福岡、佐賀、長崎を駆け回る税理士の考えた事

福岡、佐賀、長崎を駆け回る税理士の考えた事

44歳。九州で280人規模の税理士事務所を経営しています。経営のノウハウ、お客さんとの出来事、自分の会社のこと、人生のこと、いろいろお話したいと思います。中小企業の経営者の方!頑張っていきましょうね!!!

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税理士はたしかに国家資格で、公正・中立な立場で、正しい納税に貢献する事が求められています。

しかし、一方で税理士はビジネスでして、クライアントの要望に応えることが求められています

先日、ある企業(クライアントではない)で不可解な別表加算を見つけました。別表加算とは、要するに経費否認のことで、その分税金を払っていたわけです。その額約5000万円!

聞けば、きちんと調べれば大半は判明するようでした。要するに、

・税理士が原票の調査を手抜きした
・更正の請求だと税務調査になるのでやりたくない
  
という事です。

ビジネスは、こんな事ではいけないのです。


一体誰からお金を頂いているのか?
と思わずにはいられませんでした。
私は決して優れた資質を持つ経営者ではありません。

志望校にはことごとく落ちましたし、大学時代はバイトとスキーに明け暮れ、27歳までブラブラしてました。

同じ税理士業界で、私より才能溢れる人は山ほどいると思います。

そんな非才な私でも、お陰様でなんとか会社は続いています。

では毎年波風なく、順調だったかと言うと、むしろ逆で、ピンチの連続です。

「今度こそヤバイ…」と思ったことは数知れず、今も少なからず思ってます。


ではピンチをどうやって克服するのか?と言うと、自分に負荷をかけて、山ほど仕事を入れるのです。夜も、土日も関係なく。

昭和のプロ野球選手は、スランプになるとひたすら素振りして、自分を疲労させて、効率よくバットを振るように訓練したと聞いたことがありますが、全く同じです。

で、必死でもがいていると、どういうわけか突破口が開けるのです。これは経験則であって、まあまあ当たる占いです。

ひとつ付け加えるとすれば、
「全く新しくはないが、自分の実力でできるか、できないか微妙なラインの仕事」

をやる事で、突破口が開ける事が多いように思います。

本にあるような〇〇thinking や〇〇メソッドなどで、格好良くビジネスのアイディアが湧いてくることは、私の場合は残念ながらなかったです

困ったら動き回る

私はコレです。






結局のところ、企業の業績は経営者でほぼ100%決まるのだと最近つくづく思います

もちろん、スタッフ、幹部の頑張りあってこそなんですが、そのスタッフや幹部が頑張るか否かは、やはり経営者の姿勢次第です。

最近OODA LOOPという、小難しい本を読んでますが、要約すれば、

・経営者は特権意識を出来るだけ無くしなさい
・経営者は必死で考え、率先して働きなさい
・経営はスピードこそが命です
・経営者は後ろに隠れず、前線に出なさい
・コストカットに目が向いたら組織はダメになります

という事です。

ダメになる会社を観察していると、往々にして、
 
・同族の役員給が意味もなく高い (特権意識)
・トップがボランティアなどに傾倒して、働かない
・トップがコストカットばかり考えている
・トップが顧客のところに行かない(前線に出ない)
・スタッフの動きに統一感がない (スピードがない)

だいたいこの全て、あるいはどれか複数に当てはまります

社長もスタッフも全員が前向きに、懸命に働いて、なお倒産する…というのは、かなり稀です。

そういう意味でも、経営はトップの働く姿勢次第だと思います。


2月13日夕方に急遽、法人の生命保険に関する通達改正の知らせがあり、今まで節税(特に事業承継対策)によく使っていた保険がほとんど販売停止となりました。

新しい通達は、解約返戻率によって経費になる率が変化するというもので、今まで100%経費になっていたものが、20%程度しか経費になりません。この辺りはパブリックコメントでご覧になってください。

ところで、2月13日に国税庁から通達があってから、10日間ほど販売を続けた会社が数社ありました。この時、顧客に遡及リスク(過去の契約に遡って改正するリスク)を含めて情報提供した税理士と、そうでない税理士がいます。

