おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。

昨日は『人生を変えるコミュニケーションで得られたもの』をお届けしましたが、本日のテーマは、「巻き込まれトラブルを、自分の経験値に変える」です。

皆さんは、「人の仕事のミスをカバーした」経験はありますでしょうか?

 

これは以前私が営業時代に体験したことなのですが、先輩が担当していたあるプロジェクトがあり、その案件においてトラブルが発生しました。そのトラブルが原因で取引先から怒りを買い、先方の担当者は、私が所属していた会社に現場担当者の変更を要求してきたのです。

当時の私の上司は、そのプロジェクトの担当者を先輩から私に変更することを決定しました。私は先輩からの引継ぎもそこそこに、取引先との打合せや発生したトラブルのリカバリー作業に追われることになったのです。

 

それまで先輩の担当案件にジョインしての共働や、ゼロベースからのプロジェクトしか担当したことがなかった私は、初めて「マイナスからのスタート」を体験しました。それは今までに体験したどの案件よりも辛く、しんどい作業でした。

 

 

中でも一番大変だったのは、「なぜ自分がこの案件を担当しなければいけないのか」という思いをずっと持ちながらやっていたことです。何をしていても、その言葉が頭から離れることはありませんでした。

それでもプロジェクトを進めなければなりません。この案件を請けた会社の担当者として、こじれてしまった取引先担当者との関係を解きほぐし、トラブルのリカバリー作業を続けました。この対応を数ヶ月続けていくうちに、ようやく終わらせることができたのです。ですがその時には、取引先の担当者から感謝されることはなく、上司から労いの言葉をかけられることもありませんでした。
 

会社員である以上、任された仕事を全うする責任があります。その仕事は質の良いものばかりではなく、時にはこういったトラブル案件と向き合わなければならない時もある。

 

それをやり切った結果自分の中に残ったのは、今後同じようなトラブルを自分が起こさないためにはどうすれば良いか、という反面教師にするための経験値でした。

 

 

本日のコミュニケーション処方箋:トラブルに巻き込まれることはある。もし遭遇したら、自分をレベルアップさせるための試練だと思って取り組んでみよう


今日はこのへんで失礼いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!