11月のFM湘南放送「すかっとスカぴあ」はスカぴあメンバーの平田真希子がお届けします。

私は在外ですので、いつも番組の収録は一か月分まとめて
スカイプで鈴木初音さんに収録していただいています。
お互いスケジュールが結構詰まっていて、
計1時間のトークの収録の時間を見つけるのが結構大変。
さらに時差の問題があります。
私の朝は日本の夜。
今日は私の朝7時半、初音さんの夜9時半に収録が始まりました。

第一週目に当たる11月2日分の放送のテーマは、
色々な私の友達が最近続々と出版している本の中から特に音楽に関する2冊を取り上げました。

まず最初はハワイ大学でAmerican Studiesの教授をなさっていて、
日本語での著書・出版も多い、吉原真里さんが最近出版した
「『アジア人』はいかにしてクラシック音楽家になったのか―人種・ジェンダー・文化・資本」と言う本。
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E4%BA%BA%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E5%AE%B6%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-%E2%94%80%E2%94%80%E4%BA%BA%E7%A8%AE%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E6%96%87%E5%8C%96%E8%B3%87%E6%9C%AC-%E5%90%89%E5%8E%9F%E7%9C%9F%E9%87%8C/dp/4903951707
この本は2007年に英語で出版となった
「Musicians from a Different Shore - Asians and Asian Americans in Classical Music」を著者自らが日本語訳して、先週出版となった本です。
2004年にこの本のリサーチのために真里さんは大学からサバティカルを取って1年間NYに住みました。
その際、私は最初真里さんのインタビューの対象として、
そしてそれをきっかけに急速な友情が芽生えて、真里さんのピアノのレッスンまでさせていただきました。
索引には私の名前の下にページ数が沢山!
インタビューされたのは2004年ですから今からほぼ10年前。
その時の自分の言葉が印刷されるのは、何だか不思議です。
その時真里さんが弾いていた思い出の曲から二曲。
バーバーのためらいがちなタンゴと、ワルツを今回は選曲しました。

それから2011年の出版になりますが、私の修士時代の友達、福中琴子さんが出版された
「音楽、未知への旅 ―『Music from Japan音楽祭』クロニクル」についても触れました。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%80%81%E6%9C%AA%E7%9F%A5%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%97%85
この本はNYにあるNPO、Music from Japanと言う
日本人が作曲した音楽を、非・日本人に演奏してもらい、NYの聴衆に聞いてもらおうと言う
壮大な文化交流のNPOの30年をつづった本です。
序章の一番最初に私がバーン!と出てきます。
そこのところが「日本人として西洋音楽を専門とする事」の問題の革新の一部を
上手くあらわしていると思ったので、朗読させていただきました。
選んだ曲は琴子さんと私の会話のきっかけとなった
シューベルトのソナタ16番を、私のCDからの録音にしました。


スカぴあの仲間もそうですが、私は本当に素晴らしい友達に恵まれています。
感謝。
土曜日の放送、お楽しみに!