おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。

昨日は『人に厳しいコミュニケーション』をお届けしましたが、本日のテーマは『自分の型を貫くコミュニケーション』です。

以前の私の上司に、個性的なキャラクターの人がいました。どんな内容の仕事の話が来たとしても、すべて「自分の得意領域」の話に持っていってしまう能力のある人です。

その人は企画力に優れていて、常にいくつかのストックを持っています。仕事の依頼が来た際に、頭の中にあるストックを棚卸し、瞬時に相手に対して打ち返します。内容がどうかというよりも、自分の「型」に対するブレや迷いが一切ないため、その場で相手に付け入るスキを与えない印象がありました。

そしてその人の仕事のアウトプットには、「色」があります。「声も大きい」人だったので、周りに対して「●●の仕事だよね」と認知させるのがとても上手でした。

日本人は、という括りが正しいか分かりませんが、謙虚さを美徳とし、あまり「自分がやった」ということをアピールするのが良しとされない空気感を、その人は突破していたように思えます。声高に「自分がやった」ということを主張するのです。

もちろん、このようなやり方に対して異を唱える人たちも沢山いました。それでもその人は「自分のやり方を認めてくれる人がいたら、その人たちとやっていけばいい」と、意に介しません。

その上司は私に対して事あるごとに、「自分のように型を持って仕事をするべきだ」ということを言ってきました。こういうやり方もあるのかということを学びつつ、自分の型を持った上で、さらにその時の事情・状況に応じて「可変」できるようにするのが理想ではないかなと、今は思います。

 

本日のコミュニケーション処方箋:まず自分の型を持ち、次にそれを「動かす」というやり方を模索してみる


今日はこのへんで失礼いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。