私のスーパーカブのリアタイヤが交換時期となりました

レストアして乗り始めてからこれで2回目の交換

 

完全にスリップサインが出てるので、車検で言えば通らないヤツw

 

まあ私の場合、雨の時は走らないし

これでもドライ路面ではまったく問題無かったですけどね

 

とはいえ摩耗したタイヤではパンクしやすくなるので

やはり早目の交換に越したことは無いです

 

 

このタイヤは8,000km持ちました

よく持った方だと思いますOK

 

最初に履いていたダンロップのD107は5,000kmしか持たなかったので

1.6倍も長持ちしたグッ

 

  ↓前回交換時のダンロップのタイヤ

 

今履いてるタイヤはヨコハマのSPEEDLINEというシリーズで

フロントが商品名 F400  サイズ 2.25-17

リアがR400  2.50-17

の組み合わせで、

ダンロップから履き替えて約8,000km走りました

 

持ちはいいし、クセも無いし

パターンの見た目もロードっぽくてカッコイイし

グリップ感もD107より良くて、寝かせても安心感がある

 

おまけに安い!

 

私が購入しているアウトスタンディングだと

フロント税込 2,255円、リアは2,420円ですから

大型バイクの1/10の値段キラキラ(笑)

 

Pickじゃないけど参考にアウスタの商品ページを貼っときます

 

 

 

 

…ってことで

カブのタイヤはもうこれ一択でいいや上差し

と思ったので

 

迷わず今回もSPEEDLINEを購入

 

なぜ3本買ったのかというと

送料は同じなので、リアを2本注文したのです

 

というのも

フロントはまだまだ使えそうなので

 

はたしてフロントは何kmまで持つのか試してみようと

今回はリアだけ交換することにしたのです

 

…って言っといてなんだけど

バイクのタイヤ交換は基本、前後同時交換が原則ですからね

 

あくまで自己責任でやってることなので

そこんとこヨロシクニヤリ

 

大型バイクだったらリスクありすぎるし絶対こんなこと(リアだけ交換)はしません

 

まあカブだし

タイヤ交換は自分で簡単にいつでも出来るし

っていう感じです

 

 

 

ということで

カブの場合タイヤ交換は慣れればとても簡単だし

チューブタイヤのカブではパンクしたときの対応のためにも

タイヤ交換くらいは自分で出来た方が、カブと付き合っていくうえでは有益なので

 

今回はリアだけだけどタイヤ交換作業の手順や要領をまとめておこうと思います

ホイール脱着を除けばタイヤの取り外し・交換作業はフロントも同じです

 

これからタイヤ外しにチャレンジしてみたいという方の

少しでも参考になるところがあればと思います

 

そういうネタなので

ここからの記事はこれからタイヤ交換にチャレンジしたいという方向けの内容です

経験者の方にはわかりきった内容と思いますがご了承ください

 

 

 

それではリアタイヤの交換作業をしていきます

 

まず

これはノーマルのカブなら必要ないのですが

私のカブは社外のモナカマフラーを付けていて、マフラーを外さないとアクスルシャフトが抜けないので、

最初にマフラーを外します

 

 

次にリアブレーキのロッドとトルクリンクプレートを外して

 

 

アクスルシャフトのナット(車体左側)を外してシャフトを抜き取ります

 

 

カブはドリブンスプロケットが車体側に残ったままリアホイールが外れるので、これだけでリアホイールの取り外し終了

 

一般的なバイクのようにチェーンを緩めたりしなくて良いので超簡単OK

 

 

ここからタイヤ外し作業に入ります

 

まずタイヤの空気を抜く前にバルブのナットを緩めておきます

空気を抜いてからここのナットを緩めようとすると何回かスパナで回さないとナットが緩まないけど、空気が入った状態なら最初の1回スパナで緩めるだけであとは手で回せるので、ここのナットは空気を抜く前に緩めるのが正解

 

 

ナットを緩めたらバルブのムシを外して空気を抜きます

ムシ回し(写真ではオレンジ色の柄の物)は先端が専用形状なので、これは必ず必要です

もし持っていなければタイヤ作業に入る前に入手しておいてください

 

私の使ってるムシ回しとは違うけど

例えばアマゾンで探すとこんなものが売ってます

 

