昨日9/9から公開が始まった映画

『夏へのトンネル、さよならの出口』

を観てきました

 

 

 

私は未読なのですが、八目迷先生の人気ラノベ小説が原作とのこと

 

 

私自身は本作については事前情報をまったく入れずに無の状態で見に行ったのですが

 

ひと言感想は、とっても良かったですグッ

 

上映時間 83分ということで、劇場版としては短めの尺ですが

映画の主題には余計な外野情報などは一切入れずに、二人の主人公だけにストーリーを絞ったことで、

(観終わってからパンフレットの監督インタビュー記事を読んだところ、尺に収めるためにあえて原作から物語の取捨選択と改編をしたそうです)

 

83分でも全然急ぎ足に感じることがなく、濃密だけどわかりやすく描かれた脚本と感じられて、

私的にはそこがとても好印象でしたOK

 

(昨年公開で詰め込み過ぎで何を描きたいのかフラフラだった作品があったっけw それとは対照的)

 

 

キービジュアルの男女が主人公の

ジャンルを簡潔に言ってしまえば夏のボーイミーツガールストーリーで

 

そうまとめてしまうと定番の夏の青春物語ってことなんだけど

物語設定の中心となる あるギミックによって

ラストに向けて引きの強い展開になっていることに加えて

 

物語もビジュアルも全体としてとても真面目に作られていて

 

よくある軽い爽やかな感じの夏物語とは一線を画した

全体として重く、ともすれば湿った印象で

 

実際、笑わせるようなシーンはひとつもなく

 

しかしだからこそ物語の設定はファンタジーのフィクションでも

根幹となる二人の心情の部分については地に足のついた丁寧な描写だと感じられるような

 

そんなイメージの、とても真面目に描かれた良作だと思います

 

 

一切ネタバレせずに感想を書くとそんな感じです

 

 

 

アニメ描写に関して言うと

劇場版らしくとても丁寧な作りのビジュアルです

 

私の場合アニメではキャラの演技が丁寧に描かれているかどうかに興味があるのだけど

 

本作ではそこがとても良く描かれている合格

 

そういう意味でとてもクオリティが高いアニメだと感じました

 

漫符的なアニメ描写はほぼ排除して、

徹底してキャラの心情を表情や動きの演技で表現している印象

 

そこが本作の物語の展開ともマッチしていて、とても良いと感じます

 

 

 

そこら辺のアニメーション表現についてはPVを見るだけでも感じられるかと

 

 

 

 

一点だけ個人的に「うーんもやもや」となったのは

 

この映画も他の多くの劇場アニメと同様に主役に声優ではない俳優さんがキャスティングされていて

 

声も演技もキャラに合っていてその点は文句無しなんだけど

 

主人公が走って息をきらしているときの「はあ はあ」という演技だけは

やはり声優さんのようには出来てないよなあ、、もやもや

 

という印象

 

まああくまで個人的感想で、制作側としてはその素人っぽさが狙いなのかも知れないけど

 

プロの声優さんによるセリフではない神がかったト書き演技などを聴き慣れていると

やっぱちょっとねえ。。。ショボーン

 

 

 

ところでこの映画館では現在、来場者特典として原作者 八目迷先生の書き下ろし短編小説

「さよならのあと、いつもへの入り口」

が配布されていて

 

右の冊子が特典の小説

 

この小説は原作でも描かれていない本編物語の後日談物語で

この特典小説でなければ二人のその後の話は読めないので、

 

本編のその後まで楽しみたいという方は特典の在庫があるうちに映画館へ行かれることをオススメします

 

 

 

ということで

自分的にはとても好印象の作品だったので

都合が付けばあと何回か見に行きたいと思ってますチョキ