柏のむかしばなし ~人力車に乗った白蛇~ | 食虫ちゃん♪

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食虫植物のことをメインに書いています。

最近一旦良くなった肘の痛みが再発し毎日整骨院に行っていました。通っていた整骨院が遠いので自宅の近くに変えました。
痛みが落ち着いてきたので先週は1度も行かず。コストと時間がかかるし、このまま自然治癒してほしい。
散策にはいい季節になりましたね。
 



北部のお話

人力車に乗った白蛇

やけに静かな、そして月のきれいな夜のこと。

上野の不忍(しのばず)の池のわきで、車屋さんがいっぷくしていました。
「今日はちぃっと客が少なかったな。これ以上ねばっても仕方あるめぇ。もうここらでひきあげるか。」と、腰をあげたところ
「車屋さん、車屋さん、布施の弁天様まで行きてえんだが、いくらくらいでいってもらえるかねぇ」と色白できれいなむすめっ子が聞いてきました。

あまりにもそのむすめっ子がきれいなもんだから、しばらく見とれてしまった車屋さん、思い出したかのように「だいたい、いくらいくらのけんとうでいかれるよ」と答えました。
すると、むすめっ子は前金と心づけをすっとわたし、ひょいと車に乗りました。
きれいなむすめっ子に前金と心づけまでもらって、車屋さんも大よろこび。
「しっかりつかまっていてくだせぇ」というが早いか、いちもくさんにかけ出しました。

走りながら「ずいぶんと軽いな。若いむすめっ子だから、こんなもんか。」
おうらいもすくなく車も軽いので、本当ならゆうに一刻(いっとき)半はかかる道のりを一刻かからずに、布施弁天の入口についてしまいました。

車をとめて後ろをふり返ると、ふしぎなことにむすめっ子のすがたがみあたりません。
はやく走りすぎて途中でおとしてしまったのではないかと思ったら、むすめっ子がすわっていたところがビッショリぬれているではありませんか。おどろいた車屋さんがあたりを見まわすと、弁天山のくらがりをはってのぼっていく白蛇が見えました。
うすきみ悪くなった車屋さんは、きた時以上のはやさで上野に帰ったということです。


白蛇は弁天さまの使いといわれます。
きっと不忍(しのばず)の弁天さまと布施の弁天さまのお使いでいったり来たりしたのでしょう。
今も布施弁天には白い蛇が大切にほごされています。

このお話しの舞台



またしてもやってきました。布施弁天。
「紅い龍と布施弁天」「目つぶしの絵馬」「でいだらぼっち」で来ています。下見などもあってもう何度目かわかりません。
もう掲載するのは3度目なのでネタがない😅
この前の旧吉田家住宅と並んで柏市屈指の観光スポット。

白蛇はこの辺りから斜面を登っていったのかな?

本堂。参拝(-人-)

白蛇と紅い龍

七里ヶ渡のことも書いてあります。

隣接するあけぼの山農業公園のコスモスが満開のときに行きました🌼

風車とコスモス

赤、白、黄色、ピンク、オレンジと色とりどり。

展望台から📷️
朝の9時頃だったと思いますが人がたくさん。赤いドアは撮影用みたいです。

今回の話…上野から柏って遠くないですか!? 車でも1時間はかかります。人力車で行ける距離ではないような気が…「一刻」を調べると30分?とか色々な回答があってよくわかりません。30分じゃどうやっても無理。
白蛇に関してはちょうど昨日、布施弁天で光明祭という催しがあり、その日は白蛇公開となるらしいです。自分が行ったのはその5日前。話を聞いたところ藁に隠れて白蛇の頭と尻尾だけが見えたとか。
このイベントを知ったのが当日夜でした(ノ∀`)

不忍池の弁天とは蓮池の島にあるところですね。あんな遠くと行き来があったとは、弁天様も何か移動手段がないと大変です。
月のきれいな夜とあるのでもしかしたら秋の話なのかもしれません。