今週末も土日とも「この世界の片隅に」 観に行きました♪

 

土曜日は、イオンシネマ幕張新都心

 

2週間連続、しかも2週間の間に4回も通ってしまった(^^ゞ

遠ーいのに …鉄道の路線距離だけでも計算したら片道100kmも('Д')

 

話題となって先週大騒ぎしたULTIRA 9.1ch上映は金曜日で終わってます。

なのになぜわざわざそんなに遠いところへ? というと、

 

最近のホームにしているテアトル新宿の上映時間が今週から18:20になってしまって、ちょっと合わないなぁ ということで、14:05開始の幕張のほうに行ってみた ということなんですが。

 

 

本日(17日 土曜)の上映はスクリーン10

 

お、今週のULTIRAはS.A.O.ですな。

これは岩浪音響監督がセッティングしているとのことなので、きっと凄いでしょうが

私は今日のところはあくまでもコノセカ一本で、、、

 

スクリーン10は先週鑑賞したスクリーン3と同じくらいの大きさで、席数も同じ100席。

 

・・・と、これだけ見るとよくあるシネコンの劇場で、何か特別に期待するところはないように思いませんか?

 

ところが今回鑑賞してびっくり!

音響が、まるで他の劇場と違う!!

 

何が違うのかって?

 

5.1ch上映な点は他と変わりない(ハズ)なんだけど、

後ろのチャンネルの音が明らかに明瞭に聞こえてくる!

 

環境音の包まれ感が素晴らしいんです♪

 

具体的には、すずさんが波のウサギの絵を描く江波山のシーン

 

あのシーンは「白波がうさぎが跳ねよるみたいなが」 と言うくらいなので風が強い場面だけど、風が強まったり弱まったりの音、そして波しぶきの音、これらの音がはっきりと分離されて周りから聞こえてくるので、まるでその場所にいるような感じ … とか、

 

あとわかりやすいシーンで言うと、すずさんと晴美ちゃんが防空壕に避難しているときの、怖がる晴美にすずさんが絵を描いてあげているシーン、

このときはまだ遠くで爆弾が爆発している「ドォーン ドォーン」という地鳴りの音が、周り中から地響きが迫ってくるように聞こえたりとか、

 

…晴美が「すずさん、こわい」って怯える気持ちが、この音だけで理解出来ます。

狭くて暗い空間の中にいて、遠くから「ドォーンドォーン」と不気味な音が近付いてきたら

それを想像すれば大人だって怖いです(((( ;゚д゚)))

 

これらは(他にも色々ありますが) 自分はULTIRA 9.1ch上映で初めてその音の存在や効果を理解して、「おぉー!すげぇ!!」って感じた環境音なんですが、

 

その感じが、さすがに9.1chとまでは言わないけどそれに迫る感じで再現されている!

 

それが今回のスクリーン10で感じたことです。

 

この音は、私がこれまで通った他の劇場では上に書いたようなイメージでは聞こえてなかったなぁ、と。

波のウサギのシーンでは風の音も波しぶきの音も、普通の映画館では良くわからない

…ていうかそれがオリジナルの音だと思い込んでいました。

 

もしかすると周りから囲まれるようなリアルな音は、劇場の造りによるところが大きいのかも知れません。

観客とリアスピーカーの位置関係が近いというのが功を奏しているのか?

でも普通シネコンはこんな感じだし、特別変わったレイアウトではない・・・

 

まあ、細かな理屈は抜きにして、イオンシネマ幕張新都心ではULTIRA上映でなくても音響が素晴らしかったです (*'▽')

 

映像も鮮明でとても見やすく、純粋にいい絵といい音で鑑賞出来るスクリーンでした。

やはり設備が新しいとグレードも上がるということなのかな?

 

ひとつの作品で複数の映画館を渡り歩くと、色々と違いがわかりますねぇニヤリ

 

 

さて、翌 日曜日の「この世界の片隅に」鑑賞は、東京の「下高井戸シネマ」という劇場に行きました。

自身初めての映画館。

 

なぜここを選んだのか?

 

実は観客動員200万人達成最後の追い込みは、ここの観客動員数が効いたのでは?

達成当日も前日も、ツイッターで見ると結構な動員数を叩き出していた映画館。

 

何があるんだろう? これはひとつ確かめておかないと、

ということで(軽い気持ちで)行ってみました。

 

で、行ってみて良かった! 凄い体験を…笑い泣きしましたキラキラ

 

場所は京王線下高井戸駅から徒歩1分、

下り線のホームから道路を挟んで目の前に看板が見えたので,初めて行ったけど地図も見ずに迷うことなく到着。

 

ところが写真の通り普通のマンション(!)の2階にあって、

「ど  どこから入るん??」

 

少し焦ったけど、落ち着いてよく見たら階段(写真の右端)の壁に上映の案内板がありました。

 

 

町なかの、住民のための映画館。

そんな趣の映画館ですね。

 

私のようなよそ者が観に来て良いのだろうか?

