辛かったこと
悲しかったこと
大切な人達を亡くしてしまったこと
忘れたくても忘れられなかった出来事は
忘れようとしなくても忘れてしまえるから
嬉しかったこと
楽しかったこと
大切な人達と巡り逢えたこと
忘れてしまったように見えるけど
心の引き出しに仕舞ってあるだけだから
人が変わってしまったように見えるけど
愛し愛されたあの日々は
ずっとずっと変わらないから
人は何も持たずに生まれてきて
何も持たずに還っていくのかな
彼方と此方の間の曖昧な世界
待ち合わせはあの橋で
彼方と此方を繋ぐあの橋で
いつか私も行くから待っていてね
【あらすじ】
ゆういちは長崎に住むサラリーマン。
仕事より音楽活動や漫画の執筆に夢中。
父が亡くなり認知症になった母と暮らしている。
日に日に症状が進行していく母。
ゆういちは断腸の思いで施設に入れることを決めるのだった…
母親の介護をベースに織り成す家族の物語を優しく温かい眼差しで描く、笑いと涙のヒューマンドラマ。