飲料水となりうる水というのは地球上にどのくらいあるのでしょうか。
「水の惑星」と呼ばれるように、
地球はその表面の3分の2を水で覆われています。
しかし、
そのすべてを飲料水として用いることができるわけではありません。
地球に存在する水のうち、
約97.5%が海水。
海水を飲むことができれば飲料水の確保には困らない気がしますが、
海水は飲むことができません。
海水には、
生体の塩分濃度(約1%)よりも高い約3%の塩分が含まれています。
これを飲むことによって体内の塩分濃度が高くなり、
バランスを保つために体はさらなる水分を求めるようになってしまうのです。
残り2.5%は淡水ですが、
その大部分は氷河等で占められており、
河川の水や地下水として存在する水は0.8%ほどです。
もちろんこれらも、
そのまま飲料水になるわけではありません。
飲料水として利用できるようになるまでには、
ろ過や殺菌といった様々な処理を行う必要があります。
私たちが普段当たり前のように利用している飲料水は、
限られた資源を元にし、
様々な工程を経た上で、
ようやく私たちの手元に届いているのです。
