04/24 小関舞 ソロデビューシングル発売記念 ミニライブ@HMV&BOOKS SHIBUYA | もうね。なにがなんやら

04/24 小関舞 ソロデビューシングル発売記念 ミニライブ@HMV&BOOKS SHIBUYA

今回は4/24に行われた、小関舞ソロデビューシングル発売記念 ミニライブ&一言お話し会イベント@HMV&BOOKS SHIBUYAについてレポートしていきたいと思います。

○イベント概要

小関舞ちゃんは現在ソロで活動中のアイドルです。以前はハロー!プロジェクトの一翼が担ったカントリー・ガールズのメンバーとして活動されていました。アイドルとしてのスタートはモーニング娘。'14 <黄金(ゴールデン)>オーディション」への参加でした。こちらは残念ながら落選するも、同年カントリー・ガールズの新メンバーに選ばれデビュー。キャリアを重ねられていましたが、2019年12月をもってカントリー・ガールズは活動休止、小関舞ちゃんもカントリー・ガールズおよびハロー!プロジェクトを卒業となりました。なお小関舞ちゃんはカントリー・ガールズ結成から参加、最後まで在籍し他グループとの兼任は一切なくカントリー・ガールズ一筋を貫きました。結成から約半年でメンバーの契約解除、以降ほぼ毎年メンバーの卒業が相次いだグループにあってとても稀有な存在です。その後あまり目立った活動はされていなかったのですが、2024年4月24日1stシングル「涙のTomorrow/Yes! 晴れ予報」を発売、ソロデビューを果たしました。今回のイベントはこの「涙のTomorrow/Yes! 晴れ予報」の発売記念イベントとなっております。なおこの日がリリース日当日となっております。

 

イベントはHMV&BOOKS SHIBUYA 5Fイベントスペースで行われました。イベントはこの日16:30からと19:00からの2回行われました。なお私が見たのは2回目のみになります。イベントの観覧には観覧券が必要でおそらくフリー観覧は出来なかったと思われます。このHMV&BOOKS SHIBUYAのイベントスペースはあまり広くはなく、券が無くなる恐れもありましたが、イベント開始30分前でも確保できました。どうやら売り切れることは無かったようです。イベント開始直前でざっと数えてお客さんは80人ほどがいらっしゃっていました。私の整理番号は30番で前から2列目辺りで見ることが出来ました。観覧エリアの約半分ほどに女性エリアが設けられておりトータルでは男性客の方が多いものの女性ファンもかなり多かったです。なお撮影は不可。コールはOK。それどころかスタッフさんが1部よりももっと声を出せと言わんばかりに客席を煽っていました。それに呼応するようにイベント中はかなり大きな声での声援が飛び交っていました。店内イベントでこの声の大きさを許容されるというのは珍しいですね。またジャンプは特に触れられていなかったが、するような場面はなかったように思います。

○ミニライブ

イベントは予定時刻通りにスタートしました。オーバーチュアはなく、静かに小関舞ちゃんが登場し1曲目へと入っていきました。今回の衣装は黒を基調としたもの、パンツスタイルなのが特徴的ですね。身長はそれほどではないもののスレンダーでスタイルがとても良く、髪型はショートカットでさっぱりしており、この衣装とあわせてビジュアルはかなりシャープで格好いいなと思いました。それではまずセットリストを。

 

小関舞ソロデビューシングル発売記念 ミニライブ&一言お話し会イベント

@HMV&BOOKS SHIBUYA 2部
01.涙のTomorrow
MC
02.小生意気ガール
03.ロマンティック浮かれモード
MC
04.メインキャスト
05. C/C
MC
06.Yes!晴れ予報

ミニライブの終了は19:35。約35分で6曲は一般的なリリースイベントのミニライブと比較して多めに思いますが1、4、6曲目以外は1番の後、大サビにつながる短縮版、いわゆるワンハーフという形で歌われていました。ハロプロ系では比較的多い気がしますね。1曲目「涙のTomorrow」と6曲目「Yes!晴れ予報」が今回発売のシングルの両A面曲となっています。4曲目「メインキャスト」は通常盤Bに、5曲目「C/C」が通常盤Cの収録曲となっています。なお今回セットリストに含まれていませんでしたが、通常盤Aには「お別れのKISS」が収録されています。2曲目「小生意気ガール」と3曲目「ロマンティック浮かれモード」は収録曲ではなく、毎イベントのお楽しみですね。ミニライブ終了後はメイクを直した後、小関舞ちゃんが再登場、ソロデビュー記念動画撮影が行われ、その後に特典会「一言お話し会」が行われました。特典会はこれのみ、体感的には三言分くらいの時間はありそうな感じでした。

