『響け!ユーフォニアム 3』

終わっちゃいましたねえ。。。

 

 

「第十三回」ではなく「最終回」というサブタイ表記

 

1期も2期も最終話の表記は同じように「最終回」だったけど

ユーフォ3での「最終回」表記は

本当にユーフォシリーズがこれでおしまいという意味でもあるので

 

アニメが最後まで完走してくれた嬉しさと同時に、ちょっと寂しい気持ちもあります

 

12話の改変にはいまだにモヤモヤが拭えないけど

兎にも角にも見事な作品に作り上げてくれた京都アニメーションさんには感謝の気持ちでいっぱいです

 

 

最終回を観て色々と感じたことはあるけど

とりあえずどーでも良いことから先に書いとこうかなw

 

 

今回の最終話を観て気付いたでしょうか?

ユーフォ3の1話冒頭のシーンが最終回ラストの前フリだったということが今回明かされましたね

 

私は原作を読んでいたので1話を見た時に

「ああ、そうきたか」

と思ったシーンなんですが

 

1話冒頭で出てきた場面

 

指揮をしている部員の子

黒髪ロングだし一瞬「麗奈か?」と思ったけど、

よく見ると緑色のスカーフなので麗奈ではない

 

なので原作を思い出して

「ああ、そういうことか」とその時気付いて

 

続けて桜の木のカットが出てきたので

 

1話を見た時にこれは久美子が教師になってからの時間軸の絵だな

ということは気付いてました

 

ただこのシーンも実は原作からは改変されていて

アニメでは松本先生が教頭から話し掛けられているけど

原作のエピローグだと話し掛けられたのは久美子だったんですよね

 

なので

「ああ、原作エピローグの現在久美子匂わしはカットされたのか」

と個人的に思っていたシーンです

 

原作からは変えられたけど、

とりあえず最終回でラストに教師になった久美子を出してくれてよかったε-(´∀`*)ホッ

 

 

その最終回ラストで教師になった久美子が登場するシーン

最終回の冒頭で植樹した桜の木が成長して花を咲かせていて

 

原作ではこの時「樹齢は7年」と書かれているので

原作通りの時の流れだとすればラストの久美子登場場面の年代は2024年

 

ちょうど今年ということになります

(アニメ上は植樹したのは2017年なので)

 

で、それだけの月日が流れたということが桜の木の成長以外でも風景の描写で表されていて

 

これは聖地巡礼していたから気付ける描写で

多分現地を知らなければただの風景描写にしか見えないであろうわかりづらさw

 

例の久美子ベンチ

 

 

護岸工事後なので川岸の石積みの護岸とかその右側のコンクリートの建造物とか

これまで劇中に出てきた眺めとは違うんだけどわかるでしょうか?

 

この絵が現在の久美子ベンチの周りの眺めそのものですね

これまでに劇中に出てきた久美子ベンチのシーンと見比べれば違いがわかると思います

 

なのでこの絵だけでも久美子が3年生だった2017年から時が流れていることがわかるようになってる

 

 

宇治神社の鳥居もちゃんと現在の鋼鉄製の鳥居の絵に変わりましたね

 

 

 

たまたま似たようアングルで桜の時期に写真撮ってたウインク

これが現在の鳥居

 

一方、これまで劇中に出ていた鳥居は2018年に倒壊する前の木製の鳥居でした

 

OP映像で毎回出てたけどこんな感じ

 

この画像だと小さいのでわかりづらいけどテレビ画面で見れば木製の鳥居の質感がちゃんと表現されてます

 

鋼鉄製の鳥居に建て替えられたのは2019年なので

このカットの絵だけでも少なくとも2020年の春以降だということはわかる

(桜が咲いてるので)

 

 

さらに決定的に年代がわかるのが

 

宇治川を渡るJR奈良線が複線になってるカット

 

この区間の複線化は2023年3月完成なので、このカットはそれ以降であることがわかる

…そういうことがわかる人にはわかるように、劇中ではわざわざ上下線がすれ違うシーンを入れたのでしょうね

 

さらにこのカットの絵ではもう一箇所、これまでの劇中登場シーンとは景色が変わってる部分があります

 

後ろにそびえ立つ煙突

ユニチカ宇治事業所の工場の煙突なんだけど

上のカットでは煙突が1本になってますよね

 

