九月に入りました。八月生まれの私はまたひとつ歳をとりました。
誕生日はもはや心踊る行事ではありませんが、昔ながらの人間としては何かけじめのようなものをつけたくなり・・・・ちょっとお知らせさせていただきます。
ソプラノ歌手・松井菜穂子としての活動はフランスに於いても日本に於いても、もう今後一切ございません。
なぜか・・・ひと言に要約すれば
A Iやチャッピーなどに若者だけでなく大人までが夢中になっている今の【フェイク・お手軽・簡単が蔓延る世の中】に対して、これほどまでに苦しい努力を重ねることがバカバカしくなってしまったということに尽きます。
若い頃のように自分でも楽しみながら楽々と歌えるという身体や頭の状態ではありませんので、舞台で納得のいく演奏をしようと思ったら『本当にバカみたいな努力』をし続けなければならないのですが、今の世の中を見回すと、もはやそこまでする意義を見つけられなくなりました。
特に私の年齢での『バカみたいな努力』の非常に大きな部分を占める『暗譜』。
最近はタブレット楽譜の普及のお陰でそれほど見苦しくなく置けるからか、リサイタルで譜面たてを前に置いて演奏する歌手が多い(というかフランスではそれが主流?)ですが、私にしたらあり得ないこと!それでプロのつもり?と突っ込みたくなります。100歩譲って世界を飛び回る人気歌手なら仕方ないとも思えます(それでも私の若い頃世界的に有名な歌手達の来日公演でそんなのは見たこともありませんでした)が、フランスで生まれ育った若い歌手たちがフランス語の歌曲(つまり母国語の歌)を歌うのに譜面たてを置かなくては歌えない、などどう考えても納得がいきません。単に努力ができないだけでしょう、と。
しかしこの問題を提起すると返ってくるのは「別にいいんじゃあないの〜そんなに頑張らなくても!」という答えが多く、自分の大切にしてきた世界がガラガラと音を立てて崩れていきます。
私の常識が世の中の主流ではなくなったのならこちらが身を引くしかありません。
そしてA I
中国時代からの友人(たくさんのビジネスで大成功している)にこの夏パリで会いました。
友人が自慢げに私に話したのは・・・・I Tはインド人だけれどA Iは『アメリカ中国人』V S『世界中の中国人』で覇権争いという構図になっているのだとか。
それを聞いて非常に納得!
優れた頭脳と努力の才能に恵まれた先人たちが苦労して集めた研究、知識、彼らが見つけ出した真理、アイディア、理論・・・等々をなんの躊躇いもなくいとも簡単に盗み出し、しかも間違いだらけのまま平気で曝け出す!
他人の努力や『本物』に対するレスペクトの欠如が嫌ですし、いくら便利だからと言ってこんなものばかり使っていたら本当に馬鹿になってしまうという危惧!
私は2004年から2010年まで中国で活動していたので、今でも個人的に繋がっている中国人の友人達もいます、ですから彼らを個人的に非難しているわけではありません。ただ中国という国家、中国人というひと纏まりの単位でみた時には残念ながらこう言わざるを得ないのもこれまた事実です。
ここまで読まれた方の頭の中にいま湧いているであろう疑念にお答えしますが、これはこの数年ずっと自分の中で問いかけてきた問題に【A I問題が決定打】となって結論をくだしただけで、何か重篤な病気がその原因とかではありませんのでご安心ください。決して元気いっぱいとは言いませんが69歳の年齢相応に普通の体調だと思います。
悩んでいる私に或る方から、外野を見て色々考えたりせず歌のことだけに集中していれば良いのよとアドバイスをいただきました。確かにそれは芸の道に邁進する者としての正しい生き方だと思います。
また次から次へとコンサートに追われる身であれば考える暇がないのも事実です。
しかしコロナ禍以降私の状況は変わってしまったので色々考えてしまうのです。
そしていま私がいちばん気になるのは日本(もっと言えば世界)が今後向かう先のことです。
そんなのははっきり言って迷惑なだけ、この先それほど長くもない人間の意見なんかただの【老害】と言う若者の声も聞こえますが、それでも言います!!