高いものではないので、タイヤ交換はしないとしてもこのドライバーは持っておいて損はないです

バルブ(ムシ)の劣化で空気漏れ みたいなトラブルも稀にあるので

 

ムシ回しを選ぶ際は、バイクのタイヤに使う上ではなるべく短いものを用意した方が良いです

クルマ用の柄の長いものだと、ダブルディスクのフロントタイヤの場合はディスクプレートが邪魔をしてドライバーが差し込めない場合があるので

 

ムシドライバーに関してだけは大は小を兼ねません

小が大を兼ねます

写真の小さなサイズのムシ回しで、私の持ってるすべてのクルマ・バイクに使えます

 

 

チューブのエアが抜けたらタイヤを外していきます

 

・・・チューブレスタイヤだとここで「ビード落とし」という手順が入りますが

チューブタイヤのカブではビードを落とすも何も

エアを抜いた段階でビードはリムから離れる(落ちる)ので難しいことがありません

 

タイヤレバーでタイヤのビードをリムから外します

 

このときのポイントは2つ

 

まず、絶対にタイヤレバーの先端でチューブを挟まないようにすること

→チューブタイヤを外す時にタイヤレバー先端でチューブに穴を開けてしまう失敗は初心者アルアルです

 

タイヤレバー先端がチューブに掛かってないか、十分確認してからレバーでタイヤをこじり起こすようにします

 

わかりにくければ、少しだけレバーでタイヤのビードを持ち上げた時に隙間からチューブに触ってみて、チューブが動くようなら大丈夫です

チューブが動かなければ、見えない裏側でチューブがレバーに噛んでます

 

そしてもう一点は

バルブの反対側の位置からタイヤを外していく ということ

 

写真では右下にバルブが写っていて、円周方向でその対面側から外してます

 

これもチューブがタイヤとリムの間に挟まってしまうことを防ぐためのポイントで

バルブの付いてる位置はチューブがリム側に引っ張られている

=チューブがタイヤとリム間に噛みやすい

ので、それを避けるための手順です

 

 

カブのような細いタイヤだと、一箇所だけタイヤレバーでビードをリムから外したら

あとは手で引っ張ればリムからタイヤが外れてきます

 

必要以上にタイヤレバーを使わないことはチューブ穴明きのリスクを減らすことにもつながります

 

やってみればカブのタイヤくらいであれば簡単に手で外れます

(熟練者はタイヤレバーを一切使わず外してしまうほど)

 

ということでタイヤの片面が全周外れました

 

 

ビードの片側が全周外れたので

ここでチューブを外します

 

ちなみに

パンク修理の場合はこの状態でチューブの穴明き箇所を調べてパンク修理となります

 

 

チューブが外れたら反対側のビードもタイヤから外していきますが

 

カブのタイヤは片側のビードが外れた状態からはタイヤレバーは使わずに手で押すだけで簡単にリムから外れていきます

ちなみにワックスなどの潤滑剤は何も付けてません

専門的に言うとタイヤのビードが片側全周外れた状態は

「リムからビードが落ちた状態」なので

そのまま簡単に外せるのです

 

 

ということでタイヤからリムが取り外せました

 

慣れればタイヤを外し始めてからここまでの作業は2~3分の内容です

 

 

リムからタイヤを外したついでで、リムの内側やリムバンド(ゴムのバンド)などに異常がないか、目視で良いのでここで点検しておきます

 

特にリム内側がひどく錆びていたりすると、そのサビが原因でチューブに穴が開いてパンクということもあるので、全周よく確認しておくようにします

 

 

また私の場合はまだ前回の交換からさほど経ってないので今回はチューブもリムバンドもそのまま再使用ですが、

ある程度の年数(距離とは関係ない)使ったらタイヤと一緒にチューブとリムバンドも交換しておいた方がよいでしょう

交換する場合はこのタイミングでリムバンド等を新しくします

 

 

今回はリムバンドもチューブも再使用なので

ここから新品のタイヤをはめていく作業に入ります

 

まずタイヤをリムにはめていくのに

カブでは必須というほどでもないですが、ビードがリムに嵌まりやすくする専用の潤滑剤

「ビードワックス」はあった方が作業がやりやすいです

 

私の持ってるのはデカいバケツサイズのもので

こんなにデカければ個人DIYなら一生分持つけどwww

 

