はじめまして。コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。
 

私は他人とのコミュニケーションを通じて傷を負ってしまった方を「治療」するため、「コミュニケーション・ドクター」として活動しています。本ブログでは他人とのコミュニケーション、中でも「職場での人間関係」を中心に今後お届けしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

本日のテーマは、『部下は上司を選べない』です。

 

「上司とソリが合わないけど、部下だから上手くやらなくちゃいけない」といったシチュエーションに、サラリーマンの方であれば一度や二度は遭遇されたことがあるかと思います。

 

人間関係はとにかく複雑です。経験したことがある方は実感値として持っているかと思いますが、「この人とは合わない」という上司との出会いは非常に多いです。「合わない上司」が現れた時、多くの人はその時点で深いコミュニケーションを取るのをあきらめてしまいがちです。

 

ここが、「上司と上手くやれる人」と「そうでない人」との差を分ける大きなポイントになります。

上司と上手くやれる人は、果たして自分を捨てて上司に迎合しているから上手くいっているのでしょうか?


 

私が新卒で入った会社で、最初に上司になった人から言われた言葉で印象的だったのが、

「部下は上司を選べない。だが、上司も部下を選べない」

というひと言です。社会人になりたてで、右も左もわからなかった私がその時に思ったのは、「この部署に配属され、この上司の下で働くことになったのは何かの縁だから、とりあえずやってみよう。」ということでした。

今になってこの時の言葉を振り返ると、置かれている状況は上司も部下もある意味同じで、「この人とは合わない」という感情は、ひょっとしたら一方通行ではなく、お互いがそう思っている可能性もあるのではないか、ということです。
 

そこに考えが及んだ場合は、「相手も自分と合わないと思っている可能性がある。では、どのように歩み寄れば上手くいくだろうか」という前に進む発想が生まれてきます。合わないと思って立ち止まっているよりは、上手くいく可能性が格段に上がると思いませんか?

 


本日のコミュニケーション処方箋:

もし「この人とは上手くやっていけそうもない」という人と出会ったら、まずは「向こうもそう思っているかもしれない」と仮定して、歩み寄る方法を模索してみる


 

今日はこのへんで失礼いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。