4/21公開の映画『リズと青い鳥』

 

京アニ+山田尚子監督作品ということで公開前から期待はしていましたが

 

もうこれは期待以上!!

 

やっぱり山田監督が手掛けるとスゴイ

 

今年公開されたアニメ映画としては、自分の中ではさよ朝とこの『リズと青い鳥』

二強です!!グッ

 

この作品も何回も観る価値あり上差し

っていうか1回や2回の鑑賞では作品の魅力を拾いきれない

(自分の場合は ですけど)

そんなわけで、昨日までですでに9回観ました

・・・公開から9日間で9回だからちょっと早いペース(笑)

 

そんな『リズと青い鳥』スゴイ!!  というお話しは次回に

 

今回は公開記念で行われた舞台挨拶に行ってきたレポートを

 

先週の公開初日舞台挨拶はチケットが取れず行けなかったのですが、今週末の舞台挨拶はチケットが取れたので行ってきました

 

土曜日は千葉県のTOHOシネマズららぽーと船橋、

日曜日は東京のシネマサンシャイン池袋

 

 

まずは4/28(土)の舞台挨拶

TOHOシネマズららぽーと船橋です

 

 

会場となるスクリーンは、ここで1番大きく、しかもTCX & ドルビーアトモス対応のスクリーン4

 

 

403席収容の大スクリーンです

 

 

チケットの上段に記載されている予定登壇者

 

 

今回の登壇者が個人的にヾ(@^▽^@)ノ

 

山田尚子監督に加え

声優さんが、

本作の主役 みぞれ役の種﨑敦美さん

 

そして!

 

本作では脇役(?)になってしまったけど、響け!ユーフォニアムシリーズの主役

黄前久美子役の黒沢ともよさん

…黒沢さんは今年の声優アワード 主演女優賞ですクラッカーお祝い

 

さらに響ユーのもう一人の主役とも言うべき

高坂麗奈役の安済知佳さん

 

この4人による舞台挨拶が、映画本編終了後に行われましたo(^▽^)o

 

実は今回の舞台挨拶スケジュールのなかで黒沢さんと安済さんが登壇されるのはこの日だけだったんですよねー

だからこの日の舞台挨拶は何としてもゲットしようと狙っていたんです照れ

 

 

さて、映画本編終了後に舞台挨拶となって、

 

残念ながら写真撮影はNGなので舞台挨拶中の写真が無いのですが

 

当日上げられたツイッターから

 

写真は右から

 

山田尚子監督

 

・・・ご存知ない方は驚かれるのでは?

こんなに若い女性が映画監督??って、、

 

京都アニメーションを代表する監督のひとりで

日本の若手アニメ映画監督の中でもトップクラスのクリエイターだと思います!

 

右から2人目が種﨑敦美さん

今回の主役のひとり、みぞれ役

 

3人目の方が黒沢ともよさん

響ユーでは主役だけど

今回は二つしかセリフが無かった(笑)黄前久美子役

 

そして一番左が安済知佳さん

高坂麗奈役

 

 

舞台挨拶は、見ての通りの若い女性4人が集まってのトークですから

女子会トークが賑々(にぎにぎ)しく進行されました(笑)

 

 

山田監督の挨拶の第一声は必ず

「京都アニメーションの山田です」

 

・・・会社員なんですよね、山田監督は

 

山田監督は舞台挨拶ではなぜか難しいお話しはされません

インタビューなどではとっても深い話しをされるんですけどね

昨年見に行った『聲の形』の舞台挨拶の時もそうだったんだけど

舞台挨拶ではフツーの女子トークのようなお話しがほとんどです(笑)

 

 

今回のネタの中で印象的だったのは希美のポニーテールについてのお話し

 

山田監督

「みぞれはいつも希美の後姿を見つめて歩いているけど、あの希美のポニーテールって太陽の匂いがしそうですよね! 明るくていい子だなあって」

 

