もう公開から半年も経って、世間では余程のファンでもなければ最近はネタにも出てこなくなったのかも知れませんが、、、

 

自分は映画「聲の形」が大のお気に入り作品であります!(ケロロ軍曹風?)

 

「この世界の片隅に」とどっちが好きなんだい? と問われれば、

 

私には「聲の形」と「この世界の片隅に」のどちらが好きなんて野暮な答えはありません。

 

両方ともサイコーに好きな作品ですラブ

 

そういうわけで、もう上映館も全国で4館だけになって、あとは円盤の発売までカウントダウンのこの時期だけど、しつこくもう少しだけ「聲の形」のお話しです。

 

この3月は「聲の形」再上映で(個人的に)盛り上がった月でした。

 

新宿ピカデリーでの3/4から17日までの2週間限定の再上映で、平日も含めてこれまでにないペースで通い詰めて、2週間の上映期間中に観に行った回数は10回。

 

ふつうならそれだけ観れば終わりにするかも知れないですが、新宿ピカデリーの上映が終わった翌日の3月18日から、こちらも2週間限定でキネカ大森での上映が始まったのでした爆  笑

 

キネカ大森は東京 大田区なので自分の場合とっても遠いのですが、先週の日曜とこの週末の土日2日間は聲の形を観るために遠征して通いました。

(写真は昨日3/26の上映回のときのもの)

 

そういえば、キネカ大森で3回観たので、これで「聲の形」鑑賞は通算20回達成 お祝い

 

それはともかく、、

 

今回のキネカ大森での上映は、聲の形サイトによれば追加上映劇場に該当するようで、来場者プレゼントの特典付きでした。

3回通ったので、結局このSpecial bookは3冊いただきました。

内容は原作者 大今良時先生描き下ろしの、西宮硝子の母親を中心にしたオリジナルストーリーのマンガです。(原作でも語られていない内容という点がレア)

 

なんだか3月の「聲の形」鑑賞ではピカデリーでの複製原画といい、すべての回で来場者特典が貰えて、随分と気前のいい上映でしたウインク

 

キネカ大森での上映は今週金曜日3/31までなのですが、さすがに遠距離すぎて仕事が終わってから行くのは無理。。。

 

・・・無理なんですが、今週は18:45から上映なので、なんとか仕事を早目終わりにして1回くらいは行くことが出来ないか???思案中です。

(どこまでしつこいんか)

 

もう本当にこれが映画館で観ることの出来る最後のチャンスかも知れないので、、、

 

なぜそんなに私が「聲の形」にハマっているか、そういえば書いたことが無かったですが。

 

この物語では上の写真にあるように高校生の男女が主役ですが、知らない方は普通にこの絵だけを見ればよくある青春恋物語かと勘違いされるかも知れませんね。

(私もそれで騙されて(?)、公開当初は観に行かなかったんです)

 

でも、そういうお話しではないです。

「愛してる」とか、そんな言葉はひと言も出てきません。

(あ、「ツキ」は出てきます。って、見ないとわからないですけど)

実際、キスシーンどころか抱擁シーンのひとつもありません。

 

そういうストーリー展開の期待をすると肩透かしをくらいます。

(そこがまたいいんですが)

 

この作品は人と人がコミュニケーションすること、伝えたいのに伝わらない、お互いに相手の気持ちを理解することの難しさと大切さ、そして他人の過ちや嫌な部分を許すこと、ひいては自分を許してあげること、そんなテーマについて語りかけてくる映画です。

 

誰でも嫌いな人間のひとりやふたりはいるものだろうし、至らなかった自分が過去に他人を傷つけたことや犯した失敗などで自分を責めたり自分を許せなかったり、そういう気持ちって誰にでも少しはあるのではないでしょうか?

 

この映画を観終わると、主人公の将也のラストの涙とともに、そんな自分も少しは許してもらえるような、心に一筋の光が差し込む と言うとカッコつけすぎですけど、そういう救われるような気持ちにしてもらえる、そんな作品です。

 

だから登場人物は高校生(初めは小学6年生)だけど、大人が観ても共感出来ると思います。

アニメの萌えを期待する方には、少しだけ萌え照れ要素も入ってますし?

 

萌え要素はともかく、ものすごく真面目なテーマの作品です。

 

実は原作では恋物語も入っているし、もう少しドロドロしたところもあるのですが、映画化にあたってあの名脚本家の吉田玲子さんによって見事なまでにアレンジされて、原作のドロドロ部分は隠されています。

 

2時間で完結させるための取捨選択だと思われますが、脚本の力も素晴らしいと思います。

 

さらに、アニメの「絵」の完成度も素晴らしいものがあります。

 

演出的に好みはあるかも知れませんが、大胆なアングルでのカットで心象描写を効果的にしていたり、大口径レンズで絞り開放で撮影したような被写界深度のごく浅い絵を多用していたり(もちろん実際にカメラで撮影している訳ではないので、エフェクト処理での表現ですが)、とにかく絵が全般に美しいです。

 

そしてこれが映画館でこそ観たい一番の理由ですが、劇伴の音響効果が最大限活かされていて、ストーリー展開と絵の説得力と音の相乗効果が見事です。

 

そういう点だけに注目しても楽しめる作品です。

 

なんか、こう書いていたらやっぱり無理をしてでももう1回観に行きたくなってしまった(汗)

 

やっぱり今週、仕事を早目終わりにしてもう1回だけキネカ大森に遠征してこようかな

 (^^ゞ