『その着せ替え人形は恋をする』

(そのビスク・ドールはこいをする)

第12話 最終回が放送されました(一部TV局を除く)

 

ついに終わってしまったかあ。。。ショボーン

なかば着せ恋ロス状態の私ですがタラー

 

最っっっ高の最終話でしたねクラッカー

 

 

原作を読んだ時からこのエピソードが最終話ラストになれば

…と願っていた、

その通りのラストカットになって

サイコーの終わり方になったことは言うまでもなく

 

やはりアニメ版の構成と演出の見事さには

ただただもう感動しかなかったです

 

冒険物とかチャレンジ物ではない日常系の物語でここまで最終回らしく話がまとまり、

そしてアニメのビジュアル面でもラストを飾るにふさわしい圧倒されるクオリティでラストを迎えた作品は

これまでのアニメを見渡してもそうなかなか無いのでは?と個人的に感じるほどです

 

 

私的にはこの3ヶ月間、着せ恋関連の記事が続きましたが
まだ『着せ恋』を見たことがない方には

「この最終話を見るために1話から全部鑑賞するだけの価値のある作品ですよOK

とオススメしたいほど

 

それほどの素晴らしい最終話だったと思います

 

 

この物語を創作した原作者さんと、

そしてその原作をここまで高めてアニメ作品へと昇華させてくれた制作スタッフの方々に

 

心から「ありがとうございました」と感謝を伝えたい気持ちでいっぱいです

 

 

 

今回もまた原作との違いも交えながら

私の感じたこと、気が付いたことなどを書いてみたいと思います

 

最終回なので、もう自主規制を外して書きたいことをとめどなく書きます(笑)

なので今までになく超長いです

 

それだけ書いても、自分の実力ではとても今作の魅力全てを文章化出来るとは思えませんがアセアセ

 

 

 

今回の12話は原作の37話から39話まで

原作3話分の内容で

それ自体は事前に予想していた通りだったのですが

 

実は原作エピソードから思い切った改編がされていて

原作を読んでいる自分は逆にそのことで初見の時に少し焦りました

 

喜多川さんの部屋で五条くんと喜多川さん二人でホラー映画を観るエピソードは原作では39話、

つまり今回のアニメ12話の流れでは最後の方の登場になるはずが

全体の最初の方、Aパートで夏休みの宿題をした後でいきなり始まったためです

 

「焦った」というのは、ラストカットにつながるエピソードはホラー映画からの流れなので、

 

「あれ?ここでホラー映画を出しちゃうということは、もしかして電話越しの二人のラストは無しなのか?」

と先の展開を考え込んでしまったからなのですが

 

実際にはちゃんとラストに電話越しの二人のシーンを持ってきましたね

 

 

その部分の改編については、見終わってみて全体の作り方がわかると納得しました

納得ではないな

「称賛しかない」と感嘆したというか

(語彙が無くて言葉が浮かばない)

 

 

実際にアニメを観た方ならわかると思いますが

花火大会からの帰り道

 

五条くんと、おんぶされてる喜多川さんが来年の花火大会の話をしているシーンは

 

普通ならこのエピソードが最終回のラストになってもおかしくないほどの名場面だと思うんです

 

それが原作の38話ラストで

アニメでも原作と同じアングルのこのカット

 

 

だけど原作ではそれよりもさらに最終話にふさわしいエピソードが次の39話ラストにある

 

電話越しの二人のシーンです

 

このシーンこそがタイトルの「その着せ替え人形は恋をする」そのものを物語る

まさにタイトル回収の、ラストにふさわしい名場面

 

 

言ってみれば原作ではラストシーンになり得る2段構えのエピソードがあって

(なぜ二段構えなのかは後ほど触れます)

 

そのどちらもアニメの最終話として見せるうえで演出的にも見せ場となる大事な物語だけど

 

多分、12話の演出を考えた時

おんぶのシーンの後に一旦EDを入れるのはそのシーンの印象と余韻を高めるためにも必須

 

としても

原作39話の流れを尊重して海夢ちゃんがホラー映画で恐怖するまでの前段をまるまるED後のCパートに入れたとしたら、せっかくの感動話でEDにつなげたおんぶのシーンの印象が弱まってしまう

 

そう考慮しての原作改編だったのだろうと想像されます

 

エンディングをおんぶのシーンの後に入れて

そして敢えてのCパートにつなげて

原作を改編した短い前フリからの電話越しのシーン

 

