おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。
昨日は『意図的に怒るコミュニケーション』をお届けしましたが、本日のテーマは『分け隔てない謙虚なコミュニケーション』です。
これは私の同僚だった女性の話なのですが、彼女は数人の事務局的な組織を束ねる役割で、その組織には社員だけでなく、派遣社員の人も含まれていました。さらに別部署の仕事も兼務していたため、会議出席のため離席している時間も多く、多忙な日々を送っていました。
なので席に戻ってくると、彼女の部下たちから離席中に入ってきた問い合わせ内容の上申や判断をもらいたいことの確認などが一斉に集まってきます。中には急ぎではなさそうな、世間話に近いような内容も含まれているのですが、彼女は自分の仕事を脇に置いて、丁寧かつ真摯にひとつずつ対応していました。
そうなると脇に置いておいた仕事が残るので、部下たちが帰った後も彼女は残務をこなさざるを得なくなります。その対価として、部下たちからの信頼を得て、それが会社からの高評価にもつながるというサイクルを形成していました。
謙虚な姿勢を貫くことで、周りからの信頼を獲得していく。そのために自分をすり減らしてでも取り組むという姿勢から、人間としての芯の強さを学ぶことができました。ただ「すり減らしている」ので、その自分へのエネルギーの補充をプライベートできちんと行ってあげることを忘れないようにしたいところです(彼女は音楽フェスなどの趣味で発散していたようです)
本日のコミュニケーション処方箋:謙虚な姿勢を貫くことが、周りからの信頼獲得につながる
今日はこのへんで失礼いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。