今週もアジアンカップは2試合でした。月曜日は、中東の強豪サウジアラビアとの一戦、なんとかセットプレーの1ゴールを守りきって日本は次に進めました。
こういう「相手にやられないため」のゲーム展開は、先のロシアW杯ではフランスvsベルギー戦などで見られ、サッカーを普段みない人からすると「点が入らないし、スリリングでないし、つまらない」と言われるのでしょう。しかし、興行面の要素の少ない決勝トーナメントを戦うとなると、いかに相手の強みを消し、したたかに逃げ切るかという戦略になります。
というのも、何度も日本も焦ったり油断したりして、攻め入った後ろを突かれて失点して、沈んだ過去があります。有名なのはドーハの悲劇です。暑い気候の中、ほとんどのシュートを体にあてて、とにかく自由にやらせない事を全員で徹底した日本でしたが、これが世界の強豪国相手だと、それでもスペシャルなシュートを決められてしまい、ゲームプランが崩れる展開になるのでしょう。しかし、アジアならそこまでの選手は少ないので、とにかく隙きを見せない、サボらない、声を掛け合うことで次の試合に行けました。よかったです。
そして木曜日は韓国やオーストラリアが散っていく波乱のあったベスト8戦。若い新興のベトナムが相手です。ベトナムの友人もSNSで投稿していたU23チームベースのベトナムですが、こちらもPK1本で守り切る勝利でした。守備は形になってきています。逆に、これから伸びゆくベトナムは、日本の背中（というと偉そうですが）を追い、追い越そうとする存在でしょう。ゲームコントロールやフィジカルの差、シュートの精度など、昔の日本代表が悩んできた課題が見えました。とはいえ、日本にしても課題克服とまでいきませんが、フィジカルやサイズでは大きな中東や豪州の選手ともぶつかりあえる選手が出てきています。シュートも日本の選手は落ち着いて蹴るシーンも増えています。
しかしタイ、ベトナムという新興勢力により、ワールドカップの椅子取りゲームから落とされてしまう可能性も出てきました。私もふんどしを締め直してやり直している事もあります。まだまだ、若い東南アジアチームに負けられません。私も負けられません。
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