そして海夢の最後のセリフ

「またね」 で終わりとしたのは

シーンの余韻を考えると「それしかない!」というくらいの終わらせ方だと思います

 

「またね」 のあとは「♪きゅんきゅんきゅん♪」 で始まるEDではないと私も感じるので

 

 

原作のホラー映画鑑賞部分の大幅改編も、

こうして考えてみるとすべては原作の持つ二段構えの名場面をアニメ最終話の中でより印象深く、際立たせるための必然だったと思われ

 

だからもう

さすがっ!着せ恋制作チーム!!拍手拍手

と私的にはただただ感動してしまうしかないのです照れ

 

 

 

全体の大きな流れの部分で感じたのはそういうところで

ここからは気が付いた点を登場順で追ってみたいと思います

 

 

まず冒頭のシーンから

アヴァンパートで五条くんが雛人形の面相描きをしている場面が出てきますが

 

このシーンは原作ではコスプレ衣装の頭につけるやつ(名前知らんw)のリボンを付ける位置に悩んでる五条くんです

 

アニメでは喜多川さんの家に行ったときにいじってますね

 

最初のシーンでの自宅での作業風景を面相描きに変更したのは

最終回ということであらためて五条くんが雛人形製作の修行中の身である描写を入れたという意味ももちろんあると思うけど

(最近はコスプレばかりで面相描きしてる五条くんがほぼ登場してなかったし)

 

それよりもこの後のプールのシーンで

「面相描き全然上手く出来ないのに雛人形好きです」

と話す五条くんの言葉につなげるため

 

そして打ち上げ花火のシーンでの五条くんの心象をより際立たせるためだと思います

(それぞれについては後ほど触れます)

 

 

 

次にAパート最初の方で喜多川さんが夏休みの宿題の話をしている時、

原作では喜多川さんの父親が登場してます

 

しかしアニメでは電話口の声すらも父親は出てきませんでした

 

これに関してはまるまるカットされても今後も含めて着せ恋の物語には影響はありません

世の父親の地位なんて、大抵そんなもんです

「亭主元気で留守がいい」(古っ! 笑)

 

 

で、宿題をやってなくて落ち込む喜多川さんのシーン

 

五条くんが自然な感じで喜多川さんの頭にリボンをあてがって位置を見定めしていますが

この描写はアニメオリジナル

 

なんてことない1カットなのですが

これだけで二人が無言でも意思疎通出来ているような

今では息ピッタリの二人という雰囲気を醸し出していると感じられてほっこりします^^

 

なによりここは海夢ちゃんの部屋で

そこに当たり前のように居る五条くんを見ていると

 

1話で初めて会話して始まった二人の関係が、11話までの様々な出来事を踏まえてきたことを裏付ける日常のワンカットのように思えて

 

私的には結構お気に入りのシーンですキラキラ

 

繰り返しますがこのカットはアニオリです

 

 

 

喜多川さんのモデル写真のシーンは

 

出てきた瞬間「ドキッハート」っとするほどインパクトありましたね

 

原作でも同じポーズ・同じ表情ですが

やはりアニメで色と撮影処理が入ると完璧にモデルの顔です

【3/29 早速追記】

このシーンのモデル海夢ちゃんの原画を描いた方のツイで原画と着色絵が上げられてました

貴重な資料なので貼らせていただきます<(__)>

 

 

彼女が自分から読モのバイトをしていることを五条くんに明かしたのはこれが初です

 

あくまで私の個人的な考えなのですが

 

もしも着せ恋に2期が無くて1期で終わりだとしたら

喜多川さんが読モのバイトをしていることも

お金を貯めて一眼レフを買おうと考えていることも

どちらも敢えてここで語らせる必要はないのでは?

と思うんです

 

これは着せ恋には二期があることのフラグのひとつではないかな?とニヤリ

この読モとカメラの件についてはこの先のエピソードで必要になる前フリなので

 

もちろん原作のこのシーンで出てるから原作通りに出しただけと言われればそれまでなのですが(汗)

 

 

 

劇中劇のホラー映画のシーンは今回もまたクオリティが高過ぎて驚きました

てゆーか

そもそも原作にはホラー映画のシーンは1カットしかない

しかもそれは女性がスマホを耳に当ててる横顔だけ

 

その原作のホラー映画がこんな風に描かれるとはポーン

『見える子ちゃん』より怖いゾ叫び

 