それを受けてなのか(?) この日は登壇の無かった希美役の東山さんがツイッターで

 

 

そのほかでは 「なるほど!」と感心してしまったお話しを高坂麗奈役の安済さんがされていたのでご紹介すると

 

みぞれと希美が日曜日の早朝に音楽室で個人練習しているところに、久美子と麗奈が音楽室に入ってきたシーン

 

久美子「おはようございまーす」(いつものダルそうな久美子  笑)

麗奈「皆さん随分早いんですね」

希美「君らも十分早いよー」

麗奈「そうなんですけど」

 

こんなやり取りのシーンです

ちなみに久美子と麗奈は2年生、希美は3年生で先輩です。

 

このときの麗奈の感情について安済さんが

 

「麗奈は毎朝ある目的のためだけに一番乗りして音楽室のカギを取りに行くじゃないですか、

ユーフォの1期と2期を観てた人ならわかると思うんですけど。

このときは自分より早く先輩たちが居たので 「来てたんかい!」って感情が(笑)

そういう気持ちで「早いんですね」って演技したら、「お前特別すぎ」って音響監督さんから怒られました(笑)」

 

・・・このお話し、ユーフォを観た人なら「なるほどお」と感心してしまうエピソードではないかと。

会場中、そして山田監督までもが「おおっ、そうか」って感心してました(笑)

 

なぜ感心してしまったのか解説させていただくと、

 

麗奈は吹奏楽部顧問の滝先生にLOVEですラブラブ

で、音楽室のカギは滝先生が持っていて、職員室にいる滝先生のところに朝一番でカギをもらいに行くことが麗奈にとっては朝の大切な日課なんですね、

滝先生と二人きりになれる貴重な時間ですから(^^)

 

ところがこの日は先輩たちが自分より早く学校へ来てしまって、滝先生に朝一番に逢いに行くお楽しみを奪われてしまったと(笑)

 

そんな気持ちが麗奈にはあるだろうと考えて、「皆さん随分早いんですね」

・・・だからこれは先輩に対して嫌味の感情を込めて演技した  ということです

 

台本には書いてないのに、そこまで麗奈になり切って演じている安済さん、さすが! なんだけど

 

その演技に対して音響監督さんの「特別すぎ」ってつっ込みがまたナイス!!

 

これもユーフォネタで、麗奈は「特別になる」が口癖で

 

だけど今回の物語りでは麗奈には特別になってもらう内容ではないので

「お前特別すぎ」っていう言い方で音響監督さんがNG出したんですね(笑)

 

物語りの進行にはほとんど影響のない朝の挨拶シーンのひと言にも

これだけのこだわりが詰まっているということです

 

いいエピソードを聞かせていただきました照れ

 

 

この日の4人の印象で個人的に意外だったのが

高坂麗奈役の安済知佳さん

 

劇中での高坂麗奈は安易に周囲に迎合することが嫌いで、ストイックなまでに物事に集中する、だから無口ではないけど余計なおしゃべりはしない、

そういうキャラなんだけど

 

麗奈役の安済さんはとっても明るくて快活でお茶目で、

麗奈とは真逆のような方でした爆  笑

 

だからトークの声からはまったく麗奈を感じない(笑)

 

みぞれも内気でおしゃべりは苦手、滅多に笑わないというタイプのキャラに対して、種﨑さんは普通に明るくて真面目そうな女性なので、やはりトークの声からはみぞれを感じない

 

役と声優さんご本人が一番近いイメージだったのは黄前久美子役の黒沢ともよさん

 

トークのときの声が時々久美子になってました(笑)

 

 

 

さて28日のTOHOシネマズららぽーと船橋でのお話しはこれくらいで

 

翌日29日にシネマサンシャイン池袋で行われた舞台挨拶のほうを

 

 

池袋のサンシャイン通りの一角にある映画館で

 

自分は先週もここで3回ほど観ましたけど、中はそれほど広くなく、

また設備も最新とは言えないけど頑張っている映画館です

 

