脱水症は体内の水分不足によって起こります。
その原因は大きく2つあります。
・体から失われる水分量が多くなる
・体に取り入れる水分が少なくなる
これらは、
どちらかが単独で起こるというよりも、
双方が同時に起こることによって脱水症が進行します。
次のような状況にあるとき、
脱水症が起こりやすくなります。
①運動時、高温下
特に脱水症が起こりやすい状況として挙げられるのが、
運動時や高温下の環境です。
運動を行ったり、
外気温が高かったりする状況では、
体温を下げるために多くの汗が出ます。
例えば1時間の運動を行った場合、
発汗量は1リットルに達することもあると言われています。
これだけ多くの水分が失われたのに水分補給を行わないでいると、
体内の水分量が減少し、脱水症が起こりやすくなるのです。
②発熱、下痢など
発熱時は汗をかきやすくなるほか、
「不感蒸泄」と呼ばれる呼吸や皮膚からの蒸発によって
失われる水分も多くなります。
また、下痢のときにも水分の喪失は大きくなります。
体調不良時は水分を摂る気にならない場合も多く、
脱水症も併発してしまいます。
③お酒を飲んでいるとき
気を付けなければならないのが、
お酒を飲んでいる時です。
アルコール(特にビール)には強い利尿作用があり、
摂取した以上の水分が失われることも多いのです。
お酒を飲んだ翌日に喉がカラカラに渇いていることがありますが、
すでに体が脱水気味になっている証拠であり、注意が必要です。