着せ恋はフラワープリンセス烈!!のときもそうでしたが

劇中劇がそのまま別の作品として鑑賞出来るくらいのレベルって、本当に凄いですね

完成度の高さが神すぎる

 

先ほどの最初の話に戻ると

電話越しの二人のシーンをラストにもってきて原作通りにエピソードを入れようとすれば、花火大会の帰り道でのシーンのあとにこのホラー映画が入ることになります

 

こうして考えてみると、大幅原作改変をしたことに納得しかないです

 

 

 

そしてプールのシーンです

 

正直な話、私が原作を読んだだけの段階では

このプールでのエピソードは絵面的にはアニメほどまで印象に残るシーンではありませんでした

 

ただこのシーンで二人が交わしている言葉はさり気なくとても大事なことを話していて

その会話の印象の方が強く残った

というのが私が原作を読んだ時のイメージでした

 

「泳げないくせに海が好きとか言ってんの、ヤバイかな?」

と話す喜多川さんに対して

 

「俺も面相描き全然上手く出来ないのに、雛人形好きです」

と返す五条くん

 

「好きなものは好きでいいんだよ」

という着せ恋の一貫したメッセージそのものの会話なので

原作を読んだ時もそこは深く心にしみるシーンだったのですが

 

 

アニメではそれに加えて8話の海デートのときと同じようなキラキラの水面に照らされる二人の描写がとても印象深いシーンに仕立てられていました

 

このカットの絵は

原作では向こう側はプールの水面ではなくプールの壁など無機質な構造物の背景です

構図を正確に描写するなら二人を真後ろから望遠で捉えているのだから本来それが正しい絵

 

ところがアニメでは二人の背景に実際には映り込まないはずの水面を描いてきた

つまり構図的にはウソをついている

…のですが

 

この心象的な描写によって、アニメでは二人の会話の中身に加えてビジュアル的な印象面でも観る者の心に染み入る名場面へと昇華させてくれたと感じます

 

なによりこの場面で喜多川さんが話している

「海に光が反射してキラキラしてんの眺めるのが好き」

という言葉の説得力を増しています

 

 

そして一方の五条くんの

「面相描き全然上手く出来ないのに」

という言葉は、

アヴァン冒頭で面相描きをして納得してない顔の五条くんを見せられているので(これも原作からの変更)、ここでのセリフに説得力を増していると感じます

 

 

二人の言葉の裏にある重みだけでなく、原作から変更したビジュアルを入れてきた演出の巧みさによって、

このプールでのエピソードの深みと尊さがより一層補完されている

 …と、私は感じました

 

 

ちなみにこのプールエピソード中で出てきた喜多川さんが仲良しの乃羽ちゃんと海に行ったときの写真は

 

本来なら原作ではアニメ10話の喜多川さんが褐色で登場!の場面で出てきた写真です

 

原作では喜多川さんが五条くんにこの写真を見せて

「このかき氷めっちゃ映(ば)えてない!?」

と言っているのに対し

五条くんは「映えてますね…」 

かき氷とは違う部分に目が留まったというw

コメディ的なやり取りがあった写真ですが

 

アニメではそのことについては触れませんでしたね(笑)

 

逆に原作ではプールのシーンで直接的にこの写真について話してはいないので

ここで写真が登場したのも原作から変えている部分ではあります

 

 

 

プールのシーンの次の場面では

五条くんが部屋で面相描きをしている今回二度目の場面が登場し、それに続けて五条くんが花火大会に出掛ける際のおじいちゃんとのやり取りのシーンが描かれています

 

この面相描きの場面と五条家玄関先でのやり取りの場面は、ともに原作には無いアニオリでの追加シーンです

 

これがまた脚本天才か?というくらいに素晴らしいアニオリ追加ですグッ

 

 

五条くんの面相描きの場面は、冒頭で出てきた時には五条くんの表情が出来に満足していない感じだったのが、

同アングルで描かれたこの場面では納得のいく出来の様子の五条くんがとても印象的です

 

プールでの喜多川さんとの会話の直後にくるこのカットのアニオリ追加は、

喜多川さんを通じて様々な体験をしてきた彼が、雛人形の面相描き技術のうえでも成長出来ていることを表現しているように感じとれます

 

第7話でのおじいちゃんのアドバイスを想起出来る場面ですよね上差し

 

何気ない表情だけで語るワンカットなのですが、

これもアニメ版最終回らしい素敵なアニオリの追加シーンだと私は感じます

 

 

そして日が替わって、花火大会に出掛ける五条くんの玄関先のシーンになるのですが

 

このときのおじいちゃんのセリフがとても深い!

