おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。
昨日は『加算法から始めるコミュニケーション』をお届けしましたが、本日のテーマは『プライドが高い人とのコミュニケーション』です。
皆さんの身近なところにもそういった方がいるかもしれませんが、以前同じ部署にいた同僚に、私から見て「プライドが高いタイプの人だな」と感じた人がいました。その人は転職組だったのですが、前職でマネージャーをしていたところ、転職によって現場担当になったため、部下がいない状況になりました。
会社における人とのやり取りは、当人同士の相性と、立場・肩書きの相関関係によって決まってくると私は思っているのですが、その人とは相性もあまり良くなく、立場もフラットだったため、私は「仕事がやりずらいだろうな」という印象を持っていました。
ある時、その人と一緒になって同じプロジェクトを担当することになったのですが、やはりその人自身の特性と、前職のマネージャーという肩書きとの掛け合わせで、私のことをコントロールしにかかってきました。仕事の分担をその人が決め、得意領域以外のところを私に担当するようにやんわりと仕向けてきたのです。
プロジェクトの成功を考えると、私はその時に受け入れる以外の選択肢がありませんでした。そのような状況で取り組んでいたせいか、そのプロジェクトはトラブル続きで回らなくなり、収拾がつかない状態で頓挫してしまいました。
この失敗を経て、この人と同じ立ち位置にいて仕事をすると失敗を招く確率が上がる、離れた方が良さそうだと感じていたところ、会社もそれを察知したのか、私が部署を変わることになり、その後その人と一緒に仕事をする機会はなくなりました。
ここからの学びは、直属の上司に対する働きかけをもっとうまくすべきだった、ということです。やりづらいと感じていた時にそのまま我慢して続けていても、失敗を招く確率が高まる一方です。こういった時には相談と称し、半分愚痴になってしまっても良いので、相談してみると良いでしょう。
その人自身を変えるのは難しいかもしれませんが、私のケースでいくと仕事の役割分担を決められてしまったのが原因だったため、そこに介入してもらうだけで結果が大分変わっていただろうと、今は思います。
本日のコミュニケーション処方箋:プライドが高い人を相手にするのが得意な人はうまくやる。苦手な人はすぐに上司に相談して、調整を仰ごう
今日はこのへんで失礼いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。