好きな気持ちは勝手に零れてしまうんだ | よしすけのツレヅレなるママ 映画日記

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大好きな映画の感想をメインに、読書感想や子育てについてetc…のんびりした日々をゆるゆると綴った日記です

『リトル・ダンサー』

(2000年 イギリス)


今週の私もよく頑張ったニコニコ

金曜日の夜は

一番のリラックスタイム。

録り溜めていた映画を選ぶ

しあわせな時間。


そして

何十年かぶりの

『リトル・ダンサー』を選んだ。

言わずと知れた名作中の名作だから

あらすじなどは省くこととする。


映画としての魅力に溢れた本作。

言葉が好きな私は

いつもセリフに惹かれるのだけど

この映画に関しては

言葉よりも雄弁な

映像の力に心奪われた。


そしてなにより構図の素晴らしさよ乙女のトキメキ

目に焼き付けたくて

そのままストップモーションしたくなる

シーンが続出。

そんなことしたら先に進めないし…

ジレンマに苛まれる贅沢な時間(笑)





『スウィング・キッズ』が

如何に『リトル・ダンサー』を

リスペクトしていたのかを

知ることができたのも今回の収穫。





↓韓国映画『スウィング・キッズ』より





↓以前書いた『スウィング・キッズ』レビュー


映画とは関係ない話だけど

この前ドラマ『カルテット』を再見し

坂元裕二が繰り出す

数々のセリフに酔いしれた。


その中でマキが言う

「好きな気持ちは勝手に零れてしまう」

というセリフが好きで。


マキが言ってたのは

人が人を好きになることなんだけど

昨夜『リトル・ダンサー』を観て

やっぱり好きな気持ちは

勝手に零れてしまうんだよなぁと

そのセリフをまた思い出していた。


映画を通して

私が観たいのはそういう瞬間なんだよなぁと

自分が映画に何を求めているのかを

改めて知った気がした。



羽ばたきを覚えたひな鳥が

なんとかして飛ぼうともがく。

壁に囲まれた小さな町は八方塞がり。

でも気持ちはどんどん溢れてしまう。

飛び立ちたい。

もっと広い空を飛び回りたい。


新鮮さが全く損なわれておらず

まるで奇跡のような映画。

120分に満たないのに

とても充実した気持ちにさせてくれる。


良い映画はやっぱり良い。

好きな映画はやっぱり大好きだ。