小さなサイズのものも色々売ってるし高いものではないので

これからタイヤ交換は自分でやっていきたい という方は持っておいた方が良いでしょう

 

  ↓ こんなような物

 

 

 

 

 

なお「潤滑」目的だからとCRCなどの潤滑剤とかでの間に合わせはオススメしません

防錆潤滑剤はゴムを劣化させます

 

「ビードワックス」はタイヤのゴムに適合しているので安心してタップリ塗りたくることが出来ることに加えて

ちょうど作業してる時間だけワックス効果で滑りが良い一方で

そのまま放っておけば塗った痕もわからなくなるほど馴染んでしまって後の処理(拭き取りとか)が不要なので、使い勝手がとても良いのです

 

やはり専用品だけのことはあるのです

 

 

で、私の場合はビードワックスを塗ってタイヤをはめていくのですが

 

二輪のタイヤの多くは回転方向が指定されてるので、回転方向が逆にならないように注意してください

 

「ROTATION」と書かれた矢印の方向に回転方向が合うようにリムに組みます

逆組みしてしまうとタイヤの性能が発揮出来ないどころか

特に路面が濡れてる時の排水効果が著しく下がるので、とても危険なことになります

 

 

回転方向が間違ってないことを確認したうえで

ビードをまず片側全周リムに嵌めます

 

カブのタイヤくらいなら外した時と同様、

入れる時も片側はタイヤレバー無しで簡単にはまります

 

最初に一箇所をリムにはめて

そこを起点に左右に順にビードを裏側から手で押していけば「スポン」と入るはずです

 

 

片側がリムに入りました

 

で、本来ならこの状態でタイヤのマークをバルブ位置に合わせます

 

タイヤの側面に位置合わせ用のマークがスタンプされていて

そのマークをバルブ位置に合わせることでバランスをとるのですが

 

これはダンロップのタイヤのときの写真

 

どういうわけかヨコハマ SPEEDLINEタイヤにはそのマークが無いのです

前回交換した時も今回も

(ということは物不良ではなく単純に指定無しの仕様なのか)

 

なので私の今回の交換では円周方向の位置はなにも合わせてないのですが

 

大抵のタイヤにはマークがあるので

片側がリムに嵌まったこの状態の時に位置合わせをしておくことを忘れずに

 

タイヤが完全にリムに嵌まった状態ではリムを空転させてタイヤマークの位置を合わせるのはかなり大変です

 

てゆーか

タイヤが完全にリムに嵌まった状態だと当然チューブは入れた後なので

たとえ空気を入れてなくても、タイヤとリムの位置合わせをしようと回転させるとチューブが中で一緒に回ってしまって思うように動かせないので、チューブが入ったあとではタイヤとリムの位置合わせはほぼ出来ないと考えた方が良いです

(チューブレスであれば問題ないですけどね)

 

なので位置合わせマークのあるタイヤの場合は、片側だけリムにはめたこの段階で位置合わせしておくのが必須の手順です

 

 

タイヤとリムの位置合わせが出来たと仮定して

チューブを入れていきます

 

最初にバルブ部分をリムの穴に差し込んで

抜けないようにナットをバルブ先端のところにねじ込んでおきます

 

このときナットを締め込んでしまうのはNGです

 

ナットを締め込んでしまうとチューブがリム内側に引き込まれてしまうので

ビードをはめる時にビードとリムの間にチューブを噛み込ませてしまうからです

 

初心者がタイヤを嵌めるときにチューブに穴を開けてしまうアルアルの失敗要因のひとつです

 

 

 

チューブ全体がタイヤの中におさまったらビードをリムに嵌めていきます

 

このときバルブ部分のところから嵌めていくか

反対側から嵌めていくか

またはまったく気にしないかw

 

人によりやり方は色々なのですが

 

私の場合は最初にバルブ位置のビードをリムに入れて

そこから左右に順に押し込んでいくやり方です

 

この写真が手で入るところまで入れた途中の状態で

バルブ部分はすでにビードがはまってます

 

どこから嵌めていくにしてもビードとリムの隙間にチューブが噛まないように注意して作業することは同じで

 

私のようにバルブ位置から嵌めていく場合は

最初にバルブを手で押し込んでバルブ部分のチューブをリムから浮かせた状態にして

(リムの内側なので見ることは出来ません)

