最近はコロナ感染が本当にヤバイ状況なので

映画館通いが好きな自分も、本当は行きたい東京の映画館通いをさすがに見合さざるを得ず

 

そんな状況からの最近のカブレストア記事の連投だったりするのですが(^^;)

 

 

今回だけは特別

 

久し振りに東京、秋葉原に出て

 

アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』の上映会に行ってきました(^^♪

 

 
 

今回の上映会はちょっと特殊で

 

「ドリパス」という、リクエスト投票の多い映画作品を映画館で上映するサイトがあって

 

 

そのサイトでリクエスト1位になったことで実現した上映会です

 

 

 

このドリパスへ『ジョゼ虎』をリクエストしているファンの人達がいることを自分がSNSで知ったのが4月頃

 

とは言え、ドリパスではリクエスト数が1位にならないと上映にはつながらないとのことで

 

その情報をキャッチした頃はまだジョゼ虎の順位はたしか70位以下という、

まあ箸にも棒にもかからない(?)順位だったのですがw

 

わたしの大好きな推し作品なので、そんな順位に甘んじていることが悔しくて

その日から毎日リクエストを始めたのでした

(リクエストの権利は毎日4票分発生するシステムです)

 

 

リクエストを始めて1ヶ月ほどは上がっても50位とか、

少しずつ順位は上がるものの、とても上位に食い込めるようなリクエスト数では無かったのですが

 

次第にファン投票するご同志が増えていくにつれて順位も上がっていって

 

ついに6月にはベスト10になり

(記念すべき初10位になった6/7のスクショ)

 
「おおっ!10位になったクラッカー  めでたいめでたい照れ
「でもまあ1位はさすがに無理だろうけど、いい作品なんだから出来るだけ上位まで上がってくれれば」
 
と、日課のように毎朝4回のリクエストを続けてました
 
やはり上位になればなるほど票の取り合いは厳しいみたいで、日々一進一退の状況が続いていたのですが
 
ついにはなんと2位まで上がったものの
1位までのポイント差は2617ポイントガーン
 
「これはさすがに1位は無理かなあ?」
と、そのポイント差の現実をまざまざと知らされたものだったですが
 
 
そこからのファンご同志の皆さんのリクエスト熱が凄かった雷

 

ついに 「念願の」  というよりは

 

「まさかの」 

1位を獲得する日が!笑い泣き

 

(記念すべき1位獲得の7/12のスクショ)

 

 

そのような流れで

ついにドリパスファン投票による上映候補の権利を獲得!!

 

 

 

 

そういう経緯で実現したのが今回の特別上映

 

ここまでファン投票の順位の経緯をことさらに強調して書いたのは

この作品を応援するファンの人達の熱意が結集しなければ到底実現しなかった上映会だから

 

なので通常の上映イベントとは成り立ちそのものから違うわけで

 

 

そんなドリパスリクエストで実現した今回の再上映は東京と大阪で各1回ずつ

(東京はその後1回追加して2回の上映になりました)

 

 

ドリパス会員登録していないと購入出来ないこのチケットは、

東京会場の場合は限定170席分だったですが

 

 

当然の如く東京・大阪ともあっという間に完売になったのでした

 

 

自分的には、もちろん毎日リクエスト投票して上映会が実現出来たことも嬉しいのですが

 

なにより、少なくともドリパスというシステムで並み居る強豪をおさえてリクエスト数1位を獲得出来たことが本当に嬉しい!!