これまでの劇中では2017年までの景色だったので煙突は2本立ってました

 

12話で出てきた時のカット

 

この煙突、

私が宇治に通い始めた2018年当時はちゃんと劇中通りに2本立っていたんですよねえ

 

大吉山から見た煙突

 

ところが翌年、2019年11月に行った時には1本になってました

 

 

などなど

 

あの何気ない風景の3カット分だけで

久美子達が高校で過ごしていた時から年代が進んでいることを表現しているんですよね

 

多分実際の現地の景色を知らなければ気付けないような細かな違いだけど

地元の方ならその違いに気付けるような描写

 

こんなところからも京アニさんの地元愛がしっかりと伝わってきました照れ

 

 

で、その教師 久美子のシーン、

劇場版の『誓いのフィナーレ』を観た人なら久美子が抱えていたファイルの端に留められていたヘアピンの意味が分かったと思うのですが

 

 

このヘアピンが秀一から再び久美子の元に戻ってくるエピソードが

最終回では原作からカットされてるんです

 

これは正直かなり残念でしたねえショボーン

 

原作でのそのイベントは久美子の良い意味での自己中なところと秀一の優しさが描かれた、原作ラスト大詰めでの個人的に好きなエピソードだったんだけど、、、

 

多分、尺の都合でカットしたのではないと思う

そんな大した尺になるほどのエピソードではないし、

最終話では他にアニオリシーンをかなり詰め込んでいたので

 

脚本上で必要無しとなってカットしたのではないかな?

と私は感じてます

 

実はアニメ版の秀一は原作に比べてこれまでもかなり雑な扱いをされていて

原作では色んな場面で秀一は久美子の支えになっていたのが、そういうシーンはアニメからは全カットされていたので

アニメ版で見ると秀一はかなり残念な男のように描写されてる感じを受けますよねえ

 

アニメ版での真由の盛り方といい

 

多分脚本の花田十輝は秀一には全く思い入れがなく

逆に真由のことが大好きなだけだったのでは?と、

私にはそう勘ぐってしまうような原作改編に見えてしょうがないんだけど

 

アニメでの秀一の扱いが最後の最後まで気の毒でならない、、、

 

 

改編のことに触れたので

もう少し最終回での原作改編で私が気になったところをあげておくと

 

大会二日前に久美子と麗奈で大吉山に登って演奏してましたよね

 

 

そこで演奏していた曲は1期の時と同じ「愛を見つけた場所」だったけど

この場面

原作ではコンクールで吹くソリ演奏を二人で演奏していたんですよね

 

12話での大改変によってこのシーンでの演奏曲も変わっちゃいました

 

結局、久美子と麗奈がコンクール曲のソリ演奏するシーンがアニメではことごとく奪い去られたって印象です

 

 

あと、

コンクール直前の部員を前にしての久美子部長の演説シーン

 

 

久美子は演説を途中から麗奈にバトンタッチしていて

見ようによっては本番直前でもドラムメジャーの麗奈に頼ってるようにも誤解されそうな描き方になっていると感じたけど

…そうではなく久美子の気持ちとしては立場を気遣ってドラムメジャーをたてたのだろうけど

 

原作では久美子ひとりで部長として立派に部員達を鼓舞する演説をしてます

 

そこの改編も個人的にはちょっとアレでしたねえ

だってこの物語は久美子の成長物語なのだから

 

 

 

他にも原作からの改編は今回も結構多かったけど

 

まあ、それらの改編は原作を知ってるから違和感を感じるだけで

原作を知らないでアニメだけ見てれば何も問題ない、

原作とは別の物語として文句のつけようのない最終回として見られたと思うので

 

ここにあげたのはあくまで私の個人的な感想でしかないんですけどね

 

 

とにかく12話の大改変を見た時には

これは全国大会で金賞を取れないルートもやりかねないか?と心配したけど

 

無事に全国金で有終の美を飾れて

そして久美子が教師になって北宇治吹奏楽部の副顧問になっているという全体の流れそのものは原作準拠で描かれたので

 

そこは安心した  というのが正直な本音です

 

12話での別物語への大改変さえなければ個人的にはもっと感動出来たんだけどなあ

 

無事にアニメ3期を完走してくださった京都アニメーションさんには感謝しかないのだけど

 

大改変だけは本当に残念。。。