おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。
昨日は『プライドが高い人とのコミュニケーション』をお届けしましたが、本日のテーマは『苦手なことを助けてもらうコミュニケーション』です。
私の元部下にR君という人がいたのですが、彼は性格的に「細かい仕事」がとても苦手なタイプの人でした。他の人からの頼まれごとを忘れる、月末の請求処理の時に数字を間違えるなど、誰かに迷惑をかけることが度々ありました。
そうなると迷惑をかけられる側の人たちは当然反発します。頼まれごとを忘れられた人は周りの人たちにA君の文句を言い、経理担当者からは、請求処理の際にR君の担当パートの数字は直接回させるのではなく、私が必ずチェックした上で回すフローに変更するよう要求されたりもしました。
ですがR君には特技がありました。それは「新しい領域にチャレンジすること」です。自分が元々担当していた領域に加えて、担当外のことをやる必要性に迫られた時、彼は積極的に手を挙げて挑戦しました。むしろ将来のためにと、必要性に迫られる前に自ら動いて先回りすることもあったほどです。
周りの人たちもだんだんR君の特徴を理解してきて、自然と彼が苦手なことはあまり頼まないようになり、得意なことをやる時間が増えていくようになりました。
会社・組織内におけるチームプレーの範囲においては、ある程度各人が担当する仕事を分担することができます。その人にお願いするのが効率的でないと分かった段階で、それを軌道修正することは当然ありますが、こういった自然の流れで変わっていった結果、上手くいくケースもあるのだということを学んだ出来事でした。
本日のコミュニケーション処方箋:苦手なことをカバーしてもらうためには、自分の得意なことをやり、それを周りの人たちに認めてもらうというやり方もある
今日はこのへんで失礼いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。