 

とても良作であるのに、コロナ下の公開ということもあり世間的にはあまり認知が拡がらなかった感もあるジョゼ虎だけど

 

それでもこの作品を観た人の多くはこれだけ評価をしているということの証でもあるので

 

なので今回の上映は

自分にとっては特別な思い入れのあるものでした笑い泣き

 

 

 

 

ところでこの『ジョゼ虎』

実は今週8月25日(水)がBlu-rayの発売日でした

 

 

 

 

 

ドリパスの上映会は別に円盤発売日とは無関係に、リクエスト上映候補になったタイミングでたまたま今日の上映になったのですが

 

特に東京での上映は偶然にも円盤発売後の最初の週末というタイミング

 

もちろん私はBlu-rayは予約購入・フラゲ済w

 

 

多分今回東京会場に集まったご同志の方々の多くもすでにBlu-rayを購入されていることはツイートからも明らかで

 

皆さん、自宅でBlu-ray鑑賞したうえで今回また映画館で鑑賞するという

 

言ってみれば、映画は映画館でこそ観るものということを身をもって実践されてる方々の集まりでもありますねグッ

 

それに何より、みんな根っからジョゼ虎が好きなのです照れ

 

 

 

さてさて、本日の東京での上映会

 

会場は常設映画館ではなく秋葉原駅前のUDXビルにあるUDXシアターで開催されました

 

入口には可愛らしい手描きの案内板

 

ここにも書かれてますが、今回はタムラ監督によるトークショー付きの上映会でした

 

監督の登壇はドリパス上映決定後に急遽追加されたのですが、昨年末の映画公開時にはコロナのために監督舞台挨拶が一度も行われなかったので、今回が初めての観客を前にしての監督トークイベント

 

ただ残念なことに緊急事態宣言で大阪での上映会へは監督が出向くことが出来ないという理由で、トークショーは東京会場での今回限りとなってしまったそうです

 

 

 

少しだけ今回のUDXシアターの感想を

 

UDXシアターは映画専用ではなく、会議なども出来る多目的ホール的な造りで

 

座席はシネコンのような深々と座るようなイスではなく背もたれは浅めで、

各座席の前には収納式のテーブルやコンセントもあったり、

また座席のスクリーンへの傾斜も最近のシネコンと比べると緩やかで

 

いかにも大人数での会議なども想定した多目的ホールなのですが

 

スクリーンの大きさは普通のシネコンと比べても結構大きいほうで、映像のクオリティも最新の映画館レベルで大変良いものでしたOK

 

特にジョゼ虎は横長のシネスコサイズの画面なので、例えばBlu-rayで自宅鑑賞する場合には画面の上下に黒帯が入るかたちで通常の16:9サイズの映像よりも小さく表示されてしまうことがシネスコの難点で

 

これはたとえ映画館であっても、16:9サイズで作られたスクリーンだと同様な不満を感じてしまうシネスコサイズ作品の宿命でもあるのですが

(最近ではヴァイオレット・エヴァーガーデンやシン・エヴァンゲリオンもそうでしたね)

 

ここUDXシアターのスクリーンは写真でもわかる通りスクリーンがシネスコサイズなので、上映時はスクリーンいっぱいに映像が表示される大画面で、ジョゼ虎のシネスコサイズ映像の魅力を余すことなく表現出来ていました

 

 

そしてさらに特筆すべきは、音響のクオリティが並みの映画館よりはるかに良かったキラキラ

 

ジョゼ虎の冒頭は海でダイビングしている主人公 恒夫のシーンから始まるのですが

その冒頭のシーンから既に音響の違いがハッキリとわかるレベル!

 

海の中に潜っている音の囲まれ感の再現が

これまでジョゼ虎を観てきたいくつもの映画館のクオリティを遥かに越えていて

 

要するにサラウンドの再現性が抜群に良いシアターでした合格拍手拍手

 

 

正直なところ今回の上映会が多目的ホールのUDXシアターだと知ったとき

肝心の映画の上映クオリティについてはさほど期待していなかったのですが

 

完全に私の想像の遥か上を越えてきた映像と音響のクオリティグッ

 

一回限りの上映というのが実に惜しい

本当に素晴らしい上映クオリティでした照れ

 

やはり良い作品こそこういう環境で鑑賞したいラブラブ

 

 

スンマセン

映画を観に行くとついついその映画館の上映品質が気になる性質(タチ)なので(^^;)

 

話がそっちの方に熱くなってしまいました

 

 

 

上映が終ってから監督トークショーが始まり

 

写真は公式のツイッターからお借りします

 

右がタムラコータロー監督

小さくてわからんw

 

