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舞台をやっていた頃。
稽古中、演出の要求に満たない時は、同じシーンを徹底的にやり直して応えられるまで絞られた。
お前の一人遊びに付き合いに客は来るんちゃうねん。
お前が客やったら、そんなん見たいんか⁇
お前が見たいと思うものを出せ!
って。
あの時は、すーごくしんどくて悔しくて、演出を逆恨みするくらいやったけど、今ならその意味が多少わかる。
ウケるもの。
それらしく見えるもの。
嫌われないもの。
計算して出したって、薄っぺらなのがすぐバレる。
自分としては、丁寧に相手に合わせて作り上げたつもりのものでも、簡単に忘れ去られる。
ひどい時には、観劇途中にあくびや居眠りされる。
何より、相手は本物がほしい。
自分がこれを見たい!と思ったもの。
自分が目にした情報から想像して、自分が
「欲しい!」
と思った感情を受け取りにくる。
そんなことを思い出した。