これから『多様性』が推し進められていく中で、今後は日本にもアフリカ大陸からの黒人が増えるでしょう。
私は2012年パリで生活し始めるまでは自分の周りに殆ど黒人の存在はありませんでした。ですから『人種差別』と言うのもどこかよその国の出来事でした。知らないものをどうやって差別などできるでしょう!しかし!
フランスで正式な滞在許可証を持って暮らすためには、まず最初に「移民局」を通過しなければなりません。
移民局という場所に初めて行った時、溢れるほど多くの黒人が私の周りにいることにまず圧倒され(言葉は悪いですがまさに動物園の檻の中に放り込まれた気分)、そのあと目の前で次々と起こる桁外れの出来事にびっくり仰天!どうやったらこんなことが起こるわけ???
それを見て沸きあがる心の中の嫌悪感や軽蔑を悟られることのないよう能面のような顔でいなければ(なにしろ私は思っていることが直ぐに顔に出るらしいので)と必死で思いました。その後もフランスで暮らすからには『人種差別主義者』と思われないように外へ出たら何を見ても何をされても「ポーカーフェイス」「ポーカーフェイス」と呪文を唱えるようにしていたわけです。
しかし数年パリに暮らし言葉も徐々に理解し始めると全く違うことが見え始めました。
それはなんと!我々アジア人のほうが黒人から人種差別を受けるという信じられない事実です。もちろんここでも全員の黒人とは言いません。
私はパリで親しいお友達になった黒人がいませんし、お呼ばれされた先のフランス人家庭のお食事の席で黒人と一緒になった経験もないので、個々の黒人について意見を述べる資格はありません。
私が接するのは、主に商店の中(店員さんーーもちろん挨拶を交わす仲良し店員さんも存在します)、そして滞在許可証の更新で行く警察署の中(受付の80%は移民2世3世で悔しいけれどフランス語では全く敵わない!)、そして公共の交通手段の中(メトロやバスの中ではエリアにもよりますが見渡す限り黒っぽいことが多々ある)くらいです。
彼らの多くはどういう教育の賜物なのか知りませんが、自分たちの方が優れているという情報を植え付けられて育っているようなのです。
白人が同じことをしたら職を失うような行為や発言であっても、黒人には『人種差別をしても許される免罪符』が与えられているので堂々とやるから本当に始末が悪い!
滞在許可証を受け取る警察署の窓口で時々私は心の中で「冗談じゃあないわ!私の国では11世紀初頭に【女性が】書物を著したのよ!あなたのお祖父さんの国にはそもそも字なんて存在するのかしら?😡😤」と叫ぶことがあります。本当に声に出して叫んだら即刻私の滞在許可証は没収されるでしょうけれど(苦笑)。
そして更に驚いたことには、フランスに長く暮らす日本人が「それでもまだ黒人はマシよ、ムスリムに比べたら可愛いものだ」と口々に言います。
確かにムスリムは移住した先の国で全く同化しようとしないのは確かです。
極端な思想の宗教を絶対的なものとして信じている人々には何を言っても無駄!
日本だってオウム真理教が良い例だった(だったという表現は使えない、まだ完全に過去のものになっていないのが怖い!)ではありませんか!
