おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。

昨日は『神経質な上司が教えてくれたこと』をお届けしましたが、本日のテーマは『指摘が細かいことの裏返し』です。


あなたの先輩や同僚に、細かいことに対していちいち指摘してくるタイプの人はいますでしょうか?以前私の上司に典型的にそういうタイプの人がいて、特に資料作成の時にものすごくそれを発揮、微に入り細を穿つ を地で行く人でした。


当時同じプロジェクトを担当していた際、クライアントへの提案資料作成時には、毎回その上司にチェックをしてもらわなければなりません。この手のタイプの人は自分に妥協を許さないので、もちろん人に対してもその目線でチェックを行います。

私は資料作成が苦手だったため、毎回のようにダメ出しを食らいました。そのうちだんだん提出するのが憂鬱になってきて、最終的にはその言われ方や上司の態度に腹が立ち、オフィスの中で言い合いに発展してしまったことがありました。


その時はとにかく腹が立っていたため冷静になれなかったのですが、後で振り返ってみると、その人の偏屈なこだわり、それによって膨大な時間を使わされたという捉え方をしてしまっていたが、その上司のクライアントに対する思い、良いものを作りたいという気持ちの表れだったと考えられなくもないな、という気持ちに変化してきました。

 

自分の中にそういう気持ちが足りなかったのかも、と思うと受け容れられたので、後日上司に謝罪し、資料も作り直し、上司のOKをもらえて無事クライアントへの提案に漕ぎつけることができました。

提案事なので、目先のゴールはその提案をお買い上げ頂くことなのですが、その先にある案件の成功、またその先にある指名受注といったところまでを見据えて、指摘してくれていたのだと思います。先を見据えることの大切さを学ばせてもらった出来事でした。

 

本日のコミュニケーション処方箋:細部へのこだわりが、未来の成功につながる
 

 

今日はこのへんで失礼いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。