11月10日に公開された映画

『駒田蒸留所へようこそ』

観てきました

 

 

この作品は予告の段階から観ることは決めていたのになかなか映画館へ行くことが出来ず😥

公開から10日以上も経ってようやく観れました

 

 

 

 

とっても良い作品キラキラ でしたグッ

 

ひとことで言うと

とても真面目な作りの作品

 

ギャグアニメ的にキャラを崩すような演出はひとつもなく

現実味の薄い変に尖ったキャラが登場するわけでもなく

観客の心を過度に揺さぶるような過剰な演出も無く

登場人物の感情をぼくとつにひたすら丁寧に拾って物語を紡いでいる…

 

そんな感じの

嘘や誇張のない地に足の付いた感じのリアリティ優先の作品

というふうに私は感じました

 

 

 

 

この作品はアニメ製作会社P.A.WORKSによる、原作の無い完全オリジナルの物語です

 

ごく簡単にストーリーをまとめると

 

倒産寸前の蒸留所を再興させるべく奮闘する若く新進気鋭の女性社長と、仕事が長続きせず転職を繰り返してきたうだつの上がらない新米記者が、災害により製造出来なくなった幻のウイスキーの復活を目指す姿を描く物語

 

アニメに詳しい方なら「P.A.WORKS」と聞いただけで察しがつく通り

この作品はP.A.WORKSのお仕事アニメ最新作です

 

TVアニメ『花咲くいろは』に始まり、「仕事」を通じて人の成長を描く物語を作り続けてきたピーエーワークスならではの劇場作品が今作『駒田蒸留所へようこそ』

 

 

これまでのピーエーのお仕事シリーズアニメは

・花咲くいろは(劇場版含む)

・SHIROBAKO(劇場版含む)

・サクラクエスト

・白い砂のアクアトープ

の4シリーズで

どの作品もP.A.のオリジナルで、

且つ「仕事」を通じて人が成長していく姿を描いている点では共通していて

そこは今回の『駒田蒸留所へようこそ』も同様な一方で、

 

これはあくまで私の個人的なイメージだけど

これら前4シリーズはどれもTVアニメが起点なので、

・個性がかなり尖ったキャラが作中に登場して物語を面白くしたり

・ギャグの場面ではキャラをアニメらしくデフォルメする演出が挟まれたり

・現実路線よりも多少の誇張も含めたファンタジー要素が盛られたり

などの、

お仕事アニメとは言えいわゆるTVアニメらしさが前面に出た要素が見られる点がこれらの4シリーズの共通するところだと思うけど

 

今回の『駒田蒸留所へようこそ』についてはそういう要素が一切無い点が、私が感じたこれまでのピーエーのお仕事アニメシリーズとの一番の違いだと思います

 

劇場版オリジナル作品だからこそ、ある意味本当に作りたい地に足の付いた「お仕事アニメ」を作ることが出来たのかな?

 

と私的には勝手に想像してる次第

 

 

 

という感じで実に愚直にウイスキー蒸留所の仕事に取り組む若社長と、その彼女を通して自らの記者という仕事への向き合い方を見つめ直していく若者の姿を描いた本作は、

まるで実話のドキュメンタリーのような現実味を帯びたエピソードと数々のリアリティある描写で描かれていきます

 

そして仕事に余計な成分である恋愛要素は一切描かれてません

 

本当に愚直に、仕事を通じて人が成長する姿と

そして仕事をする上での痛み苦しみだけでなく仕事を通じて得られるかけがえのない喜びを描いた快作

 

それが本作『駒田蒸留所へようこそ』だと感じます

 

 

 

ここまでアニメ的な演出を控えてリアリティに寄せたドキュメンタリーチックな作風だと

私個人的には

「これは実写とアニメのどちらが表現手段として正解なのだろうか?」

みたいな余計なことをつい考えてしまうのですが

 

物語の発案がアニメ制作会社のピーエーだからというリアルな理由は置いといてw

 

この作品がアニメだから表現出来た一番のポイントは

主人公の駒田琉生(るい)役を声優の早見沙織さんに演じてもらえたことではないかな?

と個人的に納得してます

 

 

それほどにこのキャラクターは

早見さんだからこその滲み出る優しさを感じさせる透き通った声と、そして演技力の両方が無ければ成立しないキャラだろうな と

 

だから、うん

この作品は早見さんに演技してもらうためにアニメで作ったのですよ

きっとウインク上差し (笑)

 

 

この作品はテーマ的には、仕事を始めたばかりとか数年働いて自分の仕事に自信が持てなかったり将来を不安視しているような

そんな若者をメインターゲットにしているのだと思います

 

とは言えそういう悩みは別に仕事に就いて間もない若者だけでなく

40代でも50代でも、例えば配置転換でそれまでの経験をほとんど活かせない職種に就くことになった人でも共通して抱える悩みのはずで

 

そういったことで言えばこの作品は仕事をしている全年齢層が対象になると私は思います

 

今やっている仕事に不満があって

「やりたいことを仕事に出来てる奴らはうらやましいよ」

などと思ってる人にこそ観て価値のある映画ではないでしょうか

 

そういう方にはきっと

映画のラストでメインキャラ達が優しく微笑んでくれることでしょう(?)

 

 

 

さて、個人的にはとっても良い作品だと感じたので

二回目三回目とリピート鑑賞したいのですが

 

今日時点で公開からまだ2週目だというのに各劇場の上映回数が日に1~2回だけで

すでに上映開始時間に自分の予定を開けて合わせなければ観られないような状況なのです

 

やはり公開後すぐに観に行けばよかったと今さら後悔タラー

 

 

 

 

 

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  

 

オマケ話です

 

私は新宿バルト9へ観に行ったのですが

バルト9ではすでに来月公開の青ブタ一色になってましたキラキラ

 

 

10階カフェの様子

 

展示もあり

 

来月公開とは言っても12月1日ですからね

もう来週末公開です

 

青ブタファンの方で新宿に行ける人はこれだけ見に行っても楽しめるのではないでしょうかウインク

 

カフェは大体いつも映画公開後2週目くらいまでの期間限定なので

スペシャルメニューを楽しみたければ今のうちです上差し