要は何が言いたいのかと申しますと、日本の中で暮らしていたときには想像すらしなかったことが世界には多々存在するという事実です。
今までは歌手という立場上、差し障りのない美術館、劇場、美しい場所、などをテーマに書いてまいりましたが、夢見るようなキラキラ写真にA Iが作ったキャプションを添えてアップするお花畑系のYouTubeやインスタグラムの投稿はあまた存在するので、そういうことはそれらの方々にお任せすることにいたします。
生存確認程度にフェイスブックにも時たまはアクセスするでしょうが、今までのように、どこで誰に会って何を食べて何を見たか、などをいちいちアップするのはあまりにも時間が勿体無さ過ぎる!言葉へのこだわりは人一倍強くその点においてはかなりの頑固者ゆえ、ブログの文章はどうしても自分で書きたいので切実に時間がない😂
それよりも今後はX(旧Twitter)やブログで私なりに声を上げていこうと思っています。
広く遍く皆さまに受ける内容ではなくなると思うので、今後はラインなどにブログ更新のたびにいちいちお送りしませんのでご安心ください。興味のある方だけ時々チェックしていただければ・・・・・
なぜXか・・・・
ずっとずっと昔から『諸悪の根源はメディア』と言い続けてきた私ですが、最近そのことに薄々気づき始めた人たちが日本にもかなりの数で存在していて。
もちろん虚偽ニュースも多々存在するからうんと気をつけなければなりませんけれど、まあそれはどこも同じ。
談話を捻じ曲げて事実を巧みに隠したり、談話のある一部分だけを切り取って自分たちの都合の良い方へ国民を誘導しようと画策する、マスゴミに嫌気がさした高市首相がご自分で(もちろんスタッフの手でしょうけれど)アップなさっているXを最近私は見ています。それを注意深く見ればひとつひとつできることを着実に進めていることがわかります。
もちろん高市首相が完璧などとは私も言いません。私だって「あの公約はいつになったら果たされるの?」と思ってがっかりすることもしばしばです。
しかし国民が選んだ首相です。
首相がお気の毒なのはあの雪(東京では)の日の選挙当時、高市人気にあやかってまちがって当選したたくさんの『党内野党』(とりわけお年を召された男性陣)が党内に多数いることで、彼らは首相の背後から銃を突きつけて動きを封じます。
国の政策は壁に掛かった絵を取り替えるように簡単に右から左へと急に舵を切るわけにはいきません。前任者、あるいは前々任者の残した大きなツケの処理はそんなに簡単ではありません。特に自分の身内の会社の利益のためにたくさんの移民を受け入れることに国民の了解も得ず邁進したあの方のツケはもはや手がつけられない程の規模で進んでしまっています。資本主義は数の勝負ですから独裁者のように反対勢力を押し切ってひとりで全てを決めることは不可能です。
でも自分たちで選んだ首相なのですから結論を急がず時には我慢もしながら一緒に歩んでいく覚悟が国民の側にも必要なのではないでしょうか?
フランスでは政府に対しておかしいと思うことがあれば国民も声を上げます。(良くも悪くも)それで変わる政策もあります。決してフランスかぶれなわけではありませんが日本人も本当に文句があるなら自分で声を上げなければならないと思います。【日本という舞台の主役】は政府ではなく我々国民なのですから!
私ごときが声を上げても何も動かないかもしれませんが、愛する美しい日本(海外で暮らすとその思いは一層強くなります)の繊細で高潔な精神が失われていくのを黙認するのは罪だと思っています。
特に私は「自分が歌うこと」を優先して生きてきたので、次世代に命を繋ぐということから逃げてしまいましたし、教えることも拒否して生きてきたので、ここから先はせめてもの罪滅ぼしの気持ちで発信していくつもりです。
手遅れになる前に、ヨーロッパの『移民政策大失敗』から日本は学ぶべき。
ちっぽけな経験ではあっても、私が中国で過ごした7年とその後パリで暮らしているこの14(今の時点では)年間は少なくともA Iで得た情報などではなく、現実に私自身が見聞きしたことなので・・・・・
もしも、もしも、松井菜穂子の声を懐かしんでくださる方がいらっしゃいましたら以下の私のYouTubeページでお聞きいただけます。
尚、お問い合わせが多かったので追記します。私のXにはオフィシャルサイト(近い将来これも閉鎖しますが)の一番最初のページの鳩のマークから入れます。よろしければフォローをよろしくお願いいたします🤲
