今回の特別展で興味深い点は、1874年の《サロン展》と《印象派独立展》の両方を同時に見比べられる点です。



ここからはサロンで展示された作品の部屋に向かいました。

大きな声では言えませんが実は私は印象派の絵はあまり好きではありません。

(蛇足ですが私にとって絵画の頂点はルネサンス絵画、顔の輪郭がハッキリしたわかりやすくて美しい絵が好きなのです)。


サロンに出展された絵画のお部屋に足を踏み入れた瞬間『わあ🤩🤩🤩!やっぱりこう言う絵画が好き❤️』と感じました。もうこれは理屈ではなく単なる好みの問題ですね😆 

言葉ではうまく表現できませんがとにかくいきなり気持ちが華やぎました。



ジュール・ブルトン La Falaise (断崖)










サロンでは絵画だけでなく彫刻も展示されました。




Camille Lépold Cabsillot Lassale の《 La Salon de 1874》

この絵の面白さは.....

自分の絵の中で1874年のサロンに出品した画家たちに各自の絵をそのご本人自身に描いて貰った点です。ユニークな思いつきですね!




マネ《オペラ座の仮装舞踏会》


マネ《鉄道》


ドガ《アイロンをかける女》


これは単に馬好きの私が気に入って撮った写真です。


モリゾ《Vue du petit port de Lorient《ロリアン湾からの眺め) 》


モリゾ《 Cache -cache (かくれんぼ)》


ピサロ《 Verger en fleur (花盛りの果樹園)》


アルマン・ギヨマン《 Soleil couchant (夕暮れ)》


シスレー《 La Machine de Marly - Bougival 》


モネ《サン・ラザール駅》


モネ《アパートのひと隅》




ルノワール《 シャンプロセーのセーヌ川》


ルノワール《ブランコ》


ルノワール《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》


カイユボット《ペンキ塗り職人》


フィナーレを飾ったのはもちろんモネの《印象・日の出》でしたが、この絵の周りはあまりにすごい人で写真を撮るのが難しかったのと、この後に予約してあった《バーチャルリアリティ展》の開始時間が迫っていて時間切れ、このふたつの理由で諦めました。

代わりに2018年6月30日にマルモッタン美術館で撮った写真を載せます。




さて、今回のオルセー美術館の展示ですごいのは、同時期に開催されたサロンと印象派独立展を同時に展示しただけにとどまりません。

なんとヘッドセットを着けた我々をバーチャルリアリティで1874年4月15日のナダールのスタジオへと案内してくれるのです。


長くなるのでこれについては次のブログで書きます。