 

おじいちゃんが

「良かったなあ、海夢ちゃんの宿題終わって」

と、五条くんに話しかけたこのひと言は、

 

このたったひと言だけでそこまでの出来事を、

シーンとしては描かれていないその行間を端的に表す原作には無いアニオリのセリフで

 

私は原作を知っているからこそ感動したシーンのひとつです

 

 

まず、

おじいちゃんが喜多川さんの宿題に言及しているということは

数学の宿題を取りに学校へ行ったときに、五条くんは喜多川さんにその日の夕食のお誘いをしていたので

プールエピソードのあと、実際に喜多川さんは五条くんの家に夕飯をご馳走になりに訪問したのでしょう

 

そしてそのときに、その日の出来事などを喜多川さんはおじいちゃんに話したのでしょう

 

さらに宿題が全て終わらないと親から遊びに行くことを禁じられている、ということもおじいちゃんに話したのだと想像されます

 

だからおじいちゃんは

「良かったなあ」と、宿題が終わってお祭りに行けることを喜んでいるわけで

 

たったひと言

「良かったなあ、海夢ちゃんの宿題終わって」

と話しているだけなのですが

そのひと言だけで

 

・プールに行った後、実際に喜多川さんは五条くんの家に行っていたこと

・おじいちゃんに喜多川さんの宿題の事情を話していたこと

さらに付け加えると

・そういうことを普通の会話の中で話せる喜多川さんのおじいちゃんとの関係性

 

までもが、そのたったひと言のセリフに込められているわけで

 

だからとても深い! と思うのです

 

 

原作ではプールのシーンが37話で終わって

次の38話では花火大会の会場にいる五条くんから始まり

そこで五条くんのモノローグで

「喜多川さんの宿題が無事全部終わって夏祭りに行けることになった…」

と説明されているのですが

 

アニメではその部分をおじいちゃんのセリフに変えたことで、プールエピソード後の行間の出来事が想像出来るようにしている、、、

 

そのひと言から想像するだけで、

宿題に苦しめられている自らの状況を開けっ広げにおじいちゃんに打ち明けている喜多川さんのその時の様子までもが目に浮かぶようで

 

こうして考察してみると私的にはやはり

「脚本天才かよ!」拍手拍手

なアニオリ追加シーンなのです照れ

 

 

 

そして次に登場するエピソードが花火大会

 

ここはもう五条くんもさることながら

海夢ファンの人達には何と言っても浴衣姿で登場!という大サービス(笑)

 

 

 

コスではないけどこれもある意味喜多川さんの「ビスク・ドール」姿ですね照れ

 

うなじをアピる姿は

色が付いたことによる文字通り「色っぽさ」に加えて

原作の絵と見比べるとアニメの喜多川さんの方が首の前傾が強調されていて

よりセクシー度が増しています

露骨にアピってる喜多川さんがカワイイw

アニメならではのサービスカットラブ

 

 

冗談はさておき(?)

この花火大会エピソードではまず

打ち上げ花火の圧倒的な美しさと臨場感が

最っっっ高でしたキラキラ

 

そのクオリティの高さに、

まさに息を呑んだ、、、

 

 

最近のアニメではCG技術が進化して、割とキレイな打ち上げ花火の描写は他のアニメでもよく見られるようになってきたけど

 

今回のこの花火の美しさと臨場感は最上級のクオリティでしたね拍手拍手

 

見せ方の演出的な部分も相まって、これは劇場版か?と見紛うくらいのサイコーの迫力でした

 

 

ビジュアルだけでなく「音」も素晴らしい!!

 

私はこの最終回で花火のシーンが来ることはあらかじめ原作でわかっていたので

実は今回だけは普段視聴するリビングのテレビではなく最初からホームシアターセットのAVアンプで12話は視聴していたのですが

そうしたことで花火の反響音などのリアリティが存分に味わえました花火

 

AVアンプが無くてもヘッドホンで聴くだけでも、この花火シーンの音響の素晴らしさは味わえるはずです

TVの標準スピーカーで視聴した方には、是非本来の「音」を楽しめる手段での再視聴をオススメします!

