それいけ!二代目スケチヨさん -3ページ目

それいけ!二代目スケチヨさん

新しい暮らしが始まります

昨夜の積雪にはほんとに手を焼いた。
同じように手を焼いた皆さんにもお見舞い申し上げたい。

 

関東のとある小高い丘の上に位置するうちのアトリエも、

それはそれは見る見るとスッポリ雪に埋もれてしまった雪だるま

 

普段はただ突っ立ってるだけの木々の枝が、

皆一様にこんもりと弩デカい綿帽子を被り

ちょうど人間の目線の高さまでこうべを垂れていた。

まるで人間に懐いた首長の動物のように、八方からダラリと行く手を阻んだ。

 

見事な綿帽子に見惚れつつも、危なっかしいようで邪魔なようで、

それらをまるで木々にじゃれつかれて困っているかのようにくぐりつつ、

いつだったかクリスマスカードで見たかのような

どちらを向いても見事な雪景色。

アトリエの皆もイソイソとケツポケットからスマホ取り出して、シャッターを何度も切っていた。

 

 

二階に上がって雨戸を開けべランダを見やれば、

ご丁寧に手すりから物干し竿、物干し台の微妙な出っ張り部分まで

余すことなく器用に綿帽子が覆っている。

 

20cmを余裕で越える雪の床が、二部屋分突き抜けの長いベランダ全体に綺麗に敷き詰められており、その見事さたるや左官職人の仕業かと思えるほど正確な平面であった。

 

それを見てさえも、日頃雪の恐ろしさを知らない僕は、

手近な粉雪をせっせと集め小さな雪ダルマを作ろうとし、あまりの指の冷たさにすぐに断念したり、雪ダンゴを握っては目の前の庭のただただ広がる白の中へ、どこへともなく放ったりして、我ながら目的もなくはしゃぐ犬のように思えた犬

 

 

一通り雪を堪能して気が済んで、さてと

一階へ降りんと和室の襖の引き手に指をかけた。

 

スーーと。いつもなら。

いつもならスーッと開く襖にツッカエ棒でもしてあるかのような感覚が指先に伝わった。

 

あれ?今度は指に力を籠めて引くと、

なあんだ。最初ばかり重いだけでスッと開いた。なあんだ。

 

今棲んでるアトリエは、元々その押入や庭の離れから、年季の入った骨董品や、戦時中の軍人さんのモノクロ写真を綴じた古いアルバムが沢山出てくるような古いお宅を、精鋭たちがキレイに掃除したのちに使わせてもらっているという経緯がある。

(事情を話せば長くなるから端折るが、勿論正式な手続きを経てお借りしている物件だ)

 

そのため、あちこちに恐らくは経年の歪みで、

建てつけの微妙に狂ってしまっている部分というのがあるにはあるのだ。

 

でもうちの和室の襖は、いつもは割にスンナリ開け閉め出来ているのにな。

 

 

と、こんな感じでその時は、

少し間を置いて考えないと気づいてもなかった。

 

こういったシチュエーションには慣れていないことと、

僕自身の勘のにぶさも手伝って、すぐに思い至らなかった。

 

 

襖が開かないのは、

雪のせいなのだ。

 

 

屋根の雪の重みが、家全体を歪ませているのだ。

 

 

このお家もベテラン選手、無理はさせられない。

 

途端に可哀相に思えてきたボクは、

急いで雪かき用巨大シャベルを持って二階に戻った。

 

そしてつい今しがたまで感心していたベランダのキレイな雪の平面に勢い良くシャベルを突っ込み、下方の庭へ向かってその“スプーン”で掬った四角いケーキの断片を次々放り捨て始めた。

 

えいえい!重いよね重いよね。

 

でも流石に屋根の雪をどかせる道具までは、用意してなかった。

あくるひのお天道さまに、その仕事を委ねる以外にない。

 

 

翌朝、ボクは早朝6時からの仕事に行かなければならなかった。

 

日頃はチャリンコかっ飛ばして20分といったところだが、

この積雪を見て、まさか自転車で行くわけにもいくまい(昔痛い目にあってる)

職場は、駅にして乗り換え1回、4つ先の駅。

この雪の中を歩いて?一体何時に出なきゃいけない?(昔痛い目にあってる)

 

じゃあ電車は動くのか。

果たして朝から徐行ではなく通常通り動くのか?

交通網の乱れや運休を告げる報道が、

夜通しネットニュースのヘッドラインを賑わせていた。

 

よし、一応電車への希望は捨てずに

最悪は歩いていくしかあるまい。

 

というわけで、アトリエ前の雪かきもすべく、

ボクは3時半に目覚ましをセットした。

 

 

どういう風の吹き回しか、

ボクは一週間ほど前に、この冬の雪対策にと、

雪用のシューズカバーとスノースパイクを購入していたグッ

 

一週間前の自分自身のひょんな思いつきと、

何より思いついて実際に購入に踏み切った自分を褒めてやりたいOK

 

そして寝床でもうひとつ思いついたのだ。

そうだ、杖を使おう!

玄関先の傘立てに、これまた前の住人である軍人さんが晩年に愛用したのであろう杖がいくつも残されていたのを処分せずに置いていたのを思い出した。

三つ四つあったはずだ、なんならスキーのストックに見立てて両手に持って出かけよう!拍手

 

そんなことを考えながら眠気を待っていたら、

なんだか林間学校にでも来ているような妙な童心が芽生えてきた。

 

特別な日にお誂えの道具一式があるだけで、

買ってもらった新しい靴や自転車を朝下ろすのを楽しみに寝る子どものような気分になったのかも知れない。

 

↑↑ 雨天用シューズカバーと雪用スパイク
(ここでAmazonの商品リンク貼ってたらワシも一丁前やな笑)

↑↑ おじいさんの杖。

アトリエの前住人のこのおじいさんとは、前述のアルバムに写真のあった軍人さんの事。

 

うちに資料が残されていたことと、鍵の掛かった郵便受けにたくさんの封書が入ったままになっていたことで、その名前を知ったのだが、

 

実はなんと!

 

ボクとおんなじ名前なのだー!!!

 

 

そないありふれた名前でもないだけに

不思議な縁やなーって思う。

同じ名前のおじいさん、向こうも愛着を感じてくれるかなあ。

 

 

あ、職場にはギリギリになったけど、

これら道具のおかげさま

難なく無事着けましたよ(人’v`*)

おじいさん、いや

ここは愛着を籠めてハート

おじいちゃん、ありがと!(૭ ᐕ)૭

 

さてあてくし、水曜よるから高速深夜バスで

大阪に行く予定やけど、

雪は大丈夫かなーアセアセ

 

不安が拭えないので、ここは童心に薪をくべるため、

明日バスで食べるおやつを買いに行こう(人´∀`*)

えっーと・・・

 

400円までにしよう!(人´∀`*)

 

行ってきます!大阪の人、行くから遊んでね☆彡