前回ご紹介させていただいたオリオン書房ノルテ店(東京 立川市)で開催中の京都アニメーション原画展

 

とても嬉しい共感のコメントの数々を寄せていただきました

 

本当にありがとうございますm(_ _)m


 

コメントのやりとりをさせていただけたことで、私自身もあらためて京都アニメーションの作品の素晴らしさを、今回展示されていた数々の原画からさらに思いを巡らせることが出来た・・・

 

そんな気持ちです

 

 

今回展示されていた原画とは作品は違いますが、同じ京アニの『響け!ユーフォニアム』シリーズの作品で『リズと青い鳥』のときに、アニメ制作の舞台裏を紹介したメイキングビデオが公開されています

 

そこに紹介されているのはアニメ制作の工程のほんの一部でしかないですが、それを見るだけでも一枚の絵でしかない原画から伝わってくるものが違うように私は感じるのです

 

 

そのことをメイキングビデオを交えて今回は記録しておきたいな

  と思いました


今回は原画展での原画の写真は大きいサイズで貼ってあります

画像を拡大すれば細部まで見られるかと思います

 

 

 

まず初めに、今回展示されていたような原画を作画監督さんが描いている様子のメイキング映像です

 

1分26秒の動画です

 

 

 

このビデオのように作監さんは黄色の作画用紙に絵の修正や各種指示を書き込まれるようで

 

そのことを踏まえて今回展示されていた『響け!』の原画の中で、黄色の作画用紙のものを見てみます

 

 

実際の完成映像

 

 

もう一枚も麗奈ですが

 

 

 

 

 

 

次のメイキング映像は

『響け!ユーフォニアム』シリーズで特にスゴイと感じる楽器の作画

 

1分45秒の動画です

 

 

 

この作画作業を、画面に登場しているすべての楽器・すべての場面に対して行っているということがどれほど大変なことか、、、

 

この動画を踏まえて、今回展示されていた楽器の原画を見てみます

 

それぞれの楽器の原画は場面に登場するサイズの縮尺を正確に計算したうえで一枚一枚描かれている、ということも加味して・・・

 


黄前久美子のユーフォニアム

 

 

 

 

中川夏紀のユーフォニアム

久美子の物とはタイプが違います

 

 

 

 

その他のユーフォ原画

 

 

 

 

 

 

 

『響け!ユーフォニアム』で楽器の絵にリアリティを感じるのは、その緻密な輪郭描写だけでなく色の塗り分けや仕上げの質感表現まですべてが丁寧に細密に行われた絵だからだと思います

 

楽器の彩色作業ではないですが、彩色のメイキングビデオからその作業の重要性、そして大変さの一端をうかがい知ることが出来るのではないでしょうか

 

1分38秒の動画です

 

 

 

メイキングビデオでは人物の彩色作業ですが、これを楽器の原画にあてはめて見てみます

 

 

原画の段階ですでに楽器の金属表面への映り込みや影までもが緻密に計算されて線で指定され、そこに細かな塗り分けが施されることでリアルな楽器の絵が完成しているのだと納得してしまいます

 

 

 

 

 

 

 

 

最後のメイキングビデオは撮影編です

 

1分58秒の動画です

 

 

 

演出の指定に従って描かれた絵に対して、最終的な感性を加えていく

 

京アニ作品全般から感じられる空気感はこの工程で最終的に生み出されている・・・

と言っても過言ではないかも知れません

 

原画と実際の完成画像を見比べていて、そんなことを思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、『リズと青い鳥』のときのメイキングビデオを振り返りながら、今回の原画展で展示されていた原画にあらためて色々と思いを巡らせてみました