前者は
・顧客のメリットを最大限に引き出す
後者は
・顧客のリスクを抑える

これは普段の経営姿勢がでます。もちろん、そうした情報を知らなかった税理士も多かったことでしょうね。

どちらが良いかは経営者の好みとなりますが、経営的判断を下すのはあくまで経営者です。
リスクを勝手に判断して、情報提供しないのは、私なら納得がいかないところです。

そして、リスクを取らないと利益は無い
今回はまさにそういう局面でした。

※結果的に言えば遡及はない模様ですし、弊社は遡及に影響されないものを中心に情報提供しました。




よく雑誌などの取材で聞かれます。

「どうやったら300人規模の税理士事務所を作れるんですか?最初から狙ってたんですか?」

答えは、
「わからない。狙ってもいない。気がついたら大きくなってた」

です。

そりゃ、経営していく上で、縮小よりは拡大が好きですよ。

でも、若い頃から計画して、拡大してきたわけではないです。そんなに計画的なら、もっと巨大な事務所になってたかもしれませんね。

残念ながら、それほどの経営的な才能は私にはないです。

出会ったお客様の要望を叶えるために試行錯誤して来て、
すると色々な人財が必要で、
人財揃えるにはお金が必要で、
結果として大きくなった…

という感じですね。

同い年のイチローではないですが、全てはヒット1本… つまり、日常の延長にあるんだと思います。

今までも、これからも、 です







少し前に、ある会社のセミナーに参加したんですが、そこの会社の社長は70歳を超えてました。

迫力もあり、バリバリの現役です。

で、40代、30代のスタッフがいるのですが、70歳の社長が自ら講師してました。

色々意見があるのは承知してますが、私の感想は、

「若手で任せられる人がいないのかな?」

という事です。

この社長がいなくなったら、この会社は大丈夫なのか?と他人事ながら心配になりました。

業態にもよるでしょうが、60歳超えたら、前線に出るよりも次の世代の教育に力を入れるべきだと思います。

逆に言えば、バリバリやるのが格好良い時期は限られているので、今頑張らねば! と思いました。
ある記事で、平成元年ごろにワープロを売っていたメーカー各社にインタビューしたところ、

・ワープロはパソコンを凌駕して生き残る
・ワープロはパソコンと共存する

という意見が大半でした。答えていたのはソニーや東芝など、後にパソコンを販売したメーカーの社員達です。

この意見はその後5年間は当たります。

が、Windows95の出現によってパソコンとインターネットが身近になり、事実上文字を打つしかできないワープロは消えて行きました。

私の記憶では、インターネットできるワープロというのもありましたが、買った人はかなり少数でしょう

もっとも、そのパソコンもスマホに駆逐されつつありますが。

時代は変わります
専門家は自分に都合の良い予測しかしません

頼れるのは、時代に合わせることの出来る自分だけです

5年ほど前から、新規のご契約の際に、他の税理士事務所とコンペになる事が多いです。

もちろん、勝つこともあれば、負けることもあります。
そうですねぇ…、私の勝率は70%くらいですかねぇ。
私より部長の浦郷や鈴木の方が強かったりします。

企業の側からすると、このコンペは必ずした方が良いと思います。
銀行や知人など、誰かの紹介だけだと、わからないことが多過ぎるからです。

では、コンペで何を確認すれば良いか?

1番は経営者の方針と会うか?です。

例えば、歯科医院なら、

・今の収入でセレックを買おうと思いますがどう思いますか?

となどと聞いてみれば良いのです。

ここでセレックがわからないようなら、専門性の観点は期待薄です。

その設備の内容を聞かずに資金繰りの観点から反対する税理士は、保守的ですから、アグレッシブな先生には合わないでしょうし、まぁ、一言で言えばダメ税理士です。

投資戦略を先生に聞いた上で、購入の是非を見極めようとするなら、良い経営参謀になる可能性があります。

さらに資金捻出の方法までアドバイスできれば最高でしょうか。









前回、医師でも85才で預金が底をつくと言いましたが、もし子供が私立の医学部などに行こうものならさらに7年ほど早く預金がなくなるシミュレーション結果でした。

てはどうするか?

一つは働く期間を長くすることです。
しかし、商工リサーチの調査によると、70才を超えて黒字を出す経営者は30代の半分ほどしかいません。
若い方が経営者としての結果を出しているのです。

よって、50代で後継者を作り、60代でトップから引退して退職金を受け取り、その後は指導的な立場となり、年金的な報酬(例えば配当)をもらうスタイルを意識して構築してはと思います。いつまでも社長をしていると、会社が傾き、一生お金が持たない確率が上がります。

また、節税も大事です。

例の内科医の場合で計算すると、医療法人を作って、所得の一部をを退職金に回すことで、6000万円生涯所得が上がります。生命保険と退職金の組み合わせは利用したもの勝ちです。

あと運用ですね。

これは一言で言えば、日本の最大手の証券会社と直接付き合わないようにすることです。かれらは会社の方針でピークを過ぎた商品ばかり持ってきます。いわゆるIFAを介することで随分結果が変わります。

私の周りには年率10%(複利)以上で運用している人は少なからずいます。運用はプロに任せることをお勧めします。