 

 

この日の登壇者は、前日と同じ山田監督と種﨑さん、

そして希美役の東山(とうやま)奈央さんです

 

今回も写真撮影がダメだったので、登壇者のお三方の写真はツイッターから

 

真ん中が山田監督

 

手前が昨日も登壇したみぞれ役の種﨑敦美さん

 

そして右側が東山奈央さん

本作でみぞれともうひとりの主役、傘木希美役です

 

今回はお二人、お揃いの柄のワンピースが印象的で

 

 

この日のトークでは、この物語を誰の視点で観るか という話題で始まりました

 

種﨑さん

「みぞれを演じているのに、この映画をみぞれ視点で観るのが難しい。

みぞれ視点で観ようとしても、ついビーカーになってしまったり」

・・・理科室でみぞれと希美が自分の本音を話すシーンのこと

「ビーカーの視点」(シャーレもあります 笑)とは、そういうカメラアングルの場面があって、つまり本人たちの内面ではなく外から客観的に観ている ということを言っている

 

東山さん

「私は希美を演じているけど、何も考えずにこの映画を観ているとビーカーとか机とかの視点になっている。この映画って無機物からの視点ってあるじゃないですか」

 

山田監督

「それがこの作品のとても大事なキモになっていて、この作品は希美とみぞれに起きた心の動きを記録していく映画だと思っていて、

だけど二人を直接撮ろうとすると二人ともすぐに本音を隠してしまいそうで

だから客観的なビーカーとかからの目線だったり椅子の目線だったりをお借りして撮影していく、みたいな印象でした」

 

この作品を観るときの視点として、みぞれの心の視点で観るのか、希美の心の視点で観るのか、それとも客観的に捉えるのか、

その見かたを変えることで、映画ではセリフとして声になっていない彼女たちの心の内面が見えてくる、そういうお話しです。

 

自分は初見の時は客観的に、種﨑さん・東山さん的に言えばビーカー視点(笑) で見ていたんだけど、彼女たちのどちらかの心の視点に変えて観てみると・・・ 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

 

だから何回かリピート鑑賞したほうがいいと思います、この映画は上差し

 

 

制作ウラ話しでは ミドリフグ(笑)

 

 

このフグ、可愛く泳いでいる動きはCGで描いているけど、元の動きはアニメーターさんが一枚一枚手書きで描いて、その動きに対してCGを当てはめていったと山田監督

 

この小さなミドリフグ、希美との関係性に戸惑いと不安を感じているみぞれが、唯一(?)癒しを覚える大事なキャラクターだったりします

 

そういえば昨日のTOHOシネマズでの舞台挨拶の時には、山田監督がTCXのバカでかいスクリーンを見て思わず

「観客の皆さん、こんなに大きな画面でご覧になったんですね、フグとか」(爆笑)

なんて言われてました

 

山田監督にとって、このフグは結構大事なキャラクターなんでしょうね

 

 

この日はさすがに主役のお二人が揃ったので、トークの内容は映画の本質に切り込むお話しを色々とされていましたけど、そのお話しは完全にネタバレの話題なのでここでは割愛しますm(_ _)m

 

希美役の東山さんの印象は、

この方は希美のキャラそのままのような明るくて人懐っこい感じの方でした

そのせいか声も、トークでは希美よりも早口だったけど希美の声は感じられました照れ

 

 

舞台挨拶の方はこの日に他の劇場でも行って、

映画公開記念の舞台挨拶ツアーはこれで無事終了ということで

種﨑さん・東山さんがそれぞれツイッターで報告されてました

 

 

 

【おまけ】

 

公開初日の最初の舞台挨拶は新宿ピカデリーで行われて

それは観られなかったんですけど、ピカデリーのポスターにはそのときの登壇者のサインが残されてました

 

 

アップで

 

 

次回は『リズと青い鳥』の内容について少し書いてみたいと思います!