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大好きな映画の感想をメインに、読書感想や子育てについてetc…のんびりした日々をゆるゆると綴った日記です

『アイ,トーニャ

史上最大のスキャンダル

(2017年 アメリカ)





近年よく耳にする言葉

「毒親」「毒母」

wikiによりますと

「毒と比喩されるような

悪影響を子供に及ぼす親(母)

子どもが厄介と感じるような親(母)

を指す俗的概念である」

とありました。


トーニャの母親も

子どもに悪影響を及ぼす

クズでクソな

正に絵に書いたような毒母でした。





トーニャは

なんのためにスケートをしているのか。

どうしてオリンピックに出たいのか。

本当に金メダルが欲しいのは誰なのか。


それに全く

気づいていなかったのでしょうか。

それとも

見ないようにしていたのでしょうか。





母親の求めるものを

自分の夢と

錯覚してしまうのは

よくあることです。


母親の刷り込みともいえますが

それ以上に

トーニャが本当に求めていたのは

「母親」だったのに

いつの間にか

「母親が求めているもの」に

トーニャ自身がすり変えてしまった。

そんな風に思えました。


そうすることで

自分を守ってきたのかも知れません。





子どもは母親から

どんな酷い仕打ちをされても

それでもまだどこかで

母親に期待してしまいます。


幼い頃から何度となく

期待しては裏切られ

期待しては裏切られしているのに

大人になってもまだ

母親の愛を

どこかで期待してしまうのです。


たとえそれが

憎しみや怨みという形に

変わったとしても

それは

母親に愛されたい気持ちの

裏返しなんだと思います。





それから

幼い頃から暴力を受けることが

当たり前になってしまうと

いくつになっても

無意識に暴力を引き寄せてしまう

のではないかと思います。


暴力が日常のことに

なってしまうというか。

暴力と愛情を

混同してしまうというか。


これは

直接的な暴力だけでなく

間接的な暴力にも

同じことが言えると思います。





だけど

この映画くらい悲壮感がないと

逆に気持ちいいと言いますか。


トーニャ・ハーディングは

アメリカ人選手で初めて

トリプルアクセルを飛んだことよりも

リンク外のスキャンダラスな事件の方が

人々の記憶に残ってしまいました。





それは残念なことなんですけれど

彼女の逞しさからいったら

それはそれで

ちょっとオイシイですよね(笑)





それにしても

よくもまぁ

ここまでクズが揃いましたね(笑)


ここまで開き直られると

ある意味感心してしまいます。





報道に加熱するマスコミも

確かにクズなのですが

それを欲している大衆もまた

結局は同じ穴のムジナだと

ブルルっと背筋が寒くなったのは

単にインフルエンザが流行っているから

だけではないようですね爆笑