「この世界の片隅に」
40回目の鑑賞は、東の聖地〔テアトル新宿〕に行ってきました。
30回目は3月19日だったので、そこから40日で10回。
もう平日に観に行ける時間帯での上映が無くなって週末しか観ることが出来ず、しかも他の予定があったりして以前のように土日連続で通ったりも出来なかった割には、我ながらよく通ったもんです(^^ゞ
先週のトークイベントで片渕監督が語られていたお話し、
「お客さんが来ていただくことが一番上映が続くことになりますし、すずさんがいつまでもスクリーンの上で生活し続けていられることになるんじゃないかなと思ってます。
そういう日々がまだまだ続くとありがたいなぁと思っております。」
私は微力ながら自分が映画館に通い続けることで、少しでも長くこの映画の上映が続けられることを応援していきたい、
だから次は50回を目指して通い続けます
ちなみにもうそろそろブルーレイやDVDの発売を期待されている方には残念なお知らせですが、
“島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭”の際(4/21)の監督からのお話し、
「映画を映画館で見ることが楽しい体験になって欲しい」、「DVDやブルーレイはすぐには出せません(笑)」と呼びかけ、舞台挨拶を締めくくった。
(ファミ通.comニュースより引用)
とのことですので、「レンタルDVDで観ればいいか」と思ってる方は、結構先になるかもです
上記でご紹介したファミ通.comニュースでは監督への単独インタビュー記事が2ページ目に掲載されていて、これがまたとても興味深いお話しをしていただけているので、監督のお話しに興味のある方はこちらのリンクからどうぞ
ところでテアトル新宿は「この世界の片隅に」の東の聖地ではあるのですが、今日行ってみたところ少し様子が変わってきていました(゚_゚i)
まず一番大事な上映回数が、、、
ふ 不定期 限定上映って、、、(@Д@;
1日 1回だし、ゴールデンウィーク中でも上映無し日が、、、(;°皿°)
なぜそんな状況になってしまったかというと、
ロビーの大部分が先週から公開の「PARKS」一色に、、、
そして次に控えるポエトリーエンジェルも、、、
おかげで、聖地であるはずのテアトル新宿にあっても、コノセカ関連展示がなんか肩身が狭い感じに、、、
なんかこう、ギューッと押し込まれた感じで、以前のようにゆっくり展示物を見られる置き方ではなくなってしまいました(´□`。)
ウーン、、、こうなりゃ
意地でも通い続けて上映を続けてもらうしかないですね
今回「この世界の片隅に」を観ていて、いつもよりも強く感じたことがあります。
現在のリアル世界での情勢が非常に危うく感じているからなのですが、、、
「この世界の片隅に」の中で、すずさんがこういうモノローグを語る場面があります。
『戦争しおってもセミは鳴く』
これは19年8月のエピソードのときの言葉です。
そして1年後、広島に原爆が落とされます。
何回か映画を観た方はお気付きと思いますが、あの場面
径子さんがすずさんの髪に櫛をいれてるときに画面が真っ白になった瞬間、
それまで真夏の空の下で賑やかに鳴いていたセミの声が途絶え、急に静まり返ります。
『戦争しおってもセミは鳴く』けれども、原爆ではセミも鳴かなくなる。
原爆=核は、もはや戦争とは次元が違う
そんな強いメッセージをこのシーンから感じました。
今の現実社会で進行している核をチラつかせた力の誇示、
あくまでも暴力で相手を屈服させることを前面にした戦略...
「この世界の片隅に」の冒頭の中島本町のシーン、
クリスマスセールの賑わいを見せるこの町を歩く人々は、皆幸せそうな笑顔を見せて行き交っています。
それからわずか12年後には、多くの人々とともにこの街も消えてしまいます。
そういう歴史を繰り返しては絶対にいけないということを、誰もが願っているはずなのですが。
そんなことを感じ、考えながら鑑賞した、40回目の「この世界の片隅に」でした