4月7日のよみうり大手町ホールのコンサートにお運びくださった皆さまへ

 

貴重なお時間を頂戴しましたこと、心より暑く御礼申し上げます。

 

2022年10月、パリのサンメリー教会で初めてヴァンソンと共演致しましたが、その時のYouTubeをご覧くださった友人達から「わあ〜このピアノ良いわね〜息の合った共演者と巡り会えてよかったね。でも日本では生でこの演奏を聞けないのよね〜残念!」という言葉をたくさん頂戴しました。

 



そんな風に言われると俄然やる気が出てしまうのが私の悪い癖、、、こうして日本公演の計画がふつふつと頭の中に浮かび始めました。

そしてこれも悪い癖で思いたったら即実行!

早速知人を頼ってホールを押さえたり、多忙を極めるヴァンソンとの日程調整などを始めました

 

しかしいざ始めてみると、2019年9月の日本でのコンサートを最後にコロナ禍でコンサートはもちろん日本への帰国すら出来なかった日々を経て故国ではすっかり浦島太郎化している私にとってはとても大きな挑戦であることが徐々に明確になり出しました。

 

加えてコロナの後遺症なのか、単に年齢のせいなのか判断のつかない長期に亘る原因不明の体調不良に悩まされ、異国の地での病院巡り・・・・2023年はブログに書けばかなり面白い記事になりそうな《フランスの医療事情に詳しくなった年》でもありました(苦笑)!

 

全てをご破算にし計画を一旦白紙に戻すほうが準備に力を貸してくれている周りの人々に迷惑をかけずに済むのでは、と悩んだり・・・・

 

そんな気弱になる私の気持ちを奮い立たせてくれたのは、このままフェイドアウトで終わりたくない、コロナになんか負けてたまるか、私の人生の全てと言ってもよい《歌手人生》をどういう形で終わるかを決めるのはコロナではなく私自身、という思いだったように思います。

 

 

思い返せば、中国での活動からパリへと自分でも予想もしなかった人生を歩んでまいりましたが、そこにはいつも音楽がありました。

そして慣れない異国での日々を支えてくれたのも《音楽=歌》でした。

 

人生のパートナーである《音楽》への感謝の気持ちで、たとえ身体が100%の状態でなくともお客様の心に届く歌を歌おう・・・と気持ちを切り替えコンサートに臨むことに致しました。

 

長くなるので今回はここまでです。つづく・・・・

 

追伸:ヴァンソンの着ているシャツは株式会社剣山からのご提供です。感謝💖