続々と集まってくる観客は、いかにも近所から観に来たという感じの方々が多くて、なんだか客層が違うぞ??

 

さて館内に「この世界の片隅に」の特別感が感じられるのか?

 

うん、新聞の切り抜き展示やロケ地MAPなどは貼り出されているけど

特別に聖地感みたいなものは感じられない??

 

劇場内は

ホームページによると席数126席、

スクリーンも劇場のサイズも特に何か特徴があるわけではない。

 

ではなんで200万人前夜にはあんなに盛り上がっていたのだろうか?

 

・・・すぐにわかりました。

 

開場は上映30分前の9:30。

指定席ではないので着席して上映まで30分待っていたのですが、

 

次から次へとお客さんが入ってくる!

 

普通なら10分もすれば入場してくるお客さんは止まるところだけど

 

なんか続々とお客さんが入ってきて途切れない

遅く来た人は空いてる席を探し歩いて・・・

 

そして館内アナウンス

「多くのお客様がご入場されていますので、席の上に荷物を置かずひとりでも多くのお客様がご着席出来ますよう、ご協力をお願いします」

 

なんだそれ? 最近そんな放送聞いたことないぞびっくりアセアセ

 

そしてついに満席になったらしくて、係員が補助椅子を出し始めた!!

 

もう一度書きますが、

大多数のお客さんはいかにもご近所さん同士で近くから来たという感じの人達で、

そういうお客さん達で今、126席の映画館が満員になっている。

しかもまだ入ってくる ((゚ω゚屮)屮

 

そしてまた館内アナウンス

「上映時間となりましたがチケット売り場混雑のため、少し上映開始を遅らせます」

だって、、、うわぉ!!

 

終わってから見たのですが、場内の両端の通路と後ろ側の通路のところに、それぞれ10脚くらいずつ椅子を置いてました。

 

図らずも「この世界の片隅に」で2週連続で劇場満席を体験してしまった!

先週のイオンシネマ幕張新都心はだけど、片渕監督の舞台挨拶だからまぁ当然と言えば当然。

ところがここはどうでしょう。

監督の挨拶とかのイベント上映ではなくてこの勢いは???

しかも満席を通り越して補助椅子です! スゴイ!!!

 

一応しばらくしたら来館されたお客さんすべてが入ったようで、少し遅れての上映スタートはおかげで予告編無しという、予告編嫌いの私には好都合な始まり方♪

 

そして映画が始まると、

 

すずちゃんがバケモノのカゴの中にドサッと落ちるところで「アっ!」と声が

 

周作さんが干し柿のタネを飲み込んだところでは笑い声が

 

もうそこからは笑いどころのポイントは劇場中から笑い声が聞こえて

 

間違いないです。

今観に来られている半分以上のお客さんは、初めてこの映画を観る人たち。

 

劇場満席にして、多くの初見のお客さん。

この条件は、まだ公開初期の頃、12月頃までの感じ

あの頃の熱気炎が今、この場で起きている笑い泣きキラキラキラキラ

 

もうこうなると私は、笑いのポイントでも周りの人の反応が嬉しくて、

涙腺崩壊モードです。

笑うところなのに涙流してます・゜・(PД`q。)・゜・

 

ネタバレ禁止シーンからあとはもう、嗚咽を殺すのに息を止めて酸欠状態

 

いやぁ、久々に感動全開の上映でした━━(>ω<人)━━♪♪

 

これだけ感動して観れたのは久し振り笑い泣き

涙を流し尽くしちゃった

 

これが下高井戸シネマの神髄か?!

これなら何度でも通いたい!!

 

個人的な想いですけど、9.1chとか最新機器での映画鑑賞ももちろん素晴らしい。

だけど、今回のように周りのお客さんと一緒に感動して観ることが出来る体験って、どんな最新設備の映画館でもかなわないなぁ って思いました。

 

そう考えると、これからの「この世界の片隅に」の上映スタイル

 

これからは常設映画館での上映は少なくなっていくけど、非劇場という市民ホールのような場所での上映が始まって、これまで観に行けなかった人たちが観に行きやすくなる  という主旨の監督のお話しがありました。

 

ということは、今回ここで体験したような、多くの初見のお客さんがそのような非劇場で「この世界の片隅に」をご覧になる機会が増えるということ。

 

これは、そういう市民ホールのようなところでの上映回にこそ積極的に観に行った方が良さそうです。

 

最新情報をチェックして、行ける場所にそのような上映会が来たら、逃さずに観に行ってみたいと思います。

 

何と言っても、初見の方達の笑い声の聞こえる「この世界の片隅に」鑑賞は、

それはそれは最高の劇場環境だと私は思いますので。