日本も2020年4月に緊急事態宣言が発令されて、小売店は強烈な打撃を食らっています。
「どうすれば…。」と悩まれる店長もいらっしゃるとは思いますが、既に手遅れの施策(常々のリストへの囲い込みニュースレターなど)もなくはないのですが、そんな話をしてもひんしゅくを買うだけです。
なので、通販に逃げてしまった顧客を店に呼び戻す方法を考えてみます。

●店を開いておく
アフターコロナになれば、まず大前提条件ですが店を開き続ける。できていないケースもあるのです。せっかくチラシを配布したのに、厨房のスタッフが足りずにお客様をお待たせして悪印象とか実際にあります。毎日開店して、お客様が必要にされるであろう品物をしっかりと仕入れ、スタッフもしっかりと配置できるというのが、集客以前の問題としてありますので、ここがママならないなら、まずは、よく考えてください。
【短期戦略】財布を開いている人を狙う
どうしても短期で集客しなければいけないというなら、財布を開いていて「買うという気持ちの人」を見つけるしかありません。「そんな人どこにいるの?」というところでしょうが、そのために従来は広告をつかっていました。センミツと言って1000枚で3人とかのオーダーだったりしますので、(実際は、もっと好成績のケースもたくさんあります)とにかく広告費用がかさみます。予算もないのにどうするのか?
自分のお店の客がどこにいるのか?
これを、とことんまで考え抜いてください。場合によっては、あなたが売りたいもの、処理したい在庫でなく、力を入れていない商品を必要としているお客様がいるケースもあります。私との長いつきあいの画材屋でも、地域の画家さんやイラストレーターさんも逝去されたり、引っ越されたりで全員が変わらずに通ってもらえている訳ではありません。じつは絵なんて描かないという人の方が世の中には多いのです。そんな人は何を買うのか?
旅のお土産でもらった絵画、あるいは受賞した時の賞状、こどもが初めて作った押し花の絵など、「額に入れて飾って置きたい」という額縁が別のニーズになります。
しかし、ここであらゆるウォンツに昇華させていかないと購買につながりません。単純に分解しましょう。
友人から旅の土産で絵を1枚もらった。これをクリアファイルなんかに挟んで本棚の隙間に保管するのも失礼、きれいな絵だし飾って部屋の雰囲気を良いものにしたい。
ここでのニーズは、「飾る方法」ついでに言えば、「絵が埃や煙などで傷まないように保護する方法」ということですね。
(1)ラップでくるんでピンで壁に貼り付ける?
(2)押入れにしまわれていた肖像写真などを入れた額が使えないか探してみる?
(3)額を買うか?
ここで、(3)の人は財布に手をかけました。ただし、勝負はここからですね。
(A)通販にしようか?でも、思ってる物と違ったら返品ってできるの?不安
(B)どこか画材屋はないかな?
(C)近所のあの画材屋で売っていたな
(B)で脳裏にお店が浮かばないなら、もう既に見込み客を簡単に逃しています。ローマは1日にしてならず、日頃の販促活動の影響といえるのですが、緊急事態です。お金をかけずに出来る方法を考えましょう。
----(例1)通りの看板やポスターに「額縁取り扱い」も入れてみる。
----(例2)webサイトやSNSの通知機能、エキテン等のネットでの露出に額縁のコーナーも作成しておく。
----(例3)提携できそうな所(例えば古物商や商店会のメンバー)にチラシを置いてもらう。
----(例4)できるなら自分たちでポスティング配布もやってみる
(C)の場合は、見込み客さんの集客まで行けています。今回のテーマは「集客」なので、(C)からの展開は省きます。
(B)のパターンを掘り起こしていくことを考えます。
「ここにあなたの欲しい品を売っている店がありますよ!」
この情報を伝えないと話にならないのですが、まず、繰り返しになりますが、一番最初の「お客はどこにいるのか?」を間違えないことです。
「画材屋なんだから、絵が趣味の人を…」これは正論だし、ポリシーだったり、美術に対する愛だったりするのでしょうが、短期集客を狙うのに、そんな事を言っていたら話になりません。学校の美術教育だって選択科目になっている時代、毎週パレットを開いて絵の具チューブを固まらせずに使っている人は全体からすれば少ないです。だから、そこに入らない人にでも役に立つものはないか?ということで導き出した答えが「額縁」なわけです。
しかし、ここで、チラシ紙面に半分額縁、半分絵の具掲載なんてやらない方がいいです。やるなら表裏でわける方がまだ良いです。人は「覚えるぞ!」なんて気合を入れて広告は見ないのです。情報が増えれば増えるほど、メッセージの強さは薄まります。(情報が多い事自体は悪くはないです。ただターゲットの欲しい物とブレだすのは良くないです。)
それに、「額縁取り扱い」という文字を人生で一度見ただけで、記憶に焼き付くでしょうか?