 

その状態でその位置のビードをリムに押し込んだら

一度はまったビード部分がリムから浮いて外れないように注意しながら少しずつ左右に順にビードを押し込んでいく

  というやり方になります

 

せっかくリムに押し込んだビードも、しっかり押さえておかないと他の部分を嵌めてる間に外れて(浮いて)きてしまうので

押さえてなくても外れなくなるところ(およそタイヤの2/3くらいまで嵌まった状態)までは、

私の場合は両手両足を使ってつま先やひざなど、タイヤを押し付けることが出来る部位は総動員で(笑)押さえつつ、ビードを嵌めていきます

 

なのでこの間の作業写真が撮れなくて

上の写真では既に2/3ほど嵌まった状態なのです(;^_^A

 

いずれにしてもチューブがリムとビードの隙間に挟まらないようにとにかく注意

…とは言え

バルブ位置だけ気を付けてれば、他の部分は余程のことがない限りチューブが噛むことはないですけど

 

 

手で嵌まるところまでビードをリムにはめたら

最後の部分だけタイヤレバーでこじってリムを乗り越えさせます

 

再三でしつこいけど

ここでもタイヤレバーでチューブを噛まないよう細心の注意が必要です

 

コツとしてはタイヤレバーは深く差し込み過ぎないこと

 

必要以上に深く差し込んでからレバーをこじり上げると、レバーを寝かしてる状態のときにはチューブは噛み込んでなくても、ビードをこじり上げるためにレバーを起こしていく過程でレバー先端がチューブをつかんでしまい、タイヤレバーの先端とリムの間にチューブが挟まった状態でこじることでチューブに穴を開けてしまいます

 

大事なことなので簡略図で

 

 

 

説明が長ったらしくなりましたがアセアセ

 

タイヤがリムに嵌まりました

 

 

ビード全周がリムに嵌まってからの確認ポイントは

タイヤが偏ってリムにはまってないか確認

 

写真の位置のスキマが全周で均一か?

そして表裏でも差が無いか?

必ず確認しておきましょう

 

とはいえチューブレスタイヤと違って特にカブのような剛性の無くて幅の狭いタイヤでは滅多なことでは偏りが出ることは無いですが

タイヤを嵌め終わって空気を入れる前の必須点検ポイントなので忘れずに

 

 

嵌まり具合に問題が無ければムシを取り付けて空気を入れます

この時点ではまだバルブのナットは緩めたままです

 

 

このとき、チューブがタイヤの中でネジレ気味になっていることもあり得るので

少しだけ空気を入れてから(目安として50kPaくらいで十分)

面倒なようでも一度バルブを外して空気を抜いてから、次に指定空気圧まで入れるようにすれば、チューブのネジレや偏りなどが修正されるので安心です

 

 

空気を入れてエア漏れが無ければ

バルブのナットを軽く締めて(締め過ぎは禁物!)

タイヤ交換は終わりクラッカー

 

あとは車体に組み戻していきます

 

カブの場合はリアタイヤを外してもスリープナットを緩めてなければチェーンの張りは変わらないので、手抜きであればホイール組み戻し後のチェーン調整は不要なのですが

 

ついでの機会なのでチェーンの張りもこのときに一緒に調整しておくことをオススメします

 

チェーン調整の際にはアクスルのナット部分の割ピンが交換になるので、ナットを組み戻したこの機会に一緒にチェーン調整しておく方が手間も掛からず無駄もありません

 

これは今回の作業じゃないのでチェーンカバーが外れてる写真だけど参考用に

スリープナットとアクスルナット、割りピン部分

 

 

私のカブの場合は外したマフラーを元通りに取り付けて

これですべての作業終了です

 

 

8,000km走ってくれたタイヤと新品タイヤ

 

 

ちなみに新品タイヤで走ってみて

交換しても乗り心地やロードノイズ・グリップ感など

なんか新品になったという違いがわからない

( ̄▽ ̄)

 

逆に言うとこのタイヤはスリップサインレベルまで使い込んでも新品とほとんど性能差が出なかったということで

(シロートだから判別出来ていないだけかも知れないけどw)

 

私の使い方の上では今のところベストなタイヤですチョキウインク