1/7 あけおめにきちゃん!フリーライブ!@越谷イオンレイクタウンmori 1部 | もうね。なにがなんやら

1/7 あけおめにきちゃん!フリーライブ!@越谷イオンレイクタウンmori 1部

今回は1/7に行われたアップアップガールズ(2)あけおめにきちゃん!フリーライブ!@越谷イオンレイクタウンmoriについてレポートしたいと思います。

○イベント概要

アップアップガールズ(2)はアップアップガールズ(仮)の妹分として2017年結成されました。当初メンバーは4人でスタート、最大9人までになりましたが、現在は5人で活動されています。 作品としてはアルバムを1枚、シングルは12枚リリース、EPアルバムを3枚リリースされています。今回はリリース記念イベントと銘打たれていませんが、2023年11月に発売されたEPアルバム「2回目の青春」が販売されており、購入者を対象に優先観覧券・特典券が配布されていました。会場となったのはイオンレイクタウンmori木の広場。大変大きなショッピングモールで店内にはいくつかのイベントスペースがありますが最大かと思われます。そのため集客力の高い演者がここを使用するイメージがあります。ただしコール、ジャンプは禁止。周囲に配慮し音量は抑えめな感じがしました。また撮影も不可でしたが実際には6曲目のみ撮影可となっていました。イベントは13:00からと16:00からの二部構成。私は一部のみ参加してきました。優先観覧券はおそらく100番まで配布されていましたが実際の入場は37人。フリー観覧も可能でそのお客さんも含め開始直前に数えたがざっと60人ほどでした。おかげでかなりゆったりとした状態で見ることができました。

◯イベントの流れ

イベントに先立ち12:53頃からリハーサルがスタートしました。リハーサルでは「2回目の青春」をフルコーラス歌って終了。メンバーが登場する以前に相当入念に音響のチェックをされていたので、リハーサルでは特に何かを変更することもなく、どちらと言えば周囲に対するイベント開催の告知の意味合いが強そうなリハーサルでした。一旦メンバーは退場し、予定より若干遅れ13:03よりミニライブスタートしました。オーバーチュアに乗って登場する5人。今回着用されたメンバーカラーを大胆に使った衣装は、派手で目立ちますね。発色の良さからそれとなくメジャー感が漂います。それではまずセットリストから。

 

1/7 あけおめにきちゃん!フリーライブ!

@越谷イオンレイクタウンmori 1部

01.君と僕の軌跡

mc

02.U(2)Zone LINE

03.正解ですっ!

04.Life Is Beautiful

mc

05.2回目の青春

06.HIGH COLOR NEW COLOR

 

上記のとおり6曲のセットリスト。終了は13:28なので約25分間で6曲という構成は、一般的なイベントとしては曲数が多めな印象です。先に述べましたが6曲目は撮影可となっていました。ミニライブ終了後は特典会となります。参加には特典券が必要ですが、はじめまして券が設けられており初見の方は無料で全員ショットや全員とのお話が出来るようになっていました。特典券は2000円のEPアルバム「2回目の青春」を買うことで2枚貰えるのですが、この2枚で全員ショットの写メかチェキを選択出来ます。指名をしての2ショットは3枚となっており、全員より個別指定の方が高く設定されているというのは独特なレギュレーションですね。この点注意書きをよく読んだ方が良いと思います。

◯個別の感想

1曲目「君と僕の軌跡」は緑の島崎友莉亜ちゃんからの歌いだしですが、声が小さく歌詞がはっきり聞き取れませんでした。原色を使った衣装で派手めなビジュアルに対して、押し出しが弱いですね。コールが不可な会場なので音量も抑えめということを差し引いても、これはどうかなといった感じ。喉の調子があまり良くなかったのかもしれません。全体を通してみると赤の佐々木ほのかちゃんは声が鋭く存在感があり、グループの歌唱力の軸といった感じがしました。もう一人、青の鍛治島彩ちゃんも音程もリズムもぶれない、手堅い印象を受けました。歌の面では二人が抜けているように思いました。

 

2曲めを終えたところで自己紹介が入りましたが、あれっと思ったのは第一声に略称である「にきちゃん」を使ったこと。正式名称であるアップアップガール(2)をほとんど言いませんでした。実際ステージ背面にはモニターがあったのですが、大体的に表示されていたのは「あけおめにきちゃん!」の文字で、アップアップガール(2)は上の隅に小さく書かれているだけ。通りがかりの買い物客は「あけおめにきちゃん!」がグループ名のように捉えている人が結構いました。そんなアイドルファン以外も多いショッピングモールのイベントですから、アップアップガールズの2期と言ってもあまりピンとこないだろうという判断なのか、アップアップガールズ(仮)の二期であるというグループのアイデンティティからの脱却を図るのか、何らかの意図あってのことなんでしょうかね。このあたりは少し気になりました。

 

2曲目「U(2)Zone LINE」はサビ頭から。タイトルにある通りユニゾンで歌われるのですが、足並みが揃っていてとてもきれいでした。ただ2番で歌詞が一部飛んだり、フォーメーション移動もぎこちなく、バタバタした印象でした。合計6曲歌われましたが、パフォーマンスが落ち着かなかったのはこの曲だけでした。3曲目正解ですっ!」はわちゃわちゃした曲。シンプルな振りを繰り返し、お客さんと一緒に踊り楽しもうという狙いがはっきりした曲ですね。4曲目「Life Is Beautiful」は明るめな応援ソングといった感じ。平易な言葉でシンプルな歌詞が構成されており、それだけに応援歌らしい背中を押してくれる力強さがありますね。MC、お知らせの後は「2回目の青春」、そして最後は「HIGH COLOR NEW COLOR」。サビがあるようでないような曲がとても印象に残りました。順番からするとここがサビなのかな、いやでも違うよな、なんて思っていると2番になっている、そんな感じですね。昨今はキャッチーなサビまで早く到達する傾向を強く感じますが、それとは真逆をいく曲ですね。とても面白かったです。

○まとめの感想

今回アップアップガールズ(2)のライブを久々に見たのですが、5人となっていたもののパフォーマンスは全般的に安定しており、パワーダウンした感じは全くありませんでした。むしろぎゅっとまとまった強みを感じました。特に「U(2)Zone LINE」の歌い出しのところは5人だからこそなのかなと思いました。一方でこれは以前からも感じていたのですが、アップアップガールズ(仮)の二期であるという意外にあまり特徴がないかなという印象です。もしアップアップガールズ(2)だけしか見ないという方ならば、様々なジャンルの歌を持ち歌にしていますし、「HIGH COLOR NEW COLOR」のよう逆の意味で流行を意識した曲作りもされていてバラエティーに富んでおり、なかなか飽きがこないかなと思います。一方で私のようにあっちこっちのアイドル現場に行くようなものにとっては、ここだけでしか見れない何かに欠ける印象を受けます。ただあるのは、ふらっと出かけて行っても3列目で見られる、手ごろなメジャー感くらいかなと。ただ上にも書いた通り、正式名称をほとんど使わず「にきちゃん」をグループ名のように使用していることからも、新しい何かが始まりそうな雰囲気もありますね。2024年は注目かと思います。