「店の名前なんだったっけ?」「え、そんな事書いてあった?」「そもそもチラシ見てなかったわ」「うーん、なんかそんなのもあった気もするな…」こんなリアクションだって十分あります。
広告は強烈に背中を押さないと、そして「買いに行かないと損するわ!」という強い欲求を刺激しないと人なんて簡単に動きません。まして、知らない店で地図を見ながらキョロキョロなんて途中で寄り道して考えが変わるかもしれません。
それが、マーケティングで言うオファーという物で、「期間限定処分セール」だったり、「特別プレゼント進呈」だったり、「今だけ特別価格(いわゆるバーゲン)」だったり、「人気の品を限定○個だけ入荷!」だったりするわけです。
ただオファーを入れれば良いかというと、残念ながら人は、いくら「今なら半額にします!」と言われても欲しくないものにお金は払わないのです。先に「ニーズ」から「ウォンツ」に昇華と書きました。簡単なぼやけたニーズ「なんか額みたいなの必要だな…」から、強い本質的なウォンツを刺激していかないと財布を開かないのです。
例えば上に掲載した淡い水彩イメージに、ゴテゴテの太くて模様を刻んでいる金の額縁が合うでしょうか?合いませんよね?欲しくないものは買いません。
なぜ買わないか?本質的なウォンツ。
「部屋に絵を飾る」→「毎日暮らし目にするインテリアとして落ち着いて感じのよい物で飾りたい」→「そう、白木の細い額縁なんかが絵とも壁紙の色ともマッチしている」
ここが、「欲しい」の要因になります。中には、ゴミ屋敷的な部屋で「きれいな絵なんて飾っても…」という人もいるかもですが、人それぞれの好きな空間にしたい、それを作り出せるパーツが欲しい、なんなら少しくらい値がはっても洒落たやつを…。
その強い欲求に対して狙いを定めないといけません。でないと、「ちょっと茶封筒が必要、あ、100円ショップでいいわ、アスクルの通販のまとめ買いでいいわ」と競合として厳しい負け戦をすることになります。
販促物の例としてチラシを打ち出しました。ここで、ある程度商品をお茶の間で確認してもらう事ができます。
今は私も準備できていませんが、ゆくゆくは簡単に差し替えられるワード類のカタログチラシのテンプレートも用意します。(主に
ライブドアブログで紹介します。)あるいは、スマホ向けにプッシュ通知を送ってコスト削減した場合も、単なるテキストでは、伝わりませんが、そこからリンクで簡単に無料で作れるポートフォリオ型ランディングページや無料Eコマースページを使えば、スマホ内で商品を確認して貰えます。
大事なことは、2020年今の時代はスマホで見る人が圧倒的に多く、まだまだ重い画像を受信するには時間がかかり、また画面も小さいので、スマホ用に対応したサイト設計でないと難しくなります。ほとんどの今のサービスはスマホも前提にしていますから、考えすぎなくても良いですが、古いサービスでPC向けのみの場合は注意が必要です。
買って失敗のリスクを取り除く!
人は衝動買いという事もありますが、通常は一度脳内で購買をシミュレーションしてから、実際に購買すると言われています。特に高額品ほど。そういう意味で、地図で探しながら店舗まで行ったのに欲しい物がなかったというのは、歩いた距離と時間、かけた交通費だけ損を感じます。チラシでもインスタグラムでも全ての商品をアップできませんし、なにより「より良くみえる写真撮影」ができていないなら、「なんか、いらない」と言われてそこで離脱されてしまいます。
なかなかハードルは高いかもしれませんが、通販の人はみなさん超えていったハードルです。写真だけで伝わらないなら、「動画」あるいはセールスコピーを書いての説明も必要です。
(A)通販にしようか?でも、思ってる物と違ったら返品ってできるの?不安
つまり、通販は思っている物と違う物が来る、サイズが違う、色が違う、実物を見たらしょぼかったなどがリスクとして顕在しています。実店舗販売は、逆を言えば、通販のその弱点を強みに出来るのです。
実際店に来たお客さんが欲しい品の在庫がなかったとしても「○日に入荷できますが、注文しましょうか?」と個別に相手の欲求に答えることが出来るのです。そして、そこからの展開、「壊れたら修理しますよ」「どういう物を選んで良いかわからないならアドバイスできますよ」「お届けしますよ(これは通販もあるけど)」「付属品などもありますよ」「パーツだけの販売もしますよ」という、お客様の個別事情を追えるのです。
つまり「この店でなら失敗しなさそう」という事を相手に思ってもらえる、そう伝えることが出来ていないと通販との価格や便利さの勝負になるのですね。
大昔から鉄板ネタは「お客様の声」ですが、通販に勝つためには、例えば「今、必要!」「一度試着したい!(試着後通販で買う人も実際います)」「わからないからアドバイスを聞きながら選びたい」などの欲求を満たせることをアピールする必要があります。
「展示会用のパネルから、賞状向け、書、水彩スケッチ、さらに油絵用の重厚な額縁まで、絵と合わせて飾ってみてお選び頂けます。」
まとめ
長くなりました…(^_^;)。まとめます。
●短期決戦をするなら、専門用語で【マーケットイン】
自分たちの提供できる物の中で、多くの人が、今、欲し幸せに出来る物は何か
を突き詰めて考えてみる。
●人は失敗する買い物をしに動かない。
買わないと損、これは間違いない、私が欲しかった物だ!
と動いて貰える情報を発信し続ける!
●通販の欠点を見逃さない
試せない(サンプル提供あるけど)!
今日届かない(まれに届くけど)!
私にアドバイスしてくれない!
●最後に一番大事なのは、ここに来て書くのもなんですが、「理念」「誰を幸せにするために店を開くか」です。
マーケット手法は小手先、大事なのは強靭な理念ですね。
以下は作者の広告デザインの仕事です。みてね!
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