柏のむかしばなし ~雪を降らせたキツネ~ | 食虫ちゃん♪

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今日、整形外科に行って頸椎症の薬を変えてもらいました。トラムセットという薬からツートラムという薬に変わりましたが調べると成分が同じような?? 大丈夫だろうか? 以前のような嘔吐を繰り返すのは勘弁です。ひとまず1錠飲んでみましたが吐き気はありません。

久しぶりに柏のむかしばなしのサイトを見たら新しい昔話がまた追加されてました( ・∀・)!
これで計50話が出揃ったようです。
自宅からすぐ近くの追加された話へGO!



南部のお話

雪を降らせたキツネ

むかし、根古屋(ねごや)のげん婆さんがキツネに化かされた話しだよ。
その日、げん婆さんは孫娘のはるをぶって(おぶって)二町(約220m)ぐれえ先にある仲人親せきの七右衛門(しちえむ)の屋敷に遊びに行っただ。
その帰り、きつね山の下にある田んぼの土手を歩いてっと、急に雲が出てきてコソ雨が降ってきたんだと。
げん婆さんは、はるを濡らさねえように蛇の目をさしたそうだ。
なんか後ろが気になってよ、いま来た道を振り返ったとたん、びっくり仰天だ。

なんと、あたり一面に雪が積もって銀世界だっただ。
たまげたげん婆さんは「おっかねえ、おっかねえ」とつぶやきながら雪道を歩いて 屋敷に帰ろうとすっけど、いつになっても屋敷さ着かねえ。
歩いてたのは屋敷のすぐそばだったのによ、いつになっても着かねえだと。
背中のはるも怖かったんだべ、婆さまの腕をギュッと掴んでたそうだ。

どんだけ歩いたんだか、わからねえけど、あっちこっち歩きまわって、やっと屋敷に戻れたのは日が暮れた頃だった。気がつけば雪なんかどこにもなかったと。家で待ってた爺さまは「キツネにやられたな」と笑ってたって。


キツネは道に迷わせるのが得意だからな。迷うはずのねえ道に迷った時は、きっとキツネのしわざにちげえねえぞ。

このお話しの舞台



↓位置。以前「常使えのムジナ退治」で訪れた幸谷城館跡付近が舞台です。
↑青マークが昔話の場所。この辺りはもう何度も歩いているので幸谷城館跡再訪という感じですね。

幸谷城南側、根古屋の屋号があったのはこの辺りかな? ここは土地が低くなっていて、話の通り昔は田んぼだったのかもしれないですね。
このすぐ近くの…
少し前に「ちゃーりんぐ」で通った宮坂に来ました。前回道なき道を自転車で突っ込んだところです。
なんとΣ(゚ロ゚;)! 宮坂の説明書きが出来ていました! 増尾町会凄い!

宮坂の隣の坂、ここが大鷲(おわし)の坂というのも少し前にわかりました。以前訪れた昔話「常使えのムジナ退治」で出てきた、狢がたくさん出る坂です。

おわしの坂から幸谷城館跡を臨む。城を思い浮かべてください。

幸谷城跡に来ました。別名きつね山。
久しぶりに散策('∀'●)
根古屋の表記もありますね。城館の関係者の居住空間とあります。
げん婆さんも関係者だったのだろうか?

立派な土塁と堀。

裏側。敷地南東にあたる根古屋付近。

(゚ロ゚)ちょうど地図で青マークされていた場所に何かある。

Σ(゚ロ゚;)なんと!! もう今回の話が掲示されている! 早!
またしても増尾民話の里づくりプロジェクトチーム。
そういえば幸谷城館近くの公園に「バクチぶちのシー」の掲示をしたと柏市観光協会の方から聞いたので行ってみました。
ありました。これはむじなに騙される話。
もしかして「常使えのムジナ退治」も掲示されたのでは?と思い一応の舞台とされている公園へ。
やっぱりありました(笑) ムジナを退治する話。
これはもしかすると近くの「鷲山のむじな」も掲示されたのでは…
やっぱりありました(笑) むじなの恩返しの話。
増尾町会やる気だなぁ。
せっかくだから以前掲示を発見したところももう1回巡ってみました。

「まれいど」の舞台、妙見堂跡。
相馬氏の妙見まいりの話。

「厄病おん出し」の舞台、廣幡八幡宮。
村から厄病を追い出す話。
 
まとめておきました↓






途中から掲示板探しになってけっこう動き回りました😅

前日に雪が降ったので少し雪でも残っていれば話と合ったんですが溶けちゃってましたね(ノ∀`)

またキツネに化かされる話でした。この辺りはキツネもタヌキも多かったようですね。

最初、蛇の目って何かと思いました。じゃのめ、傘のことでしたね。

七右衛門も「しちえもん」ではなく、「しちえむ」なんですね。以前も忠左衛門(ちゅうぜむ)という人物が出てきたし。


キツネが人に化けたり道に迷わせたりする話はよく聞きますが、雪を降らせる(という風に見せた?)とはなかなか壮大な化かしでした。