トークの進行は事前に投稿された質問に答えていくスタイルで

 

サブキャラの生年月日や出身県などに関するような質問まで(笑)

様々なネタや裏話が披露され、とても面白かったですが

 

個人的に特に記憶に残ったお話をいくつかご紹介します

(作品を観た人にしかわからないお話ではありますが)

 

 

「原作に対して監督としてどうしてもここは描きたかったという点を教えてください」

という質問に対して

 

(以下意訳なので細かな言い回しは違ったかも知れません)

軽やかに描こうと思ったことが前提としてあるかなと。

田辺先生の原作は重いテーマが描かれているように感じられるものの、大阪弁の言葉のせいで軽やかに表現されているイメージがあって、その雰囲気を大事にしたいなということを考えていました。

ジョゼはハンデはあるけれど、この子はこんな面白いところがあるんだよという長所の所に目を付けたいなと思ったんです。

パラリンピックでも「この選手はこんなハンデを持っている」というような紹介のされ方をすることがあるけどそうではなく、「この選手はこんな長所を持っているんだ」という紹介の仕方をしてほしいなと思っていて、ジョゼではそのような描き方を目指したんです。

そうしたことで「ジョゼのハンデに対する描写が甘い」と感じた人もいたみたいですけど、この作品ではアニメならではの表現で軽やかに演出することで、田辺先生の作品の本質のところに近付けるのではないかな と考えてそうしました。

 

個人的に

このお話は公開当時ハンデキャップの表現の部分を捉えて文句を言ってた、とあるライターに聞かせてやりたいぜてへぺろ

 

 

「恒夫との出会いでジョゼをミサイル化(笑)したのはどのような考えで?」

という質問に対して

 

注:ファンの間で通称「ジョゼミサイル」とはこれですwww


(これも以下意訳なので細かな言い回しは違ったかも知れません)

恒夫に受け止めてほしかったんです。

そういう話かなと思っていて、二人の話として。

恒夫がジョゼを受け止めることがひとつのテーマとなっている話かなと考えたので、それをビジュアル的に表現してみたという事です。

 

※この話に関連して次の質問「二度目のジョゼミサイル(ラストシーン)」について

 

一回目は単に受け止めただけ。

二回目は受け止め直した という表現で、そういうメタファー的な感じになるといいなと思って、象徴的な意味をそこに出したかった。

なので、いなくなったジョゼを探していた恒夫がどうしてそこにいたのか?という問いには、それまで積み重ねていたロジカルな作りを一旦外した偶然性を出したかった。

 

 

もうひとつだけ
「ジョゼ虎は明らかに人魚姫を意識した作品と思いますが、監督が他に意識した作品とかあれば」
という質問に対して
 
パロディとかオマージュ的なことは入れないようにしようと考えていましたが
実は以前『おおかみこどもの雨と雪』では助監督をやったのですが、その作品では主人公の花(ハナ)が牛乳瓶を花瓶にして花をいけてたんですけど、
(これがおおかみこどもの時の牛乳瓶の花瓶)
その表現のために僕は実際に牛乳瓶を買って見てたりしたんですけど、それをずっと見てたので出したくなって(笑)、
ジョゼでは四つ葉のクローバーを牛乳瓶に活けてみた というのはあります。
 
・・・これこそ裏話ですね。監督にしかわからない仕込みネタw

 

 

 
などなど
ここでしか聞けない貴重な裏話も色々と出てきた約30分のトークイベントでした
 
 
タムラ監督のツイッター

 

 

 

 

先ほどもご紹介したようにすでにBlu-rayも発売になり、いつでも好きな時にこの作品が見られるようにはなりましたが

 

やはりこの作品は特に、映画館で観た方が没入感は大きいなと

 

Blu-rayを自宅鑑賞した直後にこの上映会で鑑賞したので、より強くそう感じました

 

とても良い作品だし、この先もたまにはどこかで映画館での上映が実現するといいですね

 

 

 

ご参考に

円盤だけでなく各配信チャンネルでも配信スタートしてますので、映画未見の方はよろしければ

 

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