 

 

これほどの打ち上げ花火シーンのクオリティが地上波放送のTVアニメで実現出来てしてしまうことが凄過ぎる。。。

最終話の完成度を限界まで高めるためのリソースの使い方と

それを実現出来てしまうCloverWorksさんの実力は

本当に素晴らしすぎる としか言いようがないですね拍手拍手拍手

 

 

この打ち上げ花火のシーンでの見どころはもちろん絵的な内容だけでなく

ここでは五条くんの「心」の部分です

そのことを表現するための圧倒的な花火のビジュアルと音響なのですが

 

 

これまで雛人形しか知らず、花火大会すらも初体験の五条くんが

初めて体感した打ち上げ花火の音と匂い、そして多くの人の歓声を肌で感じて

 

喜多川さんと出会うまでの五条くんを象徴するかのような

花火会場に一人で立っているカットを入れて

 

もちろんこの時は隣には喜多川さんがいるのに

このカットではあえて五条くん一人だけを描くことで「もし喜多川さんと出会ってなければ」の彼の想いを表現しているこのカットはアニオリ

 

そして

自分の部屋で地元 岩槻の花火大会の音を聞いた今回12話の最初の場面を回想シーンとしてリフレイン

このシーンも原作に無いアニオリです

 

五条くんが自室で黙々と雛人形の面相描きをしている様子の描写をわざわざアニオリで12話冒頭に入れたことが、この場面の五条くん回想でとても効いてます

 

喜多川さんと出会う前は花火大会があっても部屋に一人でいた自分だったのに

 

今は隣を見ると

 

喜多川さんがいる

 

過去の自分と今の自分をアニオリで追加した同じ角度で捉えた絵で対比することで

喜多川さんが自分を変えてくれた存在であることを再認識している五条くんの心の内面を見事に表現している

 

さらに驚いた演出が、ここで流れてきた挿入歌

OP主題歌も歌うスピラ・スピカの

「君に伝えたいことがあるんだ」

 

この曲、エンドクレジットで曲名を知って早速ググったら

曲自体は2019年5月リリースで

この話のために書いた曲ではないのですね

 

ところが歌詞の内容がこの時の五条くんの想いをストレートに表現していてビックリ

 

「♪僕が僕を信じられないとき

いつもそばにいてくれるのは君だった

君が信じてくれる僕だから

僕も僕を大切に今は思えるよ

ありがとう♪」

歌詞:スピラ・スピカ 「君に伝えたいことがあるんだ」より

 

この「♪ありがとう♪」

のところで喜多川さんが振り向くという

 

ヤバくないですか?

エモ過ぎません? この演出ラブラブラブ

 

明らかに曲に合わせてコンテ切ってますよね

もう最高すぎて言葉が出ないんだが、、、

 

【3/29 追記】

なんとこの挿入歌、歌ってるスピラ・スピカの幹葉さんにもこの曲を入れることが知らされてなかったのですね!

サプライズに驚く幹葉さんの動画に泣けるえーん

 

 

原作でももちろん感動的なこのシーンなのですが

このアニオリカットも加えた映像表現と

そして挿入歌まで加えたアニメ版でのこのシーンは

 

喜多川さんによって五条くんが変わることが出来たこの物語を最高に奇麗に結ぶ

アニメ史に残る飛びっきりの名場面になったと強く感じます

 

この場面を作り上げた制作スタッフの方々には本当に感謝しかないです

拍手拍手拍手拍手拍手

 

多分、原作勢の方々は皆さん同じ気持ちではないでしょうか

 

 

で、そこまで感動をMAXに高めておいて

五条くんと見つめ合ってからの

 

喜多川さんの「べっ」 です爆  笑笑い

 

こんなところがまさに着せ恋(笑)笑い笑い

 

前回11話のラブホパートの一件で、お時間コールの電話が掛かってきたことに海外勢が騒いでいる

みたいな話を公式ラジオの「着せラジ」でしていて

 

それを聞いて思ったのですが

肉食系の視聴者にとっては着せ恋の「LOVE」がはっきりしない点に納得いかない・物足りない的な思いがあるのかも知れないのですが

着せ恋って、ラブコメだけどそっち方向の物語ではないんですよねえニヤリ

 

両想いになった途端に着せ恋ならではのコメディ要素の魅力が無くなってしまうと思う

 

なので

この「べっ」は原作者さん自身の「べっ」でもあるかも知れませんねウインク

 

