先週末に観に行ってから「この頭の片隅」から離れない映画 「この世界の片隅に」

帰ってきてから速攻でネット注文しておいた原作コミックが昨日届いたので、早速読みました。

 

今さら書くまでもないですが、現在上映されている映画の原作です。

私はマンガは読まないので、映画の関連情報として調べるまでこの原作の存在は知りませんでした。

もとは漫画アクションに2007年から2009年にかけて連載された作品とのことで、単行本は上・中・下巻の3巻で完結です。

いやー、原作を単行本3巻で読み切ることが出来るのはお手軽で良いですね!

 

映画を2回観てるので、原作マンガの絵やセリフから映画のシーンが思い起こされるし、それに何よりマンガの中のすずさんのセリフが、頭の中で自動的にのんさんの声・のんさんのセリフのスピードや広島弁のイントネーションに変換されて聞こえてくるようで、一気に読み進めることが出来ました。

 

そういえば映画の感想のところでは書きませんでしたが、「すず」さん役を「のん」さんは、これはもうこの方しかいない!というくらいピッタリですね。のんさんが声をあてなかったら、別のすずさんになってしまいそう。

のんさんがすず役を演じたことで、すずさんが実在の人物のように感じられるリアルさが出たような気がします。

 

さて、原作を読んでみると、映画本編はかなり忠実に原作を再現してはいるけど、まったく同じではないこともわかりました。

細かなところでは、セリフは意味は同じことを言っていても、かなりの部分でアレンジされているような気がしますし、場面の出現順が前後逆になっていたりなど、やはり映画として2時間の尺におさめるためでしょうか、映画は映画としての脚本で描かれているということがわかりました。

2時間の映画作品におさめるのでいたし方ないですが、原作のエピソードから削られた部分も結構あります。

削られたエピソードで一番大きいのは、すずさんが遊郭で知り合った「リン」さんについてでした。

原作本のネタをバラしてしまうのは忍びないので書きませんが、すずさんとリンさんとのエピソードは原作コミック上・中・下巻のうち「中」の巻の1冊分を占めるほど描かれていてビックリ!

映画の中では大人リンさん(と言うからには子供リン?さんも登場してますが)とのエピソードは遊郭街に迷い込んだすずさんに帰り道を教えてあげた程度だったのに、原作ではもっともっと深い関りが描かれていました。

 

などなど、原作を読んだことで、映画だけを観るよりもより深くこの作品について理解をすることが出来たと思っています。

ちなみに私の場合は、映画での印象が強く残った状態で原作コミックを読んだので、映画と同じシーンで涙してしまいました。。。

 

せっかく原作も読んだので、また映画で観てみようと、すでに今週末の映画館の予約も済ましております(^^)v