罪悪感と安堵と | Do-sho

Do-sho

翠恵書道教室だより〜楽しくないと始まらない〜
編集プロダクションと書道教室、そして書作家活動、もちろん主婦…いっぱいのわらじ履いて、脚がもつれる!そんなDo-sho家(どうしよか)suikeiの日常です。

いよいよ伯母の入居日です。
 
朝一番に伯母のもとに行き(道が空いていても自宅からは車で小一時間かかります)
97歳を介護施設に連れて行きました。
十分に言って聞かせて、納得もしていたにもかかわらず
前夜は相当文句を言っていたらしいです。
 
案の定、自分の部屋に入るなり
「ここはどこ?」「わたしは何でここにいるの」と
 
86歳が「あんたの部屋や、今日からここに住むねん」「ほらあんたのテレビもタンスもあるやろ」
私と夫がこまごましたものを引き出しに入れたりして片づけてる間中
86歳の叔母が説得してくれますが
 
「とにかくここは嫌、はよ帰ろ」
と言い張ります。
持って来たハンドバックを手放す事もしません。
 
とにかくみんな喉もカラカラで、冷蔵庫に冷たいものを入れておいてやろうと
近くのコンビニに行きました。
ところが玄関で施設長さんと話していて衝撃の事実が!
 
「コロナの感染防止のためにただ今の所、面会は一切禁止」なんやて
リモート面会には対応しているらしい
 
見学も申し込めば普通に受け入れてくれるし、荷物の運び込みももちろん
検温はあるものの出入りは平気でしたし・・・
施設からデイケアやリハビリに行っておられる入居者もあるし・・・
ある程度の制限付きで「面会は可能」と思ってました。
まさかここでも一切禁止になっているとは。
 
この施設の母胎は「病院」です。
それはそやね! このところ感染が拡大してるんやもん
どこも神経質になっている
「居宅型」ってことで甘く見ていました。
 
完全に私の調査ミス。
あー様子を覗いてやれないならお母ちゃん(97歳の妹)といっしょやん
「ほんまにごめんおばちゃん」
とにかく、それならいったん連れて帰っても・・・
 
部屋に戻って86歳に相談
(このとき97歳は新品の介護ベットですでに横になりウトウトしてはりました)
 
「面会できないのは可哀相やけど、連れて帰ってもここより良くなることはない」
「私が行かない間、だれも居ないところで一日中ぽつんと居はるより、ここなら少なくとも朝晩と三食に職員さんも部屋を覗いてくれる」
 
ビビる私に「可哀相なのはいっしょ、とにかく預けてみよう」と86歳
 
そうこうしていると
 
・・・お昼ご飯をどうぞ
というお誘いがあり
目覚めた伯母の手をひいて
職員さんが食堂に案内してくれます。
 
なんと伯母、後ろにいる私たちを振り返りもせずに手を引かれてテーブルに行ってしまいました!
隠れて様子をうかがうと
「私こちらで(食事を)よばれていいの? お金も払っていないけど」
なんて言っています。
 
それで私の気持ちもかたまりました。「とにかくプロに預けよう」と
 
施設長さんのお話では
 
たいてい最初のひと月くらいは「帰る」とおっしゃいます。
ただ職員にも慣れたり、場所にも慣れたりされますよ。
私たちもその都度
「もう帰るところがない」とは言わず、
「今エアコン直しているから」とか
「お風呂直しているから3日待って」とか言って
施設に慣れていただくのを待ちます。
 
・・・なので昼から契約やケアマネさんとの会議もして、いっぱいの書類に署名して
部屋の片づけもいい加減で帰ってきました。
(自分で引き出しを開けたりしながら馴染みのものを見つけて行くのではないかな?)
 
ちなみにお昼ご飯はほとんど完食したらしいですが。
 
 
姥捨てした罪悪感があります。
他に選択肢があったのかもしれません。
ただ86歳の叔母がすでに限界だったこともよく分かりました。
 
介護はケースバイケースです。
母のことも伯母のことも
何が正解かは分かりませんしコロナがなければまた事情が変わっていたでしょう。
 
いずれにしても
いまはコロナの終息を祈るばかりです。
母にもすでに伯母にも「会いたい」
 
86歳が言いました
「それも運命や」って
 

 

伯母もサビみたいにみんなとコミュニケーションとれたらいいんだけど

 

 

 

 
昨日はさすがにくたくたで
晩ご飯もいいかげんに食べて寝てしまいましたが・・・
 
今日は
もう少ししたら伯母の様子を電話で聞いてみます。