おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。
昨日は『苦手な人とのやり取りに、周りの力を利用する』をお届けしましたが、本日のテーマは、「人生を変えるコミュニケーションで得られたもの」です。
突然ですが、「人生を変えるコミュニケーション」というものに出会ったことはありますでしょうか?私には、以前そう思える出来事がありました。
昨日のブログでも書いたように、私は新入社員時代、中堅広告代理店のメディア担当として配属されました。ですが約その2年後に営業に異動になります。そのきっかけとなったのが、「社長とのコミュニケーション」でした。
私がいつものように社内営業をするため、営業フロアに向かうエレベーターに乗ると、偶然そこには社長と秘書が乗っていました。開口一番、社長から
「お前は誰だ?」
と聞かれたので、私は緊張しながら名乗ると、次に何の仕事をしているのか?と聞かれました。自分が担当していたメディア名を告げると、
「そうか。でもあそこは売上が少ないから大変だろう。」
と言われました。それに対して私は、
「はい。今は売上が少ないのですが、近い将来もっと増やせるよう頑張ります。失礼します。」
と言ってエレベーターを降りました。降りると緊張からどっと疲れが襲ってきたのをよく覚えています。
その数週間後、私の内線電話が鳴りました。かけてきたのは社長秘書でした。
「社長が話があるとおっしゃっているので来てください。」
と言われ、初めて社長室に向かいました。重厚なカーペットが敷いてある社長室然とした部屋に通されると、目の前に社長が座っていました。
お前は今日から、営業だ。
私は直立不動のまま、この言葉を聞きました。
こうして、人生初の異動を経験することになります。営業に異動してからの日々は、また別の機会に書いていきたいと思いますが、今思い返しても社会人生活の中で最も忙しく、大変な日々でした。
ですが同時に、ビジネスマンとしての今の私のベースを形成しているといっても過言ではないと言えるくらい、様々な経験を積ませてもらいました。
その時の私には挑戦する以外の選択肢はなかったのですが、新しい環境に思い切って飛び込んだ結果、得たものは大きかったです。もし断って転職していたらまったく違う人生を生きていた訳ですが、もしその時に戻って選択をやり直す機会を与えられたとしても、きっとまた同じ道を選ぶでしょう。
本日のコミュニケーション処方箋:ひとつのコミュニケーションが、人生を変えることもある。ロングショットで見れば、与えられたステージで得られるものは必ずある
今日はこのへんで失礼いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!