【4/2 追記】

この場面の動画が公式ツイッターで上がったので貼ります

今さら追記して誰が見るんや?っちゅうのは置いといてw

アニメ未見の方には上で私が書いた意味が動画を見ればお分かりになると思います

最終話のリアタイ視聴者の「ドッドッドッ」ボタンが一番多く押されたシーンということでの公開動画です(^^)

 

 

 

話を戻して

花火大会からの帰り道のおんぶシーンへと続きます

 

ここはもう原作通りで

 

喜多川さんの「来年も二人で」宣言に顔を赤らめて嬉しさを隠せない五条くん

 

このとき五条くんは喜多川さんの

「来年は絶対気を付けてくるから」

の言葉に返事をしていないし

おんぶしているので五条くんの表情は喜多川さんには見えていない

 

…というところも、

それぞれの相手への想いはそれぞれの胸の内、という着せ恋の恋物語の進め方だなあ

と、自分勝手に解釈してます

 

五条くんの喜多川さんへの想いは先ほどの挿入歌

「君に伝えたいことがあるんだ」の歌詞の最後にあるようにも思いますしね

 

「♪何年先 何十年先も

繋ぐ手がしわしわになった時にも

二人一緒に

笑っていようね♪」

歌詞:スピラ・スピカ 「君に伝えたいことがあるんだ」より

 

この曲、この場面での五条くんを想像して書いたとしか思えないんだがおねがい

(原作が出るより1年以上前の曲だからもちろん違うんだけど)

 

 

ところでこのおんぶの場面

少しだけアニオリの描写が加えられています

 

それは喜多川さんが五条くんの背中に乗った場面での喜多川さんの手の動き

 

 

五条くんの肩口をつかんで引っ張る仕草が描かれています

わざわざ動画を何枚も描いて

 

こんな動きは原作には描かれていない

 

背中からずり落ちないように

ともとれるけど

私には違う意味が込められているように感じますねウインク

 

 

最後に普通ならこれで最終話ラストと言っても文句ない最高のシチュエーションのラストカットが入って

 

エンディングが入り

 

そしてエンディングからの

着せ恋初 Cパートです

 

花火大会のエピソードでは五条くんの胸の内に迫ったのに対して

Cパートのラストは喜多川さんにスポットを当てたシーンというすみ分け構造になってますね

 

そもそも最後には五条くんは寝落ちしてるしw

今回も寝落ち際に喜多川さんの喜ぶ一言をつぶやく無自覚たらしの五条くんwww

 

 

ここで五条くんが寝落ち際に

「今年は…楽しかったです」

と呟いて

 

喜多川さんが

「うん…二人でいろんなことして 楽しかったね」

と、

これまでの出来事のワンシーンが回想で登場するこの場面は

 

 

原作でも描かれている、

まさに最終話らしい回想シーン

原作はこのあともずっと続くのに

 

アニメ最終話を見越して原作描いたのだろうか?w

 

 

そして喜多川さんの電話越しでの

「ごじょー君  好きだよ」

 

スピーカーにしたスマホを挟んで二人が並ぶこのシーンは

とても印象的な名シーンだと思っています

 

私的には原作を読んだ時からこの場面こそが最終話のラストにふさわしいと思っていた、

 

インパクトのある名シーンの多い原作の中でも、特に心に残る印象的な1コマだと感じます

 

 

いつも喜多川さんは

「しゅきしゅきラブラブ 大しゅちピンクハート

と言ってるので意識しなかったけど

 

振り返ってみると電話越しとはいえ五条くんに向かって「好き」と言ったのは、この場面が初めてです

 

ただ本人が言ってる通り

「ガン寝だし  言った意味ねえ~」

なんですけどねw

 

原作通りではあるのですが

この場面はたっぷりと尺を使った間の取り方がまた素晴らしかったですね

アニメ表現ならではの演出だと思います

 

 

そしてこのシーンで喜多川さんが

「好きだよ」 と告白することで

「その着せ替え人形は恋をする」のタイトル回収にもなっている

 

だからこそアニメの最終話ラストには原作のこのシーン以外考えられなかったですし

 

それを達成するためのシリーズ全体構成だったのだと

終わってみるとそのことがハッキリとわかります

 

 

さらに原作のこのエピソードをアニメ最終話に絶対!

と、私がずっと願っていたのは

 

最後の最後

喜多川海夢のこのひと言があるからです

 

「またね」

 

 

早く二期で逢いたいですおねがい飛び出すハート