ありがとう | 21世紀をどんぶらこ~落書き絵日記~

ありがとう

私のおばあちゃん(ひいばあちゃんのこと 、見てね♪)とピザを食べたことがある


何?というおばあちゃんに、

そういうおいしい食べ物があるんだよと説明すると



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おばあちゃんは
食に関して開放的だった


しばらくして「ごちそうさんでした」というおばあちゃんのお皿を見ると

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下の部分はお皿だと思ったのか、

おばあちゃんはお箸で、ピザの具だけをキレイに食べていた


「おばあちゃん、ここも食べれるんだよ、パンみたいなんだよ」


というと


「へぇ!面白い食べ物だねぇ」


と言って、お皿(?)もキレイに食べてくれた



またあるとき

おばあちゃんの家にいくと


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なんと!手にノコギリとクギを持って出迎えてくれた


丑の刻参り?(ちょっと小道具が違うけど)と思ってビックリしていると


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足元もおぼつかないというのに

なんと日曜大工にチャレンジしようとしたおばあちゃん

(ニトリに連れて行き、納得の品を購入してもらった)


またまたあるときおばあちゃんの家にいくと


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ちゃぶ台の上にある紙切れに、文字が書いてある

なんて書いてあるんだ?するとそこには


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知らない言葉を最近耳にするから

誰かに聞いてみようと思ってメモしておいたんだそうだ


おばあちゃんはおじいちゃんを15年前に見送った

(おじいちゃんも90歳だった)


あんまり落ち込んでいないようだったので

不思議に思ってきいてみると


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と教えてくれた


おじいちゃんは自宅でポックリ亡くなった

順番通りにうまいことしはったんや、と

京都弁で教えてくれた


そして


「あんたらも順番だけは間違えたらあかんで」


とも言った


その頃の私は30歳をすぎた頃


人は順番にこの世を去っていくものだと、やっと理解できたのはこの言葉だったかもしれない



そんな私のおばあちゃんが


先日、94年の生涯を終えた


ひ孫が生まれるたんびに



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な~んて言っていたけれど、一番上のひ孫は現在高校生

4番目のひ孫にあたるコタローでさえ10歳になった


おばあちゃんのお葬式は

生前おばあちゃんが希望していたとおり、身内だけで静かにすませた


お位牌には94年の長い人生を卒業したお祝いか、お寺さんが

「寿」

の文字を書いてくれた


小さなお葬式ではあったけど

おばあちゃんの娘夫婦や息子夫婦、孫夫婦やひ孫が勢ぞろいしたから

おばあちゃんはきっと、


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って言ってくれてると思う




おばあちゃん、ありがとう。

私も、年をとったら、おばあちゃんみたいなおばあちゃんになりたいです。


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