おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。

昨日は『プロフェッショナルとしてのコミュニケーション』をお届けしましたが、本日のテーマは『人に任せるコミュニケーション』です。

皆さんは仕事において、上司や先輩から「(仕事や案件を)丸投げされた」と感じた経験はありますでしょうか?それによって辛い思いをした経験が私にもあるのですが、今日はそれによって最終的に少しだけ得をした、というお話です。

私が関わっていたある化粧品会社の広告活動の一環として、かなり大きな新商品発表のイベントを行うことになりました。一緒に担当していた先輩がいたのですが、別のことにかかりっきりになってしまい、なぜか私がほぼ一人で担当をする流れになってしまいました。

通常イベントの仕事には役割分担があり、クライアントさんと向き合う営業、イベント全体を統括するプロデューサーの役割などを広告会社が担い、イベント運用を専門とする協力会社さんと一緒になって取り組むのですが、当時転職して間もない経験が浅かった私が、広告会社の営業とプロデューサーという二つの役割を、一手に引き受けることになってしまったのです。

結果クライアントさんの要望に応えつつ、協力会社さんへのディレクションを行い、なおかつイベント全体のプロデュース業務もこなさなければならなくなるという、完全にキャパシティーを超えた状態での業務が数ヶ月続きました。

這う這うの体で何とか準備を終え、ホテルでの発表会を無事終えた後、私はしばらく精魂尽き果てた状態だったのですが、その数日後、イベントを「丸投げ」してきた先輩から、突然数万円もする高級なスニーカーをプレゼントされました。私がスニーカーが好きなことを知っていて、サプライズで用意してくれたのです。

モノとして大好きなものをもらったことももちろん嬉しかったのですが、この経験を通じて、自分なりに一生懸命頑張った結果、先輩やクライアントさん達に認めてもらえたという事実が、何よりも心に刻まれています。

余談ですが、この出来事から数年経った今でも、この時にもらったスニーカーは大事に履いています。

 

本日のコミュニケーション処方箋:仕事を丸投げされたと捉えるより、任されたと思ってやった方が、(結果的に)得るものは大きい



今日はこのへんで失礼いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。