くりんくりんくりん | それいけ!二代目スケチヨさん

それいけ!二代目スケチヨさん

新しい暮らしが始まります

ニャオーーーン!ฅ^._.^ฅ 元気? わしスケチヨさんヽ(・・)ノ

 

今週の関東は豪い冷え込むらしいから、気ぃつけやヽ(・・)ノ

 

スケチヨさん週に何度か通勤で朝5時台に川沿いをチャリンコかっとばすけど、

この分やと真冬が思いやられるわ~。どんだけ寒いんやろ。

 

今の時期から既に何枚着こんどんねん!ゆーくらい丸々と着膨れとる。

むしろ10分くらいチャリで走ると暑くて脱ぎたくなってくるぐらい。

 

この冬、雪とか積もったらアトリエ前の坂で死ねるやろなー。

今から足の裏をスタッドレスタイヤ的な肌感に鍛え上げておくべきよね。

 

 

うちのアトリエ自慢の軒先のもみじも、

今日の強い空っ風に飛ばされてずいぶん寂しくなったよ。

 

力尽き舞い落ちたもみじたちによって

玄関先の石段の地も見えぬほど埋め尽くされてた。

 

 

仕事から戻ったスケチヨさんはそんな思わぬレッドカーペットに出迎えられたわけやけど、

 

さくさくと踏み分け入って玄関にたどり着いて半ば厭きれたようにじっとりと振り返り、

 

その量に愕然とするのであった…( -᷅_-᷄ )=3

 

嘆いていても葉っぱは退いてはくれないので、黙黙と掃き集め始める。

 

 

 

一段ごとにみるみるホウキの穂先が重くなった。

 

下方へ向かってサッとひと筆払うたび

ドサドサとなだれを起こすもみじの山。

 

石段の段をもすら越えて、どんどん積もりゆく光景に妙な可笑しみを覚え、

 

ひとりケタケタと高い笑い声を上げながら掃除に勤しんだ。

日本の小中学校では、当たり前のように生徒が教室や校舎、裏庭を掃除する文化が根付いているが(海外ではあまりないらしいよね。清掃業者任せやとか)スケチヨさんの小中学生時代は、よくいる我雑な腕白坊主の例に漏れず、掃除の時間が大っ嫌いな奴だったのだ。

 

今思えばほんとに申し訳なく思われるが、へろへろと気のない感じで雑巾をもてあましたり、ホウキをバットや如意棒にしてほたえたり(大阪弁。ふざけ遊ぶ感じ)、とにかく傍迷惑な掃除サボりの常習、まともにやった記憶など皆無なのだ。

 

掃除の時間が放課後だったりする場合(中三の時にそういう風習があった)

授業はとっくに終わってるのに、なんでまだ残ってないといけないの??と理不尽さを感じ、

1秒でも早く帰りたかった僕チン、コソコソと柱の影から影へと走り移り、

絵に描いたような逃亡者を演じながら、まんまと校門を抜け出していた。

 

でもだいたい上手く抜け出したなーなんて、してやったりの顔をして汗を拭ってると、

学級委員長で長短距離とも学年で断トツで足の速いKくんの姿が猛スピードで後ろに迫ってる事が多かった。毎日目をつけられていたからだ。

 

掃除サボりを見逃さない責任感と生真面目さ、絶対に逃げ切れない運動能力の差。

うっとうしい厄介な奴、、とは恐らく向こうも思っていたことだろう。

 

彼が追ってくる姿の迫力は、今も鮮明に覚えてる。

ターミネーター2に出てくるT-1000のスリルある追走を想起させる真顔と走り方。

それでぐんぐん追ってくるからマジ怖なんよ!!

 

んで走ってきた勢いそのままに乱暴に二の腕だの首根っこをとっ掴まれる。

そして学校の方へ連れられながら何度もグイグイ念を押すように体を押したり引っぱられつつお説教される

「しょっぴかれる」という言葉がこんなに相応しいシーンもないよね。

はなからサボらなきゃいいのにね。アホよね。

 

閑話休題。そんなあほんだらな少年も、大人になれば掃除の良さ大切さに気づく時がきたりするもんなので、クズな人間だって捨てたもんじゃあないよ。

 

市販されてるゴミ袋の中でも最大級の大きさ&強さを誇るアトリエ愛用のゴミ袋をもってして

ほれこの通り、

すぐにいっぱいになっちったよ、あ、これもみじの上から普通の枯葉も入れちゃったから絵的に繋がり悪いやね。でもこの下にもみじギュウギュウよ。え?いっぱいかどうかもこの写真じゃ判りにくい?

 

何度もいっぱいに詰め込んでは上から体重載せて詰め詰めにしたよ。

 

もうサボらないよ!サボった分だけ自分に皺寄せがいくだけやからね(身に染みて学んだ…)

 

 

 

ぎゅうーと空気を絞る度に、ゴミ袋から枯葉と土と湿気の混じった匂いが噴き出す。

 

 

 

「ああー!これ遠足の匂いやあぁー( ◜◡^)♪」

 

 

 

そんなのんきなことをニヤニヤ呟きながら袋をくくる。

 

 

下まで掃き終えた石段をタントンと機嫌よく勢いよく登ってった。

 

 

途中の石段には既にもう、新たな枯葉が散りつもり始めていた。

 

それを見やりながら、

 

又タントンと機嫌よく登って帰った。