重ねた手の温もりは心が覚えている | よしすけのツレヅレなるママ 映画日記

よしすけのツレヅレなるママ 映画日記

大好きな映画の感想をメインに、読書感想や子育てについてetc…のんびりした日々をゆるゆると綴った日記です

『ヴァイオレット・
エヴァーガーデン 外伝 
永遠と自動手記人形』
(2019年 日本)

テレビアニメの
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
今更ですが
毎週楽しみに再放送を観ています。

言わずと知れた
京都アニメーションの名作です。


放映当時に夫が絶賛していて
なんとなく乗り遅れてしまった私は
結局観るきっかけを失ってしまって
その後もアニメ好きな人みんな
ことごとく絶賛していて
なんだか私一人取り残されたみたいで(笑)

この外伝も
悲しい事件があったりしたので
なんとなく観そびれてしまって…

それからしばらく経って
劇場版の新作の公開が決まり
またテレビで再放送が始まったので
今度こそは逃すまいと
録画して観始めたのでした。

一気見しようと思ったら
Netflixでも簡単に観れるのですが
一週一話を噛み締めるように観るのが
この作品の楽しみ方として
私にはとても合っているように思い
じっくりじっくり味わっている最中です。

結局は新型コロナの影響で
劇場版の新作の公開は
延期となってしまいましたが
休業再開した映画館で
前回の外伝が再上映されることになり
DVDで観るつもりだった私が
映画館で観ることができたのですから
これはコロナのおかげと
言っても良いのかも知れません。


前置きが長くなりました。
テレビシリーズのあらすじを少し。


少女兵として戦場で
「武器」として戦ってきた
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは
激しい戦闘で両腕を失い義手となり
戦後、C.H.郵便社で
自動手記人形(ドール)として働き始めます。

幼い頃に孤児だったヴァイオレットを
引き取り育て
共に戦場で戦ってきた
ギルベルト少佐は最後に
「愛してる」という言葉を
ヴァイオレットに残しました。
でもその言葉の意味が
ヴァイオレットには分かりません。


この世で最も大切な人が
残してくれた言葉の意味を
どうしても知りたいと
ヴァイオレットは
C.H.郵便社の社長ホッジンズに願い出て
ドールの仕事に就きました。

そして
手紙の代筆の仕事や日常生活の中で
様々な人たちと触れ合いながら
ヴァイオレットは
その言葉の意味を
少しづつ理解していくのでした。


ここまで書いただけで
もう泣きそうです😢

外伝のあらすじも少し。

良家の子女のみが通える寄宿女学校で
未来への希望を失い
この学校を牢獄のように
感じていたイザベラ。

今回ヴァイオレットは
ドールとしてではなく
イザベラの家庭教師として
彼女の父親から雇われました。

初めはヴァイオレットに対し
頑なだったイザベラでしたが
少しづつ少しづつ
心を開いていきました。

そしてヴァイオレットは
イザベラが心に押し込めていた想いを
丁寧に掬い上げていきました。

やがてそれは
時間をかけてゆっくりと染み渡っていき
永遠に繋がる希望となっていくのでした…


作品の世界観や映像の美しさは
テレビシリーズを継承していました。
物語も繊細でとても良かったと思います。

でもちょっとだけ
気になるところがあって。

それは
ドールであるヴァイオレットが
なぜ家庭教師として雇われたのか
ということです。

その理由は
ホッジンズが作中で語っているのですが
それでもそこが
どうしても引っかかってしまって…


他にも
女学校での舞踏シーンとか
入浴シーンとか
ちょっと百合要素強過ぎじゃない?
なーんて…
私はこの作品にそういうの求めてないので
そう思ったのかも知れませんけどね。


ですが
テレビシリーズに登場した人たちや
ヴァイオレットの持ち物を見つける度に
人や物に込められた物語を思い出して
ヴァイオレットはこの一つ一つに
支えられてきたんだなぁと思ったら
胸がいっぱいになってしまいましたから
やっぱり佳い作品であることには
変わりありませんね。


外伝は石立太一さんは監修で
監督は藤田春香さんが務めています。
吉田玲子さんはシリーズ構成で
脚本は鈴木貴昭さんと浦畑達彦さんが
担当しています。

だから外伝なのかなぁ…
なーんて勝手に深読み(笑)


劇場版の新作は
石立太一さん監督で
吉田玲子さん脚本ですし
しかもギルベルト少佐のことが
描かれているみたいなので期待値マックス!

あー!公開が待ち遠しい!!