おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。
昨日は『「大言壮語」が得意な人』をお届けしましたが、本日のテーマは『「厳しい先輩」とのコミュニケーション』です。
皆さんは、どのようなコミュニケーションを取られた時に、「この人厳しいな」と感じますでしょうか?ふるまい、態度、言動など、その基準・程度は人それぞれだと思いますが、今回は私がある先輩とのコミュニケーションを通して感じた厳しさと、その出来事から学んだことについて少しお話させて頂きます。
ある会社に入社した時に、指導係としてついて頂いた先輩と一緒に行動させてもらっていた時期がありました。転職したばかりで右も左も分からなかった私に対して、先輩は社内のこと、仕事のことについて、とても丁寧に教えてくださいました。
そんな先輩の期待に応えようと、私も分からないなりに必死になって取り組んでいたのですが、ある日、その厳しさを感じた出来事がありました。
私に先輩から課されていたある仕事のタスクがあったのですが、不慣れだったので時間がかかり、夜遅くまで取り組んで期日ギリギリに提出しました。夜遅くに提出したので、フィードバックは翌日以降かなと思っていたところ、割とすぐに返信がきました。
その返信に書かれていた内容は「クオリティが低すぎて全く使えない」とったかなり手厳しいもので、文章の最後には「メール容量のムダ」といったことまで書かれていました。
当時は正直かなりショックを受けました。こちらにも書かれていますが、「パワハラ」と「厳しい指導」は表裏一体であると感じます。その上司や先輩がどのような意図をもって指導したとしても、10人のうち1人が「パワハラだ」と声を上げれば、その人が糾弾されてしまう世の中になってきています。
そのような状況下で、上司も部下のためを思って、という理由だけでストレートに指導することが難しいというジレンマを抱えてながらコミュニケーションを図っている。そんな思いを部下の方からも汲み取って、「言われている以上のことを考慮すべきかもしれない」という気持ちに行き着くことができれば、もうワンステップ上の成長につなげることができると思います。
今になって振り返ってみると、先輩は私を窮地に追い込んでパフォーマンスを上げよう、という親心で言ってくれた「厳しい指導」だったのだと受け止めることができます。
本日のコミュニケーション処方箋:厳しいことを言われたら、その言葉の先にある意図を探ってみよう
今日はこのへんで失礼いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。