おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。

昨日は『職場であなたの好感度をアップさせる「耳の傾け方」とは?』をお届けしましたが、本日のテーマは『人に「伝わる」ということ。』です。

あなたは、日々の何気ない会話の中で何を意識していますでしょうか?

会話を通して相手に伝わる情報にはさまざまなものがあります。例えば職場だと、朝の挨拶、世間話、仕事の依頼など、挙げればきりがありません。
では、これを伝えようとしている発信者のあなたは、受信者の相手に対して、何か意志・意図を明確に持ちながら話していますか?ほとんどの場面において、無意識で言葉を発しているのではないでしょうか?

同じように相手も無意識で言葉を受け取っているのですが、その時には必ず何かしらの「バイアス」がかかっています。今までの関係性や、それによって抱いている感情とともに、あなたが発した言葉が相手に届くのです。こちらのリンク先に私の考えと近い内容が記載されていましたので、一部抜粋させていただきます。

たとえば部下が「○○しようかと思うんですが」と相談に来たとします。そこで上司は自分の過去の経験などから「それはダメだ」「それはいいだろう」などと評価・判断を返すことが多いですよね。これは部下の発した言葉を聞いて思い出された自分の記憶に「意識の矢印」が向いている状態です。

私は以前、業務時間中に職場で当時の上司と言い合いになったことがあるのですが、上記のコメントを読んだ際にまず思い出されたのはその時のことです。上司はそれまでの私との関係性におけるバイアスがかかった状態で私の話を聞き、それを経て返ってきた言葉に対して、私も同様にバイアスをかけながら受け取った。その結果が言い合いに発展した、ということなのだと。

言い合いまで発展するケースは稀かもしれませんが、自分が何かを伝えようとした時に、相手から期待していたようなリアクションが返ってこなかったり、肯定を求めていたのに否定されてしまった、といった経験は少なからずあると思います。こういった場面に遭遇した際には、それまでの相手との関係性を振り返りながら、相手に「伝える」ことに意識を向けて会話を始めてみてください。いきなり望む結果を得られなかったとしても、一歩ずつ前進していることが実感できるはずです。


 

本日のコミュニケーション処方箋:相手に「伝わる」ためには、自分ではなく相手に意識を向けてコミュニケーションを始めよう。


 

今日はこのへんで失礼いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。