○個別の感想

1曲目は前述の通り、今回発売シングルの両A面曲の1曲「涙のTomorrow」。第一印象としてやはり歌が上手いなと思いました。リズムも音程もかちっとはまっている感じで、ああこれが正解なんだろうなと感じさせるパフォーマンスでした。このあたりはやはりハロプロだなと思いますね。またオリジナル曲ですから小関舞ちゃんのために作られているだけに、彼女の声にぴったり合っていますね。女性としては真ん中くらいか若干高いかなと思う声の域で無理なく歌われている、そんな感じがしました。使われている音も彼女の声と相性がとても良い印象を受けました。曲調自体はあまり目新しさはなく、歌謡曲っぽく若干古いかなと言った感じ。この辺りは今回ソロデビューにあたりカントリー・ガールズ卒業時の未成年だった頃から、大人へイメージの転換をより強調したいがためなのかなと思いました。一方で1番と2番の間奏はほとんどなく、1番と2番ではAメロの長さが半分になっているなど展開が早いあたりは今風な感じがしました。

 

2曲目「小生意気ガール」はカントリー・ガールズの2017年の作品。持ち歌ではありながらもグループとしての曲なのでこれをソロで歌うとなると勝手が違うと思いますが、そこをしっかり対応できる辺りもさすがだなと思いました。後半すこし苦しいかなと思う場面もありましたが、ほぼほぼ歌いこなされていたと思います。続く3曲目が「ロマンティック浮かれモード」。こちらは藤本美貴の大変有名な曲。イントロでは満員となった会場の中で土下座している方もちらほらしていました。それは小関舞ちゃんも期待したいたところのようで、最後ファンからのお決まりのコールを要求するように耳に手をあてていたりしていました。直後のMCではこっちから見ているととても面白い光景が展開されるのではまっているとの発言もありました。客席側から見ていても面白いですが、やはりステージ側からも面白いものなんですね。この曲はそもそもソロで歌われる曲なのでやはり歌いやすいのか、2曲目より仕上がりは良かったと思います。ただオリジナルに比べて若干キーは低いかなと思いました。その分、落ち着いた雰囲気はありました。この辺り音楽としては何の問題もないのでしょうが、私としては微妙な印象です。タイトルからして曲の主人公は「ロマンティック」で「浮かれモード」なわけですが、小関舞ちゃんの歌は落ち着きすぎていて「ロマンティック」はさておき、少なくとも「浮かれ」感はないですね。オリジナルの藤本美貴さんからしてそうなのですが、音楽的な技巧に重きをおき、曲世界の表現を軽んじているような気がします。

 

4・5曲目と挟んで最後のMCでは少し長めに時間ととって、再デビューについてのお話がありました。カントリー・ガールズを卒業して以来、5年近く間が空いてのソロデビューですから思うところは色々あったのでしょう。コロナ禍の先行き不透明な時期もありましたので不安に思うことも多々あったかと思います。聞いていたファンの方も本当に良かったと思われることでしょう。今後については毎回驚かせることが出来るようになりたいとのことでした。ここまでは変わった様子もなかったのですが、一変したのは6曲目「Yes!晴れ予報」の2番から。涙で歌えなくなってしまいました。後のMCで語ったところによると歌詞が急に刺さったとのこと。実際聞いていた私も、小関舞ちゃんのこれまでに重なる部分を感じていました。またこれは単に小関舞ちゃんのことだけを歌ったものではなく、色々辛いことを経験してきた、もしくはいまその最中という人たちにとって共感でき、明日はきっと晴れるよと後押ししてくれる曲になると思います。ぜひ色々な人に聞いてもらいたい曲ですね。

○まとめ

今回は小関舞ちゃんのソロデビュー日ということで、色々なお話、出来事があり記憶に残るイベントとなりました。私はちょうどタイミングがあい、観覧することが出来て本当に良かったです。また純粋にイベントとしてもしっかりとした実力を基にしたパフォーマンスは見ごたえ、聞きごたえ十分でとても楽しかったです。ただ細かいことを言えば、曲中のダンスはほぼ中央で固定されており、広くはないステージにもかかわらず、スカスカした感じは否めなかったです。この辺りはまだソロとしての身のこなし、心の余裕が十分ではないのかなと思います。それだけに途中のMCで話されていたように、毎回見る人を驚かせる伸びしろがいっぱいということでもあります。リリースイベントは5/11川崎、5/12梅田とまだ残されているのでチャンスがあれば是非お出かけされることをお勧めします。とても良いですよ。以上です。