがスピーカーから出されてる音だとは信じ難い
…上のトークイベントの背景に写ってるウーファーがその音の出所であることは間違いないのだけど、それが信じられないほどの圧なのです
そう
もはや音ではなく圧の領域・・・
多分音の大きさとかではなく
空気の圧力そのもの
シネマシティ中の人によるつぶやき
途中劇場内後ろで立って確認してたんですがほぼ全ての砲撃で胸に圧を感じるくらいには空気震えてましたね…( ̄▽ ̄;) #立川特爆 pic.twitter.com/gvIhCHE7kz
— CinemaCity (@cinemacity_jp) December 17, 2023
こんな爆音は他の劇場ではまず鳴らせないだろうし
(こんな音を出させたら間違いなくスピーカーが焼けて死ぬ)
ここaスタには色んな作品でさんざん通ってるけど
これまでここで聴いた極上爆音の
さらに数段階上のレベルの爆音
今回のタイトルが
「重低音特化型センシャラウンド極上爆音」
となっていたのも頷ける
aスタジオの爆音は自分の通った中では間違いなく他とはレベルの違う極爆だけど
まだまだここまで出せる余力があったのか
と
そんな点にもただただ驚きしかない
多分、なんだけど
通常の上映の音響調整でここまでの爆音が出る設定にしてしまうと
音のレベル全体が持ち上がってしまって他の場面の音のバランスまで崩してしまう
…のかな?
音量の問題だけでなく重低音のゲインを上げた設定にすると
通常の劇伴でも重低音だけがやたら目立つ
全体としてバランスの悪い音になってしまうのだろうし
だから本来は砲撃や着弾のような爆発音をもっと強くしたくても
作品全体の音のバランスを考えて調整されている
それが今回はリアルタイムでその場面場面での音の調整を入れられるから
全体バランスから外れた重低音特化型の音が作り出せる
それがこの味わったことのないレベルの重低音を出力できる理由なのかな?
と、素人考えで思ったのでした
そもそも今回の最終章 第4話の前半パート 大洗vs継続戦は雪山の中での試合なので
戦車の砲撃音もリアルに寄せれば雪に吸収されて響かないことから、
リアリティを優先してこれまでシリーズいち敢えて控え目な爆音なのが本作の演出意図でもあったはずで
その点が私個人的には少し物足りなかった(もっと爆音で聞きたかった)点なのだけど
この今回の爆音はそんな演出意図すらもある意味無視したようなw
この音を聴いて
シネマシティの告知の中で言われていたことの意味をあらためて理解したのでした
「それは、奇特な作り手だけが踏み込める、劇場側の人間には許されない、禁断の領域。
繰返しの再生装置であるはずの映画館に「一回性」を持ち込む、特別な上映スタイル。」
いやあ本当に凄まじい音だった
こんな体験が出来たことに感謝しかないけど
贅沢を言えば劇場版ガルパンでもこのアホみたいな爆音を体験してみたいなあ🤤