おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。

昨日は『不必要なことを話さないコミュニケーション』をお届けしましたが、本日のテーマは『言われたことだけをやらない新人』です。

あるクライアント案件の提案業務に携わっていた時、入社1年目の新人さん(当時の私が所属していた部署とは別のところに配属された人)と仕事をする機会がありました。まだ部署に配属されて日が浅いため、基本的には先輩の指示を受けて仕事をこなしていきます。

提案日が近づいてきて、仕事が佳境に入ってきたある時、資料の仕上げに向けてプロジェクトメンバー間で役割分担をして進めようということになりました。その際、先輩が新人さんにもタスクを割り振り、作業指示をしました。

数日後、メンバーがそれぞれの担当パートを持ち寄ったのですが、新人さんは時間がない中、自分が言われた担当分だけでなく、さらにプラスアルファの作業もこなして持ってきたのです。しかも両方ともにもの凄くクオリティが高かったため、その出来事の後、メンバー全員の新人さんを見る目が一変しました。

言われたことに対して一生懸命取り組むのは、仕事をしていく上である意味当然のことですが、それが上司や周りの人から一定水準を超えていると判断されるかどうかはまた別の問題です。そこを超えた上で、さらに別の仕事もこなし、しかもそちらも高い評価を受ける。これを継続していけると、新人が皆横並びでスタートしたところから、突出した評価を得ることにつながります。

後日談ですが、当時新人さんだった彼のSNS投稿からは、その後の活躍ぶりを知らせる投稿がたまにフィードに流れてきます。それを見るたびに自分も頑張らなければ、と身の引き締まる思いが涌き上がってくるのです。


本日のコミュニケーション処方箋:仕事には言われたことをこなす、期待を超える、突き抜けてやる、という選択肢がある

 

今日はこのへんで失礼いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。