今週の私もよく頑張った
金曜日の夜は
一番のリラックスタイム。
録り溜めていた映画を選ぶ
しあわせな時間。
そして
何十年かぶりの
『リトル・ダンサー』を選んだ。
言わずと知れた名作中の名作だから
あらすじなどは省くこととする。
映画としての魅力に溢れた本作。
言葉が好きな私は
いつもセリフに惹かれるのだけど
この映画に関しては
言葉よりも雄弁な
映像の力に心奪われた。
そしてなにより構図の素晴らしさよ
目に焼き付けたくて
そのままストップモーションしたくなる
シーンが続出。
そんなことしたら先に進めないし…
ジレンマに苛まれる贅沢な時間(笑)
『スウィング・キッズ』が
如何に『リトル・ダンサー』を
リスペクトしていたのかを
知ることができたのも今回の収穫。
↓韓国映画『スウィング・キッズ』より
↓以前書いた『スウィング・キッズ』レビュー
映画とは関係ない話だけど
この前ドラマ『カルテット』を再見し
坂元裕二が繰り出す
数々のセリフに酔いしれた。
その中でマキが言う
「好きな気持ちは勝手に零れてしまう」
というセリフが好きで。
マキが言ってたのは
人が人を好きになることなんだけど
昨夜『リトル・ダンサー』を観て
やっぱり好きな気持ちは
勝手に零れてしまうんだよなぁと
そのセリフをまた思い出していた。
映画を通して
私が観たいのはそういう瞬間なんだよなぁと
自分が映画に何を求めているのかを
改めて知った気がした。
羽ばたきを覚えたひな鳥が
なんとかして飛ぼうともがく。
壁に囲まれた小さな町は八方塞がり。
でも気持ちはどんどん溢れてしまう。
飛び立ちたい。
もっと広い空を飛び回りたい。
新鮮さが全く損なわれておらず
まるで奇跡のような映画。
120分に満たないのに
とても充実した気持ちにさせてくれる。
良い映画はやっぱり良い。
好きな映画はやっぱり大好きだ。