おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。
昨日は『部下は上司を選べない』をお届けしましたが、
本日のテーマは『上司チェンジに挑んだ結果』です。
いきなり矛盾するような出だしですが、、
以前私が広告代理店勤務時代に所属していた部署の部長は、
クライアントからの評判はとても良いのですが、社内の人たちからの
評判がすこぶる悪い、典型的な裏表のある人でした。
当時20代中盤だった私は、仕事もひと通り覚えた頃で、人数もあまり多くない
会社だったため、「任された案件を一人で回すこと」に楽しさを見出し始めていました。
そんな私の仕事ぶりが気に入らない上司は、理由を見つけては説教をしてくるように
なりました。はじめはひと言レベルだったのが、気が付くと夕方から終電を超えるまで、
同じ話を何度も繰り返し言われるような状況に陥っていました。
(私だけでなく、私の先輩も一緒になってただひたすら説教を聞かされていました)
Googleは、効果的なチームに必要なものの一番目に、心理的安全性を挙げています。
この時にはもちろんこの言葉を知らなかったのですが、状態としてはまさに「心理的安全性」が
確保されていない状況で、何をやっても、何を言っても否定されるといった具合でした。
この状況を打破するために私が選んだ行動は、「さらに上の上司(局長)に異動を直訴する」でした。
勇気を振り絞ってほぼ初めての会話で局長を食事に誘い出し、その席で現状を伝えると、
なんと局長はその場で異動を前向きに検討し始めてくれました。管轄部署の業務状況・
人数バランスを考慮するとこの部署が候補として挙げられるが、クライアントからの要求が
高く、仕事のハードルは上がると思うがどうか、と問われた私は、その場で「大丈夫です」と即答しました。
結果数週間後に異動が叶い、移動先の部署での仕事は想像通りハードだったものの、
先に挙げた心理的安全性が確保された状態で、チーム内で自分のパフォーマンスを発揮して
取り組むことができたかなと感じています(会社を退職するまでその部署で働き続けることができました)
本日のコミュニケーション処方箋:心理的安全性の確保が最優先。もしされていないと感じたら、環境を変えるための一歩を踏み出そう
今日はこのへんで失礼いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。