こういうネタは本来「みんカラ」に掲載した方がお役に立つのでしょうが(^_^;)
みんカラにはアカウント持ってませんので
こちらで
今回は私の趣味グルマ、
ホンダ ビートの故障事例と修理の記録です
故障の症状はこんな感じです
先日、普通に調子よく走っていて信号待ちで停止し、青になって走ろうとした瞬間にメーターの異常な動きが目に入ってきて
水温計の針がビョーンと(笑)
突然 H の上の方へ振り切れてしまいました
そのときの写真は撮っていないですけど
イメージとしてはこんな感じ
これは車両装備の水温計ですが、私はこれとは別に温度を表示する水温計を付けていて、そちらの計器の指針は異常ありません
つまり水温の異常ではない
ということは、この水温計が壊れた
ということですね
まあ突然にビョーンと針が振り切れたのだから、フツーに考えてオーバーヒートではなく水温計が壊れたで間違いないですけど
それからずーっと針は振り切れたままで
原因を考えながら帰ってきたのですが
…原因を考えるところが元修理屋根性ですね(笑)
普通なら修理に出すことしか考えないでしょう
突然ビョーン だから、
これは多分水温計の回路のどこかがOPEN つまり断線したのだろうな、、、と
で、ちょっと心当たりがあります
これより前に、EL照明パネルを取り付けるために一度メーターを取り外しました
もしかしたらそのときの作業で何かの影響があったのではないかな? と
寿命で壊れることもあるでしょうけど、こういう場合何かの作業が影響して別のところが壊れた ということを疑ってみるのは、トラブルシューティングの基本なんです
そういうわけで、昨日メーターをバラして点検してみました
水温計の本体部分は針を動かすためのコイルがメーター裏にあるのですが
そのコイルに被さっている缶を外して断線している箇所がないか、ルーペで細かく目視確認していったら
・・・
コイルの線のうち1本が取付ネジ基部で引っ張られているのを発見
こんな感じです↓
ここはメーターパネルを裏側から固定する取付ビスの受け部分で、そこにコイルのエナメル線が半田付けされて回路が形成されている訳だけど、そこの線が異常に引っ張られてます
ものすごく小さいのでルーペで拡大しないとわからないような部分です
これは明らかに黄色の矢印方向に、つまりネジの締め付け方向に受け部分が共回りしてしまって、それによってエナメル線が引っ張られてしまった と考えられます
下の写真の部分のネジです
このネジをメーターケース裏から締め付けるので、その締め付け作業の時にはメーター側の受け部分が少しくらい共回りしてもわからないような構造
この部分は、先日EL照明パネル取り付けの時にネジを外してから締め戻しているので、多分そのときにこんなことになってしまったのでしょう
本来ならそれほど簡単に共回りするような部分ではないけど、もう車齢30年近い老体ですから、1本のネジを締めるだけでもいたわって締め付けてあげないとこういうことになる
という教訓ですかねえ(;^_^A
さて問題のコイルのエナメル線自体は断線しているのか?
コイルの裏側部分で直接目視では見えないので、つまようじの先で軽く線を引っ張りながら確認していったら
やっぱり切れてました
切れた線を引っ張り出したのがこの写真
すんげー細い線!
まあとにかく、これでメーター振り切れの原因箇所は特定出来ました
前回の作業で目一杯引っ張られた状態になっていたこの線が、通電のストレスが加わったことでついに耐えられなくなって断線してしまったのでしょう
こういうのは電子回路とは違って原因がわかれば直すのは容易い
切れてるところをつなぐだけ
…とは言え
ものすごく細い線
しかも半田付けは私の専門外(笑)
つまりシロートです
しかも半田ごてのコテ先がギリギリの極小スペースでの半田付け
悪戦苦闘の末
まずコイル側の切れた線にジャンプ線を半田付け
そしてジャンパー線のもう片側を取付ネジ受け部分のところに半田付け
対象部分が小さすぎて大変だったけど
何とか断線した部分をジャンパー線でつなぐことが出来て
あとは半田付け部分とコイルの間の絶縁処理を施して
外していたコイルの外側の缶を元通りに被せて修理完了!
さて直ったかな?
バッチリでした
このビートというクルマ
メーターは鬼門で、すでに車齢25年以上ともなるとノーメンテのままで故障せずに動いているメーターの方がほぼ奇跡の状態
しかも交換修理したくても、もう新品の部品はありません
なのでメーターオーバーホールに出して基本的な劣化部分の修理みたいなことは私もやっているのですが
今回のようなイレギュラーな故障の対応は、部品が無いので簡単に修理屋さんに出して直るというものでもありません
もうすでにこのクルマは、ある程度整備の知識のある人でなければ乗り続けるのが厳しい状況になっているのが現状と言えるかも知れません
なので今回の事例と同じような症状が出たビートオーナーの方には、この記事が少しは参考になれば幸いです